兵庫県神河町でのバイオ炭カーボンクレジット創出実証実施のお知らせ [三菱UFJ 信託銀行株式会社]
株式会社 三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ2025年7月2日
三菱UFJ信託銀行株式会社
兵庫県神河町
株 式 会 社山田林業
兵庫県神河町でのバイオ炭カーボンクレジット創出実証実施のお知らせ
1. 本プロジェクトについて
このたび、三菱UFJ信託銀行株式会社（取締役社長：窪田博、以下三菱UFJ信託銀行）は兵庫県神河町（町長：山名宗悟、以下神河町）において、J クレジット制度を活用したバイオ炭カーボンクレジット（方法論：AG-004）の創出実証を開始いたしました。実証開始にあたり、2025年7月1日、神河町・株式会社山田林業（代表取締役 山田尚弘、以下山田林業）と実証事業に関する覚書を締結し、3者協業による2026年度のカーボンクレジット創出を目指します。
2. プロジェクトの背景
三菱 UFJ 信託銀行は、「信託機能を通じた社会課題の解決」を重要な使命と位置づけ、脱炭素社会の実現に貢献する信頼性の高い仕組みづくりに取り組んでいます。
近年、気候変動リスクへの対応が企業・投資家・自治体にとって喫緊の課題となる中、温室効果ガスの排出削減・吸収を適切に評価・取引可能な「信頼性あるカーボンクレジット」の整備が強く求められています。
一方で、クレジット創出のプロセスには、対象事業のモニタリングや管理体制、情報の透明性 など、高度な信頼性が必要とされる一方で、地域の小規模事業者や自治体単独では、その運用と 管理が難しいという現実があります。
こうした課題に対し、当社は信託銀行としての中立性・信頼性・継続的管理能力を活かしながら、自治体・企業と連携したカーボンクレジット創出の仕組みづくりを目指しています。
今回の実証は、バイオ炭という地域資源を活かした炭素固定技術と、当社の信託スキーム、管理機能、情報開示力を組み合わせることで、持続可能かつスケーラブルなクレジット創出の社会実装モデルを確立するものです。
3. 概要
出所：三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社作成
本プロジェクトでは、バイオ炭を生野銀山バイオマス株式会社（代表取締役社長：山田尚弘） から山田林業が調達し、神河町内の農地に散布することで年間約 100ｔのカーボンクレジットを 創出する想定です。創出したカーボンクレジットは三菱UFJ信託銀行が申請・販売を行います。
また、三菱UFJ信託銀行から三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社（代表取締役社長：池田雅一）へカーボンクレジット創出に係るリサーチ業務や関係各所との連携支援のための業務を委託します。バイオ炭カーボンクレジットの創出を起点として林業・農業の循環を再構築し、 “稼ぐ力”の向上と課題解決で神河町に貢献します。
出所：三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社作成
4. 各々の役割
三菱UFJ信託銀行：クレジットの申請・販売 神河町：散布支援・申請情報等の収集 山田林業：バイオ炭調達・運搬
5. 今後の展望
【三菱UFJ信託銀行】
三菱UFJ信託銀行は、今回の神河町におけるバイオ炭活用実証を契機として、信託機能を活用したカーボンクレジット創出の他地域での展開や他の方法論に基づくプロジェクト組成を目指します。 今後は、バイオ炭の他にも、水田メタン削減、森林再造林、再生可能エネルギーなどを含む多様なクレジットソースに対応し、J-クレジットや JCM 等の制度と連携した高品質なクレジットの 創出・管理体制を強化してまいります。
【神河町】
