経営概況説明会 質疑応答要旨
三井化学 株式会社2025 年 11 月 経営概況説明会 質疑応答要旨
日時
2025 年 11 月 26 日 15:30~17:00
場所
東京ミッドタウン八重洲 及び オンライン配信
説明者・応対者
代表取締役 社長執行役員 (CEO) 橋本 修
常務執行役員 (CTO) 表 利彦
常務執行役員 (CFO) ??田 修
説明資料
2025 年 11 月 26 日掲載 経営概況説明会 資料
Q&A
■全社戦略
Q1. B&GM の再編の進捗について、業界再編に対する他社の温度感や国からのサポートも含め状況を教えて欲しい。また、グローバルスペシャリティカンパニーと強靭な B&GM の 2 軸の経営体制を目指すにあたっての手応えについて説明して欲しい。
A1. B&GM における他社連携について、クラッカー再編は東と西とでそれぞれパートナー企業と検討を進めています。東日本の千葉地区では 2027 年度の当社設備への集約に向けて出光興産との協議もスムーズに進んでおり、稼働率の向上や誘導品の強化など具体的な内容の検討が進んで来ています。そこに、住友化学の国内ポリオレフィン事業が当社と出光興産の JV であるプライムポリマーに加わることもあり、千葉地区は基盤強化に向けた見通しが立ちつつあると認識しています。
また、西日本においても、LLP の組成により検討が加速しており、GX などの補助金活用も検討しながらグリーン化投資を中心に大きなサポートを受けることができていると認識しています。現在の石油化学の厳しい状況は今後も継続するという危機感は他社も同様に持っており目線は揃っているため、非常に協力的に検討が進んでいます。2026 年の早い段階で西の連携の概要をお示しすることができるのではないかと思っています。
東西における連携を早期に実現し、次のステージに進みたいと考えています。国内の石油化学企業は最終的には数社に収斂して行くものと見ており、その早期の実現に向け再編に取り組んでいきます。以上については、今後更に詳細を詰め、概要がまとまり次第できるだけ早くお伝えしたいと考えています。
成長領域についても、特に中国の競合が半導体やヘルスケア、バイオなどの分野で技術力も含め大きく躍進していることもあり、今後非常にタフな競争環境となることが想定されますので、勝ち抜くための対策をしっかりと考え実行して行くことが重要と認識しています。その一環として研究開発体制の見直しを行い、AI など IT 技術の取り込みや海外企業とのコラボレーションも含めスピードアップを図っています。また、一定のサイズ感も必要と考えており、規模は大小様々ですが、成長領域おいても提携やアライアンスの検討も進めています。成長領域では、石油化学と異なり各社の考え方にまだバラつきはありますが、中国をはじめライバル企業とのタフな競争を想定し、ファンダメンタルの強化が必要という意識は広がり始めていると認識しており、遠くない将来に話が進んで来ると考えています。
Q2. 今期目標のコア営業利益 1,100 億円の達成に向けて、現時点ではどのようなリスクがあるか教えて欲しい。
A2.現時点では大きなリスクがあると認識はしておりません。米国関税影響については、足下は小康状態にあります。一方で、現状影響は出ていませんが、日中関係の問題が俄かに浮上してきており、今後の動向に注視が必要と考えています。
■成長領域
Q3.成長領域や B&GM での再構築によるライトアセット額を計 700 億円程度としているが、一方で 28 年度に向けた増減要因での構造改革の効果が限定的なものに見えるため、改めてその道筋と時間軸を合わせて説明して欲しい。また、「その他」の項目が大きいがその内容についても教えて欲しい。
A3. 成長領域の構造改善は 3 事業(オーラルケア、ARRK、不織布)以外の事業/関係会社も含めて進めていますが、当該 3事業は規模もそれなりに大きいため、改善効果としては最も収益への寄与も大きくなると認識しています。説明資料(P17)においては、28 年度までのベースで当該 3 事業の改善効果をメインに図示しています。今後 3 事業の構造改善が想定どおりに進まない場合は、ベストオーナーへの譲渡も含め検討しますが、マイルストーンを決めてしっかりと進捗管理を始めてから半年程度の改善途上なので、現時点では最悪シナリオは織り込んでいません。
説明資料(P17)の図にある達成目標 2,000 億円は成長領域に限った内容であり、そこに B&GM の目標値を足して、全社コストを差し引くことで全社でも 2,000 億円という目標ですが、B&GM においても再構築の大きな改善効果(資料 P32)を見込んでおり、トータルで改善効果が発現すると考えます。なお、「その他」については、コスト上昇や成長投資による償却費の増加などを見込んでいます。
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://jp.mitsuichemicals.com/content/dam/mitsuichemicals/sites/mci/documents/release/2025/event_251203.pdf
