2026/03/05

フュージョン(核融合)関連のスタートアップMiRESSO社への出資参画

三井物産 株式会社 

フュージョン(核融合)関連のスタートアップMiRESSO社への出資参画

2026年3月5日

三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、フュージョン(核融合)関連企業である株式会社MiRESSO(ミレッソ、以下「MiRESSO社」)に出資しました。今回のMiRESSO社への出資参画は、フュージョンの領域では、2023年5月に発表した京都フュージョニアリング(以下「KF社」)、2025年9月に発表した米Commonwealth Fusion Systems(以下「CFS社」)に続く第三弾となります。

フュージョンとは二つの軽い原子核を融合させ、太陽と同じ原理で膨大なエネルギーを生み出し、これを発電に利用する仕組みで、CO2 を排出しない持続可能なエネルギー源と期待されています。各国が続々とフュージョン開発を国家戦略化し、研究開発支援や法整備を加速させています。日本政府も、日本の技術的な優位性を活かしながら、世界に先駆けて2030年代に官民連携で発電実証を実施することを目指しています。国内外の多くのスタートアップが社会実装に向け取り組んでいますが、フュージョン炉の開発のみならず、商業化やその先の普及を見据えたサプライチェーン構築の重要性が高まっています。

MiRESSO社は、炉の運転に必要となる、希少鉱物ベリリウムの競争力ある製錬を目指す日本国内のスタートアップです。

ベリリウムは、フュージョン反応に必要な燃料であるトリチウムを炉の中で生み出すために欠かせない材料です。フュージョン反応は、重水素とトリチウムを超高速で衝突させることによって生じます。重水素は海水中から調達できる一方、トリチウムは天然にはほとんど存在しないため、人工的に自己増殖する環境を整える必要があります。ベリリウムは、このトリチウムの生成を促す上で重要な役割を担います。しかしながら、フュージョン炉1基の初期充填だけで数百トン規模が必要とされる一方、現在の世界全体での生産量は約3百トン/年に留まり、フュージョン発電の社会実装には、ベリリウムの供給量の拡大が必要です。

MiRESSO社は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)の認定ベンチャー企業として設立され、ベリリウムの供給拡大に取り組む世界的にも稀有な企業です。難溶解性で約2,000°Cの高温熱処理が必要となるベリリウム鉱石の製錬工程で、化学処理とマイクロ波加熱の複合技術により、300°C(常圧)で低温製錬する技術を開発しており、従来手法と比べて低コスト・省エネルギーなベリリウム製錬の事業化に取り組んでいます。

なお、将来的には、三井物産は、MiRESSO社との間で、ベリリウム鉱石の調達やベリリウム製品の販売等、幅広い領域での協業事業創出を目指しております。

三井物産は、フュージョンの分野でも、KF社、CFS社、そしてMiRESSO社と、バリューチェーン全体で最先端の知見・ノウハウの蓄積に努め、フュージョンの早期実用化に貢献していきます。

会社概要

会社名 株式会社MiRESSO
所在地 青森県三沢市
設立年 2023年
代表者 中道 勝(代表取締役CEO)
従業員数 20名(2026年2月時点)
事業概要 ベリリウム及びその化合物の開発、研究、製造及び販売
ウェブサイトURL

https://miresso.co.jp/

ベリリウム製錬の実証炉BETA(ベータ)のイメージ図

三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。本件は、6つのマテリアリティの中でも、特に「環境と共生する世界をつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 持続可能な安定供給の基盤をつくる

  • 環境と共生する世界をつくる

  • 健康で豊かな暮らしをつくる

  • 人権を尊重する社会をつくる

  • 「未来をつくる」人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

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