Form Energy, Inc.への出資について-長時間の充放電を可能とする鉄空気電池を開発・製造する米国スタートアップ企業への出資-
株式会社 日本政策投資銀行Form Energy, Inc.への出資について
-長時間の充放電を可能とする鉄空気電池を開発・製造する米国スタートアップ企業への出資-
2025/01/10
- 投資
- 南北アメリカ
株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、Form Energy, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州サマービル、以下「Form社」という。)に対し、出資を実行しました。
Form社は、米国Tesla社において定置用蓄電池事業の立ち上げからその後の拡大まで牽引したMateo Jaramillo氏(CEO)を中心として2017年に共同創業された、鉄空気電池を開発・製造する米国スタートアップ企業であり、長年世界で研究されていた鉄空気電池を世界で初めて商用レベルの技術まで昇華させることに成功しています。
米国においては、①再エネ電源導入の拡大、②AIやデータセンターの急速な電力需要の拡大、③石炭・石油火力等のベースロード電源の退役により、電力の需給調整機能の拡充が急務となっていることに加えて、近年増加している風水害から電力システムを守る必要性も高まっており、蓄電池は解決手段の一つとして注目されています。
蓄電池は、短時間の需給調整を担う短時間蓄電と、日中及び日を跨いだ需給調整が可能な長時間蓄電に大別されます。Form社の開発・製造する鉄空気電池は放電時間100時間の長時間蓄電であり、長時間に及ぶ需給バランスの調整等、電力系統の安定運用を目的として米国大手電力会社からも高い注目を受けています。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、我が国カーボンニュートラルの実現に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。
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