日時
2025 年 11 月 26 日 15:30~17:00
場所
東京ミッドタウン八重洲 及び オンライン配信
説明者・応対者
代表取締役 社長執行役員 (CEO) 橋本 修
常務執行役員 (CTO) 表 利彦
常務執行役員 (CFO) ??田 修
説明資料
2025 年 11 月 26 日掲載 経営概況説明会 資料
Q&A
■全社戦略
Q1. B&GM の再編の進捗について、業界再編に対する他社の温度感や国からのサポートも含め状況を教えて欲しい。また、グローバルスペシャリティカンパニーと強靭な B&GM の 2 軸の経営体制を目指すにあたっての手応えについて説明して欲しい。
A1. B&GM における他社連携について、クラッカー再編は東と西とでそれぞれパートナー企業と検討を進めています。東日本の千葉地区では 2027 年度の当社設備への集約に向けて出光興産との協議もスムーズに進んでおり、稼働率の向上や誘導品の強化など具体的な内容の検討が進んで来ています。そこに、住友化学の国内ポリオレフィン事業が当社と出光興産の JV であるプライムポリマーに加わることもあり、千葉地区は基盤強化に向けた見通しが立ちつつあると認識しています。
また、西日本においても、LLP の組成により検討が加速しており、GX などの補助金活用も検討しながらグリーン化投資を中心に大きなサポートを受けることができていると認識しています。現在の石油化学の厳しい状況は今後も継続するという危機感は他社も同様に持っており目線は揃っているため、非常に協力的に検討が進んでいます。2026 年の早い段階で西の連携の概要をお示しすることができるのではないかと思っています。
東西における連携を早期に実現し、次のステージに進みたいと考えています。国内の石油化学企業は最終的には数社に収斂して行くものと見ており、その早期の実現に向け再編に取り組んでいきます。以上については、今後更に詳細を詰め、概要がまとまり次第できるだけ早くお伝えしたいと考えています。
成長領域についても、特に中国の競合が半導体やヘルスケア、バイオなどの分野で技術力も含め大きく躍進していることもあり、今後非常にタフな競争環境となることが想定されますので、勝ち抜くための対策をしっかりと考え実行して行くことが重要と認識しています。その一環として研究開発体制の見直しを行い、AI など IT 技術の取り込みや海外企業とのコラボレーションも含めスピードアップを図っています。また、一定のサイズ感も必要と考えており、規模は大小様々ですが、成長領域おいても提携やアライアンスの検討も進めています。成長領域では、石油化学と異なり各社の考え方にまだバラつきはありますが、中国をはじめライバル企業とのタフな競争を想定し、ファンダメンタルの強化が必要という意識は広がり始めていると認識しており、遠くない将来に話が進んで来ると考えています。
Q2. 今期目標のコア営業利益 1,100 億円の達成に向けて、現時点ではどのようなリスクがあるか教えて欲しい。
A2.現時点では大きなリスクがあると認識はしておりません。米国関税影響については、足下は小康状態にあります。一方で、現状影響は出ていませんが、日中関係の問題が俄かに浮上してきており、今後の動向に注視が必要と考えています。
■成長領域
Q3.成長領域や B&GM での再構築によるライトアセット額を計 700 億円程度としているが、一方で 28 年度に向けた増減要因での構造改革の効果が限定的なものに見えるため、改めてその道筋と時間軸を合わせて説明して欲しい。また、「その他」の項目が大きいがその内容についても教えて欲しい。
A3. 成長領域の構造改善は 3 事業(オーラルケア、ARRK、不織布)以外の事業/関係会社も含めて進めていますが、当該 3事業は規模もそれなりに大きいため、改善効果としては最も収益への寄与も大きくなると認識しています。説明資料(P17)においては、28 年度までのベースで当該 3 事業の改善効果をメインに図示しています。今後 3 事業の構造改善が想定どおりに進まない場合は、ベストオーナーへの譲渡も含め検討しますが、マイルストーンを決めてしっかりと進捗管理を始めてから半年程度の改善途上なので、現時点では最悪シナリオは織り込んでいません。
説明資料(P17)の図にある達成目標 2,000 億円は成長領域に限った内容であり、そこに B&GM の目標値を足して、全社コストを差し引くことで全社でも 2,000 億円という目標ですが、B&GM においても再構築の大きな改善効果(資料 P32)を見込んでおり、トータルで改善効果が発現すると考えます。なお、「その他」については、コスト上昇や成長投資による償却費の増加などを見込んでいます。
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://jp.mitsuichemicals.com/content/dam/mitsuichemicals/sites/mci/documents/release/2025/event_251203.pdf