2025/12/22

オーストラリア・シドニー近郊における住宅を中心とした大規模複合開発 「Rozelle Village」日系企業との共同推進へ

三菱地所 株式会社 

2025/12/22

住宅商業/アウトレットモール海外

オーストラリア・シドニー近郊における住宅を中心とした大規模複合開発 「Rozelle Village」日系企業との共同推進へ

アジア・オセアニア

三菱地所株式会社は、オーストラリア・シドニーを本拠とする住宅デベロッパーPERIFA Capitalと2024年より共同で進めてきた分譲住宅を中心の複合開発事業「Rozelle Village (ロゼル ビレッジ)」(以下、本計画)において、このほど三菱地所の保有する持分の一部を、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(以下、JOIN)、東邦ガス不動産開発株式会社(以下、東邦ガス不動産開発)、名鉄都市開発株式会社(以下、名鉄都市開発)他へ譲渡し、新たに日系企業コンソーシアムを発足いたしました。三菱地所がオーストラリアで推進する不動産開発事業において、日系企業コンソーシアムを組成して事業推進することは初の取組みであり、日系企業のオーストラリア進出を支援するとともに、資金回転を加速させることでさらなる事業拡大・投資機会の模索を進めて参ります。

本計画は、シドニー西部に位置するRozelle地区の主要幹線道路であるVictoria Road沿いの約7,330㎡の敷地に、ラグジュアリー住宅(総戸数168戸)を開発するほか、アフォーダブル住宅※1(総戸数59戸)、商業施設、オフィスを整備する複合開発です。慢性的に不足している中所得者層向け住宅供給の課題に応えるアフォーダブル住宅を含む計画とし、ニューサウスウェールズ州のSSDA開発許認可※2(総合設計)を取得しています。2025年6月よりラグジュアリー住戸の販売、同年11月には本体工事着工、全体竣工は2028年上期を予定しています。

エリアのシンボルとなる案件において、JOIN、東邦ガス不動産開発、名鉄都市開発をはじめとする日系企業コンソーシアムでの共同投資を通じ、人口増加に伴う住宅不足が慢性的な課題となるオーストラリアにおいて良質な住宅を提供してまいります。

今後も三菱地所は日本、オーストラリア及び海外各国での知見・経験を活かし、オーストラリア事業を深化・拡大し、優良かつ多様性のある事業ポートフォリオを実現するとともに、オーストラリアにて不動産開発案件への投資機会を模索する日系企業の誘致やサポートについても継続して行って参ります。

※1 アフォーダブル住宅:
SSDA許認可の一部であり、ニューサウスウェールズ州が定める給与所得基準を満たす、看護師や教師等のエッセンシャルワーカーを主な対象とした賃貸住宅。ニューサウスウェールズ州が定めるコミュニティハウジングプロバイダーによって15年間運営することが定められている。
※2 SSDA許認可:
State Significant Development Approval と呼ばれる、ニューサウスウェールズ州における不動産開発許認可。ニューサウスウェールズ州の住宅供給不足を解消を企図し、一定の給与所得の賃借人が入居可能なアフォーダブル住宅を一定の割合以上開発に含めることで、容積率や高さ制限等の緩和を認めるもの。

■分譲住宅中心の複合開発事業「Rozelle Village」について

本計画は、シドニーCBDに近接する閑静な住宅地として人気が高まるRozelle地区に所在。計画地北側は主要幹線道路のVictoria Roadに接道しており、シドニー市内中心部までは車で約10分というアクセス性に優れた立地となります。2032年には、計画地の徒歩圏にSydney Metro West Line(地下鉄)の新駅The Bays Stationの完成が予定されており、今後更なる利便性の向上が期待されるエリアです。周辺は古き良き低層住宅街や小型商業店舗等が立ち並んでおり、多くの住戸からパラマタ川やハーバーブリッジ、シドニーCBDを望むことができ、開放感のあるビューを満喫できる住環境が特徴です。また、住宅の一部にはアフォーダブル住宅を計画し、ニューサウスウェールズ州のSSDA許認可を取得したことで、ニューサウスウェールズ州が抱える社会課題である住宅供給不足の解消に貢献するとともに、エリアのランドマークとなる大規模複合開発を実現させて参ります。

また、計画地はかつてナショナルラグビーリーグのBalmain Tigers(現:Wests Tigers)のサポーターが集う娯楽施設「Balmain Leagues Club」として、地域の人々に愛されていました。本計画においても低層部には大型スーパーマーケットや、レストラン、カフェ等の充実した商業店舗を提供し、地域の人々の憩いの場となるような広々としたオープンスペースを確保することで、居住者のみならず、Rozelle/Balmain地区に新たな賑わいを創出します。

なお、本計画は25年6月に販売開始し、地元の方を中心に順調に販売が進んでいます。同年11月には本体工事着工しており、2028年上期の全体竣工を予定しています。

■計画概要

MAP

■「Rozelle Village」完成予想イメージ

3 タウンシップ開発:「Masterplanned Community」(大規模宅地分譲)事業。住宅用地の造成に加え、商業施設や学校等コミュニティ向け用地を供給する事業。

4 借地権付建売住宅:「Land Lease Community」事業。アクティブシニアをメインターゲットとし、プールやジム等のクオリティオブライフ(QOL)を高める供用施設や各種サービスを提供する借地権付き戸建住宅地を開発・販売・運営する事業。

【参考】

以 上

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