世界最大級のプレシード投資家によるアクセラレーター 「Techstars Tokyo」の第3回プログラムの募集が開始 ―第2回プログラムまでの総投資件数は100件以上、国内外からの資金調達を目指す―
日本貿易振興機構(ジェトロ)世界最大級のプレシード投資家によるアクセラレーター 「Techstars Tokyo」の第3回プログラムの募集が開始 ―第2回プログラムまでの総投資件数は100件以上、国内外からの資金調達を目指す―
2025年12月19日
ジェトロは、内閣府、経済産業省及び東京都と共に、世界最大級のプレシード投資家であるTechstars(本社:米国)によるエクイティ方式(出資付き)のスタートアップ・アクセラレーションプログラム「Techstars Tokyo」を実施しています。この度、第3回プログラムの募集を12月19日(金曜)(日本時間)より開始し、2026年8月から約3カ月間のアクセラレーションプログラムを実施することになりました。引き続き国内外から意欲ある起業家を募集し、日本発グローバルスタートアップとして世界へ躍進する後押しをすることで、日本のスタートアップ・エコシステム発展のさらなる加速へ繋げます。
「Techstars Tokyo」第3回プログラム実施に係るポイントは以下3点です。
- Techstarsが現在世界8カ国で運営するアクセラレーションプログラムの中で、日本は引き続きアジア地域で唯一のアクセラレーションプログラム実施となります。
- Techstarsの約4,000名のグローバルなメンターネットワークに加え、Techstars Tokyoには、Twitch創業者のKevin Lin氏、Crunchyroll 創業者のKun Gao氏、ドローン企業Skydio創業者のTom Moss氏などを含む、国内外のユニコーン級の創業者、連続起業家やエンジェル投資家等約80名がメンターならびにEIR(Entrepreneur in Residence:注)として参加。
- 第2回プログラムでは、世界120ヵ国・地域の応募の中から、採択率1%を下回る審査を経て12社を選定。デモデイには、国内外の投資家約150名を含む400名以上が参加。デモデイから1ヶ月足らずで複数社がメンターを含む国内外エンジェル投資家からの投資を獲得、また北米VC等からの出資が決定した企業や大手企業との業務提携等が決定した企業など、早くも成果が出ています。これまでの第1・2回プログラムの参加スタートアップへの総投資件数は国内外のエンジェル投資家やシードVCを含む100件以上にのぼります。
Techstarsは、世界8カ国で活動する世界最大級のプレシード投資家です。2006年に設立され、これまでに4,900以上の企業に投資し、22のユニコーンを輩出、合計時価総額は約1,300億ドルに及びます。Techstarsがエクイティ方式のアクセラレーションプログラムを開催するのは日本初であり、運営する25のアクセラレーションプログラムのうち、アジア地域で唯一のアクセラレーター拠点となります。
「Techstars Tokyo」では、日本発で世界を目指す日系スタートアップならびに世界各国のスタートアップを対象として、12社のシード期スタートアップを選抜、Techstarsの組成するファンドから1社あたり12万米ドルを出資した上で約3か月間のアクセラレーションプログラムを実施します。第2回プログラムでは、Techstarsが日本に進出して2回目となるデモデイを11月11日に開催し、全12社の採択スタートアップが国内外の投資家約450名に対してプログラム期間中の成果および投資に向けたアピールを行いました。
デモデイの集合写真(Techstars Tokyo提供)
ピッチを行うO-IDのCEOスティアン・ヤコブセン氏とCo-Founder&CTOのサイモン・ゴルムゾフ氏(Techstars Tokyo提供)
ジェトロは、内閣府、経済産業省及び東京都と共に、アクセラレーションプログラムを実施するグローバルなアクセラレーター誘致に向けた取組を推進してきました。「Techstars Tokyo」の開催は、内閣府が策定した「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」、東京都が策定した「Global Innovation Strategy 2.0 STARTUP & SCALEUP」において謳われているグローバル×スケールアップに応えるものです。
なお、Techstarsは引き続き三井不動産株式会社(以下、三井不動産)とパートナーシップを締結、「イノベーションフィールド八重洲」を会場として、第3回プログラムを開催します。三井不動産はTechstarsのグローバルファンドへ出資することで、日系エコシステムと世界のエコシステムの接続をサポートします。
「Techstars Tokyo」は、日本のスタートアップのグローバル化に加え、世界から起業家を呼び込み日本での起業を促すことで、グローバル・スタートアップ・エコシステムを活性化させ、日本のさらなる国際競争力向上に貢献します。
「Techstars Tokyo」の第3回プログラムの募集要項は以下の通り。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 募集開始 | 2025年12月19日(金曜)(日本時間) |
| 募集締め切り | 2026年5月6日(水曜)(米国時間) |
| 募集対象 | 日本発で世界をめざす日系スタートアップならびに世界各国のスタートアップ |
| 募集者数 | 12社 |
| 出資額 | Techstarsの組成するファンドから1社あたり12万ドル |
| プログラム期間 | 2026年8月17日(月曜)~ アクセラレーションプログラム開始 2026年11月10日(火曜)デモデイ |
| プログラム場所 | 東京ミッドタウン八重洲「イノベーションフィールド八重洲」 |
| ププログラム内容 | Techstarsのメンターネットワークを活用したビジネスモデルの検証・改善、ピッチトレーニング、デモデイなど |
| 応募方法 | Techstarsウェブサイトより直接お申し込み |
- 参考:
- 「Techstars Tokyo」世界79カ国・地域から選出された採択企業12社を発表
- 「Techstars Tokyo」世界120カ国・地域から選出された 第2回プログラムの採択企業12社を発表
注:TechstarsのEIRとは、経験豊富な創業者または業界の専門家であり、Techstars(またはそのポートフォリオ企業/エコシステム)に加わり、スタートアップのメンターとして戦略的ガイダンス(市場適合性、チーム構築、知的財産など)を提供し、スタートアップコミュニティ全体の構築を支援します。単なるアクセラレーターのメンターではなく、「まず与える」文化の繋ぎ役およびロールモデルとして機能します。彼らはTechstarsのメンターシップ主導型プログラムとネットワークを通じて創業者を支援し、成長戦略、資金調達、製品戦略の策定を支援します。
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ジェトロ イノベーション部スタートアップ課(担当:園田、迫田、若杉、樽谷)
Tel:03-3582-5770
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