TONA3か月金利先物の建玉が10万単位を突破し過去最高を記録
株式会社 日本取引所グループ2023年5月29日に大阪取引所で取引を開始したTONA3か月金利先物の建玉残高が、2025年3月13日に100,335単位となり、初めて10万単位を突破し、過去最高を記録しました。
TONA3か月金利先物は、政策金利となっている無担保コールオーバーナイト物レート(TONA)の3か月複利に連動する商品で、大阪取引所のTONA3か月金利先物は、TONAを取引対象とする短期金利先物として、取引高及び建玉ともに世界最大の市場となっております。
1990年代後半から円金利の低位安定が続いてまいりましたが、2024年3月のマイナス金利解除・YCCの撤廃、2024年7月及び2025年1月の2回にわたる政策金利(TONA)の引き上げを経て、再び円金利が動く環境に変わりつつあります。足元では今後の金融政策の変更に伴う金利変動のリスクをコントロールするような取引が増加していることに加え、更なる金利上昇に備えたリスクヘッジの手段として国内外の金融機関の準備が進むなかで投資家層は拡大を続けております。投資家が保有する未決済の取引契約である建玉残高の増加は、TONA3か月金利先物によって金利リスクをヘッジする投資家層が拡大し、流動性が高まっていることを示しております。
なお、TONA3か月金利先物の取引手数料および清算手数料は、2025年9月30日まで半額としております。
TONA3か月金利先物取引における手数料半額キャンペーンの延長について
大阪取引所 TONA3か月金利先物 建玉残高の推移
JPXでは、多様な金利リスク管理手段に対するニーズにお応えすべく様々なサービスを提供しており、多くの皆様にご活用いただいております。
長期国債先物
長期国債先物の取引高は、2024年6月に160兆7,372億円を記録し、2007年6月以来の高水準となりました。
金利スワップ取引
日本証券クリアリング機構の金利スワップ取引の清算金額は、2024年12月に月間1,060兆円、また2024年の年間で8,272兆円となり、それぞれ過去最高を記録しております。
金利スワップ取引(IRS)の月間及び年間清算金額が過去最高を更新
国債店頭取引
日本証券クリアリング機構の国債店頭取引の清算金額は、2024年7月に月間5,928兆円、2024年の年間で6京1,226兆円となり、それぞれ過去最高を記録しております。
ご参考
大阪取引所 TONA3か月金利先物について
大阪取引所 長期国債先物について
大阪取引所 長期国債先物(現金決済型ミニ)について
日本証券クリアリグ機構 金利スワップ取引の清算について
日本証券クリアリグ機構 国債店頭取引の清算について
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株式会社大阪取引所
電話:06-4706-0800(代表)