神河町は、町の約87％が森林であり、昭和の時代には林業が町の産業構造の一部を担っていました。しかし、近年では、木材価格の変化や人材不足によって山林の手入れが無くなり、森林整備 が大きな課題となっています。町内で年間 300haの間伐を目標として掲げ、森林の環境整備を重要課題として様々な取組を進めてまいりました。今回のバイオ炭を通じた Jクレジット創出プロジェクトでは、林業活性化への期待感を持ちながら、農業振興や観光施策にも繋がるものと確信しています。町として、国や県及び森林環境譲与税を活用したまちづくりを展開し、地域の産業振興として雇用や企業誘致など、地域経済の発展や地域の活性化にも繋がるような起爆剤として本プロジェクトに取組んでまいります。
【山田林業】
山田林業は、山林の資源を地域で活用するサイクルを再構築することを使命としており、バイオマス発電事業にも携わっております。本プロジェクトではバイオ炭の供給部分を担う中で脱炭素化に向けた地域起点での課題解決に向け、取り組んでまいります。また、本プロジェクトを通して、神河町の森林整備を加速させ、健全な森林を維持してまいります。
6. 各社・公共団体の概要
【三菱UFJ信託銀行株式会社】
三菱 UFJ 信託銀行は 1927 年に設立され、MUFG グループの中核企業の一つとして、信託銀行ならではの独自性と専門性を活かし、銀行業務に加え、不動産、証券代行、資産運用・管理サービス、相続関連サービスなど、時代の変化に応じて幅広い総合金融ソリューションをお客さまに提供しております。
【兵庫県神河町】
神河町は、阪神間への交通アクセスも良く、初夏には蛍が舞い、カジカガエルがなくなど利便性のよい中山間エリアに位置する町である。地球温暖化対策への取組として、令和 2年に「クール チョイスなまち」宣言を始め、令和 4年には「ゼロカーボンのまち」宣言、「世界首長誓約/日本」など、具体的な目標を掲げ取組んでおります。
【山田林業株式会社】
山田林業は、150 年にわたり生野の森林と向き合い続けてまいりました。そして、2024 年に シン・エナジー株式会社・グローバル建設株式会社・ハヤキ株式会社らととともに「生野銀山バイオマス発電所」を竣工し、木質バイオマス事業も開始いたしました。「100年先を考える」ことを大事にし、豊かな自然を次世代に残していくことを使命に、今後もたゆまぬ努力を続けてまいります。
以 上
三菱UFJ信託銀行株式会社
兵庫県神河町
株 式 会 社山田林業
兵庫県神河町でのバイオ炭カーボンクレジット創出実証実施のお知らせ
1. 本プロジェクトについて
このたび、三菱UFJ信託銀行株式会社（取締役社長：窪田博、以下三菱UFJ信託銀行）は兵庫県神河町（町長：山名宗悟、以下神河町）において、J クレジット制度を活用したバイオ炭カーボンクレジット（方法論：AG-004）の創出実証を開始いたしました。実証開始にあたり、2025年7月1日、神河町・株式会社山田林業（代表取締役 山田尚弘、以下山田林業）と実証事業に関する覚書を締結し、3者協業による2026年度のカーボンクレジット創出を目指します。
2. プロジェクトの背景
三菱 UFJ 信託銀行は、「信託機能を通じた社会課題の解決」を重要な使命と位置づけ、脱炭素社会の実現に貢献する信頼性の高い仕組みづくりに取り組んでいます。
近年、気候変動リスクへの対応が企業・投資家・自治体にとって喫緊の課題となる中、温室効果ガスの排出削減・吸収を適切に評価・取引可能な「信頼性あるカーボンクレジット」の整備が強く求められています。
一方で、クレジット創出のプロセスには、対象事業のモニタリングや管理体制、情報の透明性 など、高度な信頼性が必要とされる一方で、地域の小規模事業者や自治体単独では、その運用と 管理が難しいという現実があります。
こうした課題に対し、当社は信託銀行としての中立性・信頼性・継続的管理能力を活かしながら、自治体・企業と連携したカーボンクレジット創出の仕組みづくりを目指しています。
今回の実証は、バイオ炭という地域資源を活かした炭素固定技術と、当社の信託スキーム、管理機能、情報開示力を組み合わせることで、持続可能かつスケーラブルなクレジット創出の社会実装モデルを確立するものです。
3. 概要
