2025/12/18

振動測定による生産設備の管理や状態監視を可能にする「故障診断プログラム」VX-14Dを発売

リオン 株式会社 

~リオン独自の判定技術を搭載~
振動測定による生産設備の管理や状態監視を可能にする「故障診断プログラム」VX-14Dを発売

2025年12月18日

リオンは、故障診断プログラムVX-14Dを2026年1月15日に発売いたします。VX-14Dは専用のプログラムカードで提供され、ハンディタイプのFFT分析機能付き振動分析計VA-14に追加することで2つの特徴的な機能「故障診断機能」と「絶対値判定機能」を活用することができます。これらの機能は、生産設備の管理や状態監視、製造業では製品の品質管理などに有効です。リオンの判定技術を搭載した故障診断機能を使うことで、専門知識や経験が少なくても、機械設備の診断業務を効率的に実施することが可能になります。


製造業などにおける生産設備や施設内の環境維持に欠かせない空調・温湿度管理設備が突然故障すると、生産計画や収益に影響し、復旧に時間を要する場合には大きな損失につながる場合があります。今回発売するVX-14Dは、こうした現場の課題を解決するために開発しました。具体的には、機械の状態を監視することで稼働可能な期間やメンテナンスのタイミングを、故障が発生する前に計画・検討することが可能になり、生産設備の安定的な稼働と維持に貢献します。さらに、品質管理においても、不良品の出荷を防ぐことができ、製品回収などのリスクを低減させ、顧客満足度の維持につなげることができます。



このリリースの画像:
▼故障診断プログラム「VX-14D」
https://www.jpubb.com/press/image.php?image=3630048

※写真は、振動分析計VA-14でVX-14Dを起動させた際の診断画面等

主な特長

  • 「故障診断機能」は、ベアリング異常などの摩耗系、回転軸のアンバランスなどの構造系、2つの故障進度を独自のアルゴリズムで自動診断します。これにより設備診断の熟練者や技術者に加え、専門知識や経験が少ない方にも機械設備の診断業務を幅広く、効率的に実施することが可能となります。また、自動診断による故障進度に加え、診断時の測定データ(振動の振幅波形・FFT分析データ)も併せて保存されるため、診断技術者による診断結果と測定データの再確認、その蓄積が自社内で可能です。
  • 「絶対値判定機能」では、判定基準値を設定し、振動の大きさによる判定を行うことができます。回転機械の出力や機械の設置状態でクラス分けされたISO 10816-1の判定基準値の適用が可能で、設備の状態監視を新たに導入する際の暫定的な判定基準値として利用できます。また、ISO 20816シリーズで規定される評価ゾーンの境界値を任意に設定できる他、製品の良否判定に利用されるユーザー独自の判定閾値を加速度、速度、変位の中から選んで設定できます。これらの判定結果は測定データとともに保存されるため、個別管理や統合作業が不要となり、設備診断・良否判定の業務を的確かつ効率的に行えます。

機能拡張プログラムVX-14S追加による活用範囲の拡大

    現在発売中の拡張機能プログラムVX-14Sと故障診断プログラムVX-14Dを振動分析計VA-14に併せて追加することで活用の場面が拡がります。VX-14Sは振動の時間的な経過を測定して保存する機能があり、機械の負荷や回転数などが変化した時の振動値を確認できます。この測定データに絶対値判定を適用できるため、時間的に変化する機械の状態を確認できます。

    また、VX-14Sは、USBやLAN接続による通信機能により、測定したデータをコンピュータに取り込むことができます。このデータに判定結果が追加できるため、判定・データ集約・管理を一括したシステム化も可能です。

主な使用用途

  • 回転機械設備の振動測定による状態監視、故障進度の確認。
  • ISO 10816-1による判定基準値を適用した設備診断。
  • ISO 20816シリーズの回転機械に対する評価ゾーン境界値を設定した設備診断。
  • ユーザー独自の良否判定閾値を適用した振動の大きさによる製品の良否判定。
  • 振動分析計VA-14を設備診断の熟練者や診断技術者に加え、専門知識や経験が少ない方への活用。
  • 設備診断や判定業務の維持継続・拡大や効率的な運用。

お問い合わせ先

リオン株式会社 環境機器事業部 営業部
電 話:042-359-7887

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