2022/04/03

Global Catalyst Partners Japan、ストラクチャード・スピンイン(SSI)投資モデルを活用した戦略投資先ベンチャー企業の売却を発表

Global Catalyst Partners Japan投資事業有限責任組合 

~3社目の売却案件成立。B/S改善サービスを提供するターンザタイド(株)を(株)静岡銀行へ売却~

日本と米国シリコンバレーに活動拠点を置くベンチャーキャピタルであるGlobal Catalyst Partners Japan(読み:グローバル・カタリスト・パートナーズ・ジャパン、本社:東京都港区、代表:大澤弘治、以下「GCPJ」)は、大企業における新規事業創出並びに経営人材育成を目的とした投資モデル「ストラクチャード・スピンイン(SSI)投資モデル」による戦略投資先ベンチャー企業を売却することを発表いたします。本件は同投資モデルによる3社目の売却案件となり、バランスシートの改善コンサルティングを行うターンザタイド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:三宅、以下「TTT(株)」)を株式会社静岡銀行(本社:静岡県静岡市、代表取締役頭取:柴田久、以下「(株)静岡銀行」)へ2022年3月31日に売却いたしました。


GCPJは、「イノベーション母集団の拡大」、「イノベーション人材育成」を目的とし、IT分野をメインとしたマルチステージ(シード~グロース)のベンチャー投資ファンドとして活動しています。通常のベンチャー投資に加え、「オープンイノベーション」活動の一環として日本の大企業が新規事業開発に取り組む中で、領域によって推進が難しい事業アイデアを社内から一時的に隔離し、GCPJが100%出資するベンチャー企業として事業開発する仕組みであるSSI投資モデルを構築し、日本に於けるイノベーション母集団拡大を目指してきました。これまでに13社のSSIベンチャー企業を設立、総額12.7億円の投資を実行し活発な事業創出活動を続けています。GCPJは、今後も様々な事業分野の企業との新規事業創出を活性化させるとともに、SSIモデルの成功事例の共有と活用方法を広く公開することにより、さらなるイノベーション母集団の拡大を目指して参ります。


<SSI投資モデルのメリット>

有限責任組合員(以下、LP)として参画した企業は、不確実性の高い初期段階の新規事業を社外の独立したベンチャー企業として設立することで、リスクやLiabilityを限定しつつスピード感を持って事業の発展可能性を見極められます。
LP企業に対し当該企業の買収について優先交渉権をコールオプションとして事前付与するため、事業進捗状況を見ながら自社に取り込む是非判断できます。
LP企業の人材は出向等の形式でベンチャー企業の立ち上げに参画できるため、失敗した場合でもセーフティーネットが担保された状態で会社経営を実践し、キャリア開発が可能となります。






<第3号売却案件の概要:(株)静岡銀行×TTT(株)>

「TTT」は静岡銀行殿とSSI投資モデルを活用したベンチャーとして2019年7月に設立され、初期は取り組むビジネスを特定せず金融/非金融にまたがる複数のアイデアを検証して参りました。2020年8月に事業アイデアの特定とともにGCPJが社長を外部よりヘッドハンティングし、BS改善コンサルティング事業を開始いたしました。
地方銀行の顧客企業が抱える様々な課題を解決する「企業経営効率化」を成すための第一歩として、「B/S健全化」を初期の事業と定め、顧客のBSにおける不良債権の効率的な処理を実現しています。
地域の優良企業が事業継続する中、外的要因や事業承継のタイミングにおいて会社の「健康診断書」とも称されるB/Sの健全化を実施することによって、さらなる企業価値向上をサポートし、地域経済の継続的な成長に寄与する事業として成長しております。
TTT(株)は、SSI投資モデルを活用することによって静岡銀行殿における経営人材・イノベーション人材の育成に寄与すると共に、静岡地域の経済を支える優良企業への経営サポート、さらには複数の地方銀行との協業を推進し地域を超えたサービスを提供することが可能であることを実証しています。



<SSI投資モデルの活用事例>
大企業の既存のガバナンスを変えることなく外部リソースを活用した柔軟性の高いイノベーションモデルとして、以下の通り活用されています。


事業規模見込、事業領域等の問題で社内での推進が難しい新規事業への取組みとその蓋然性を高めるプロセスとして活用
新規事業創出のための事業プランコンテスト等の出口戦略の一つとして活用
特定の事業アイデアを絞らず、複数事業の「種」に関する市場性の有無を検証する場の提供
社内イノベーション人材への「失敗が許容される」挑戦/育成の場の提供
合弁事業等の新会社設立初期の不確実性の高いリスクを回避する為に活用


2019年8月に組成した2号ファンドには、SOMPOホールディングス株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社、株式会社静岡銀行、日本電気株式会社、株式会社ブリヂストン、ヤマハ発動機株式会社、ライオン株式会社、スカパーJSAT株式会社、合同会社K4 Ventures、パーソルイノベーション株式会社等がLPとして参加しています。


▼ターンザタイド株式会社 会社概要
地域に根付く優良企業の継続経営における課題解決を実施するための「企業経営効率化」を目指し、B/S改善コンサルティングサービスを提供しております。長期に渡る経営の中で滞留している債権等を特定し、専門家の協力の元で正しく管理と処理をするためのコンサルティング実施し、B/Sの健全化を実現いたします。

静岡エリアから開始した実績をもとに、同様の課題を抱える地域企業へサービス提供をするため複数の地方銀行等と協働をしています。



■社名 :ターンザタイド株式会社
■H P :https://turnthetide.co.jp/
■所在地:静岡県静岡市清水区草薙北2番1号 しずぎん本部タワー
■設立 :2019年7月31日
■代表者:代表取締役 三宅
■事業 :企業経営効率化コンサルティングサービス


▼Global Catalyst Partners Japan 会社概要
GCPJは、1999年にシリコンバレーで創業したGlobal Catalyst Partners(以下、GCP)を起源とする日本ファンドです。GCPは米国にて3ファンドを設立し、2018年にユニコーンベンチャーの仲間入りをしたSoundHound社をシードステージから育成する等、事業創造型ファンドとして投資活動を行ってきました。GCPJは、GCPの共同創設者でマネージング・ディレクターの大澤弘治を中心に2014年に創業し、平出亮らをファンドマネージャーに加えGCPと同様に事業創造型ファンドとして日本でのイノベーション活性化を目指しています。

■社名  :Global Catalyst Partners Japan(グローバル・カタリスト・パートナーズ・ジャパン) 
■H P   :https://gcp-j.com/
■所在地 :東京都港区南青山1−1−1新青山ビル西館7階
■設立  :2014年8月
■代表者 :マネージング・ディレクター兼共同創設者 大澤弘治

提供元:PRTIMES

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