出所：三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社作成
本プロジェクトでは、バイオ炭を生野銀山バイオマス株式会社（代表取締役社長：山田尚弘） から山田林業が調達し、神河町内の農地に散布することで年間約 100ｔのカーボンクレジットを 創出する想定です。創出したカーボンクレジットは三菱UFJ信託銀行が申請・販売を行います。
また、三菱UFJ信託銀行から三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社（代表取締役社長：池田雅一）へカーボンクレジット創出に係るリサーチ業務や関係各所との連携支援のための業務を委託します。バイオ炭カーボンクレジットの創出を起点として林業・農業の循環を再構築し、 “稼ぐ力”の向上と課題解決で神河町に貢献します。
出所：三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社作成
4. 各々の役割
三菱UFJ信託銀行：クレジットの申請・販売 神河町：散布支援・申請情報等の収集 山田林業：バイオ炭調達・運搬
5. 今後の展望
【三菱UFJ信託銀行】
三菱UFJ信託銀行は、今回の神河町におけるバイオ炭活用実証を契機として、信託機能を活用したカーボンクレジット創出の他地域での展開や他の方法論に基づくプロジェクト組成を目指します。 今後は、バイオ炭の他にも、水田メタン削減、森林再造林、再生可能エネルギーなどを含む多様なクレジットソースに対応し、J-クレジットや JCM 等の制度と連携した高品質なクレジットの 創出・管理体制を強化してまいります。
【神河町】
神河町は、町の約87％が森林であり、昭和の時代には林業が町の産業構造の一部を担っていました。しかし、近年では、木材価格の変化や人材不足によって山林の手入れが無くなり、森林整備 が大きな課題となっています。町内で年間 300haの間伐を目標として掲げ、森林の環境整備を重要課題として様々な取組を進めてまいりました。今回のバイオ炭を通じた Jクレジット創出プロジェクトでは、林業活性化への期待感を持ちながら、農業振興や観光施策にも繋がるものと確信しています。町として、国や県及び森林環境譲与税を活用したまちづくりを展開し、地域の産業振興として雇用や企業誘致など、地域経済の発展や地域の活性化にも繋がるような起爆剤として本プロジェクトに取組んでまいります。
【山田林業】
山田林業は、山林の資源を地域で活用するサイクルを再構築することを使命としており、バイオマス発電事業にも携わっております。本プロジェクトではバイオ炭の供給部分を担う中で脱炭素化に向けた地域起点での課題解決に向け、取り組んでまいります。また、本プロジェクトを通して、神河町の森林整備を加速させ、健全な森林を維持してまいります。
6. 各社・公共団体の概要
【三菱UFJ信託銀行株式会社】
三菱 UFJ 信託銀行は 1927 年に設立され、MUFG グループの中核企業の一つとして、信託銀行ならではの独自性と専門性を活かし、銀行業務に加え、不動産、証券代行、資産運用・管理サービス、相続関連サービスなど、時代の変化に応じて幅広い総合金融ソリューションをお客さまに提供しております。
【兵庫県神河町】
神河町は、阪神間への交通アクセスも良く、初夏には蛍が舞い、カジカガエルがなくなど利便性のよい中山間エリアに位置する町である。地球温暖化対策への取組として、令和 2年に「クール チョイスなまち」宣言を始め、令和 4年には「ゼロカーボンのまち」宣言、「世界首長誓約/日本」など、具体的な目標を掲げ取組んでおります。
【山田林業株式会社】
山田林業は、150 年にわたり生野の森林と向き合い続けてまいりました。そして、2024 年に シン・エナジー株式会社・グローバル建設株式会社・ハヤキ株式会社らととともに「生野銀山バイオマス発電所」を竣工し、木質バイオマス事業も開始いたしました。「100年先を考える」ことを大事にし、豊かな自然を次世代に残していくことを使命に、今後もたゆまぬ努力を続けてまいります。
以 上