2026/03/25

共同開発品Tie2受容体アゴニスト(AV-001)の血液透析患者における脳障害予防を目的とした医師主導試験における被験者への投与開始のお知らせ

アンジェス 株式会社 

2026 年3月 25日
アンジェス株式会社

共同開発品Tie2受容体アゴニスト(AV-001)の血液透析患者における脳障害予防を目的とした
医師主導試験における被験者への投与開始のお知らせ


2025 年9月4日に「共同開発品Tie2受容体アゴニスト(AV-001)新たな臨床研究開始のお知らせ」で開示いたしました当社とカナダのバイオ医薬品企業であるVasomune Therapeutics, Inc.(所在地:カナダ、代表者:CEO Dr. Brian E. Jahns)が共同開発している Tie2受容体アゴニスト(Pegevongitide)AV-001 について、血液透析を定期的に受けている患者における急性虚血性脳障害の予防を目的とした新規臨床試験で、1例目の患者への投与が行われましたので、お知らせいたします。

本試験は、カナダ保健省(Health Canada)の承認を受けた臨床試験で、名誉あるハート・アンド・ストローク・ファウンデーション(Heart and Stroke Foundation)の助成を受けて実施されており、血液透析患者における脳の健康保護の在り方を再定義する可能性を秘めています。

なお、今回の許可に伴う2026年12月期の連結業績への影響はありません。今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。

詳細につきましては、別紙プレスリリースをご参照ください。

以 上

【別紙】

カナダ発の新規治療薬候補(AV-001)の血液透析患者における脳障害予防を目的とした 新規臨床試験で被験者への投与開始

血液透析を定期的に受けている患者における急性虚血性脳障害の予防を目的とした、新規薬理学的介入の安全性及び有効性を評価する独自の臨床試験において、初めての被験者への投与が実施されました。

本試験で評価されるのは、Vasomune Therapeutics Inc.(Vasomune 社)とアンジェス株式会社が共同開発したカナダ発の医薬品候補であるPegevongitide(Tie2受容体アゴニスト)AV-001です。本剤は、血液透析中に大きな循環ストレスを受ける脳血管系を安定化させる作用を有しています。脳血管の不安定化は、定期的な血液透析を開始した最大70%の患者にみられる脳血管性認知障害と関連していることが知られています。

本臨床研究は、ウエスタン大学 医学・医学生物物理学・小児科学教授であり、ロバート・リンゼイ透析研究・イノベーション講座教授を務めるクリストファー・マッキンタイア博士が主導しています。マッキンタイア博士は、ロンドン・ヘルス・サイエンス・センターにあるリリベス・カベルト腎臨床研究ユニットのディレクターも務め、臨床腎臓専門医として診療を行っています。

腎臓研究分野の第一人者である同博士は、慢性腎臓病が心血管系、神経系、肝臓、消化管系に及ぼす病態生理学的影響を研究する学際的研究チームを率いています。近年の研究では、透析治療そのものがもたらす有害な影響を軽減することに、より重点を置いています。

血液透析患者は、治療中に生じる循環動態のストレスにより、反復性の虚血性脳障害をきたしやすいという特有の脆弱性を有しています。AV-001は、Tie2/アンジオポエチン-1シグナル伝達経路を標的とすることで血管を安定化させ、血管漏出を防止し、血管炎症を抑制するという新たなアプローチを提供します。

本試験の開始により、Vasomune社は、患者の脳血管の状態改善に取り組むという新たな、かつ非常に意義深い領域へと歩みを進めることになります。本試験から得られる肯定的な結果は、より大規模な検証試験の設計に寄与するとともに、この高リスク患者集団における QOL(生活の質)及び機能面の改善につながる可能性があります。

Vasomune 社とは

Vasomune Therapeutics, Inc.は、血管漏出に対する人体の防御機能を高める次世代治療薬の開発に取り組む、臨床段階の民間バイオ医薬品企業です。2014年に設立された同社は、血管の正常化戦略に注力し、主力候補である Pegevongitide(AV-001)を基礎研究から臨床応用へと進めてきました。血管機能障害及び血管漏出は、細菌性及びウイルス性肺炎、ARDS、敗血症、出血性ショック、急性腎障害、脳卒中、血管性認知症など、さまざまな疾患に関与しています。本社及び研究所はカナダ・トロントにあり、米国ノースカロライナ州ローリーにも拠点を構えています。詳細はhttp://www.vasomune.com をご覧ください。

アンジェス株式会社とは

アンジェス株式会社は、1999 年 12月に設立されたバイオ医薬品企業で、遺伝子治療薬の開発に

【別紙】

注力しています。主力開発品であるHGF遺伝子治療用製品は、2024年に米国FDAからブレイクスルー・セラピーの指定を受けました。現在、同社はウイルス性及び細菌性肺炎を対象としたTie2受容体アゴニスト(AV-001)や、慢性椎間板性腰痛に対するNF-κBデコイオリゴヌクレオチドの開発に取り組んでいます。さらに、2020年12月にはEmendoBio を買収し、ゲノム編集技術の強化を図っています。詳細はhttps://www.anges.co.jp/をご覧ください。

*HGF:肝細胞増殖因子(Hepatocyte Growth Factor)

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