2022/09/09

《 KYOTO nuno nuno 》NUNO 須藤玲子、林雅之、we+ によるテキスタイルインスタレーション

株式会社 布 

堀川新文化ビルヂング開館1周年を記念して10月5日(水)より公開 



革新的な布づくりで世界的に注目を集める須藤玲子率いるNUNO、その21年ぶりとなる京都でのテキスタイルインスタレーション《KYOTO nuno nuno》展が、堀川新文化ビルヂングの開館1周年を記念して、同館ギャラリースペースNEUTRALにて10月5日(水)より開催されます。本展はこれまでの布づくりの全貌を紹介するNUNO初の作品集NUNO - Visionary Japanese Textilesの発刊にあわせ、昨年末にAXISギャラリー(東京 六本木)で開催された展覧会《nuno nuno》をベースに、新たに京都エディションとして制作発表するものです。NUNOの代表的なテキスタイルと、作品集の全写真を撮り下ろした林雅之による写真を、コンテンポラリーデザインスタジオwe+による没入感あふれる展示空間とともにお楽しみください。

*写真は2021年にAXISギャラリーで開催された《nuno nuno》展の様子 / Photo: Masayuki Hayashi

展示のみどころ
01 NUNO 展覧会活動の原点京都での21年ぶりの展示
NUNOはアメリカ、イギリス、フランス、香港など世界各地で展覧会を開催していますが、その原点ともいえるのが2001年に京都芸術センターで開催された初の単独展覧会「布・技と術(わざとわざ)」です。21年ぶりの京都での展示となる本展では、NUNOが当時より一貫して取り組んできた全国の染織産地の職人との協働による布づくりを、膨大なアーカイブより厳選してご紹介します。

02 京都の布づくりにフォーカスする京都エディション
《nuno nuno》のインスタレーションでは、「FUWA FUWA(ふわふわ)」「KIRA KIRA(キラキラ)」ZAWA ZAWA(ザワザワ)」など、作品集の切り口として登場する8つのオノマトペ(※)を手がかりに、NUNOのテキスタイルの様々な素材や表現技法が私たちに呼び起こす身体感覚や感情に注目しています。これに加えて京都エディションでは、NUNOのものづくりを支える重要な産地のひとつである京丹後で制作したテキスタイルにフォーカスを当てます。
※オノマトペ 物事の状態を表す擬態語、音を表す擬音語や擬声語の総称

03 林雅之の写真がもたらす圧倒的な解像度
テキスタイルとともに展示空間を構成するのが、作品集の撮影を手掛けた林雅之による写真作品です。林はNUNOのテキスタイル426種・約3200カット を3年におよぶ歳月をかけて撮り下ろしましたが、そこで露わになったのは、糸が織りなす、まるで生きているかのような布の世界でした。NUNOのメンバーにも驚きをもたらした圧倒的な解像度のテキスタイルフォトは本展の大きな見どころです。

04 気鋭のデザインスタジオwe+による体感型展示空間
今回の展示デザインを手掛けるのは「新たな視点と、価値を、かたちにする」をコンセプトに、独自のアプローチでデザイン活動を行うwe+の林登志也と安藤北斗。世界のデザインシーンで注目を集める彼らとのコラボレーションが、NUNOのテキスタイルにあらたな表情を与えます。宙を漂うキューブ状のオブジェの間を回遊する体感型の展示をお楽しみください。

05 展示をもっと楽しむための関連イベント
期間中、NUNO 須藤玲子によるギャラリートーク(事前予約制)が開催されるほか、会場となる堀川新文化ビルヂング1FのカフェSlow Pageにもキューブ状のオブジェが登場するなど、関連イベントが開催されます。また本展の記録、関係者インタビューの、大垣書店からの書籍化が予定されています。


銀箔を全面に散らした紙を糸状にして織り込んだテキスタイル。京都にて制作。 《銀箔細工》2016 / Photo: Masayuki Hayashi


丹後ちりめんの強撚糸の特性を活かしたシルク生地。手作業で糸をカットしている。《パピリオ》2018 / Photo: Masayuki Hayashi


鉄の酸化が生みだすシミを模様にしたレーヨン生地。《錆染め 鉄板》1994 / Photo: Masayuki Hayashi


作家プロフィール


須藤 玲子 / Reiko Sudō
茨城県石岡市生まれ。株式会社 布代表。東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画、山形県鶴岡織物工業共働組合、株式会社アズ他のテキスタイルデザインアドバイスを手がける。2016年より株式会社良品計画アドバイザリーボード。毎日デザイン賞、ロスコー賞、円空賞等受賞。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルス州立美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館他に永久保存されている。www.nuno.com



雅之 / Masayuki Hayashi
写真家。東海大学教養学部在学中より写真を始め、フリーランスとして現在に至る。プロダクトや家具などのスチルライフを中心に撮影を行うと同時に作品制作活動を行う。主な展示に2009年 代官山ヒルサイドテラス温室の半屋外空間での展示インスタレーション「景花」、2010年南青山スパイラルガーデンでの「Building Building」、2017年IDÉE SHOP 六本木での「Black and White」などがある。作品集の出版は2005年「mannequins」、2010年 「the secret life of mannequins」、2010 年「Building Building」、2012年「Living Flowers」など。このたび発刊される書籍《NUNO -Visionary Japanese Textiles》では、約3年間におよぶ制作期間のなかで、400点を超えるNUNOのテキスタイルを撮り下ろした。www.mho.jp


ウィープラス / we+
リサーチと実験に立脚した独自の制作・表現手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表しており、そこから得られた知見を生かした、R&Dやインスタレーション等のコミッションワーク、ブランディング、プロダクト開発、空間デザイン、グラフィックデザインなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。EDIDAヤングデザイナーオブザイヤー / ノミネーション、日本空間デザイン賞金賞、DSAデザイン賞金賞等受賞。www.weplus.jp


NUNO初の大型作品集 NUNO - Visionary Japanese Textiles  ※会場1F大垣書店にて販売


常に革新的な布づくりを続けてきたテキスタイルデザインスタジオNUNOの全貌に迫る初の大型作品集。1984年の創業以来、NUNOは日本の伝統的な生産背景に最先端の素材や技術を融合させることで、全国の工場や職人とともにテキスタイルの可能性を広げてきました。本書ではディレクターの須藤玲子を中心に、創業者の新井淳一、NUNOのメンバーがこれまでに手掛けたテキスタイルから320点をオノマトペを切り口に紹介します。

書籍タイトル:
NUNO – Visionary Japanese Textiles
テキスト:Reiko Sudo 他
写真:Masayuki Hayashi
出版社:Thames and Hudson
タイプ:ハードカバー
言語:英語
ページ数:380ページ
サイズ:27 x 20.5 cm
価格:9,500円 *22年9月現在(大垣書店)
その他:図版610点

展示概要
展覧会名:KYOTO nuno nuno (キョウト ヌノヌノ)
会期:2022105日(水)~ 1030日(日※会期中無休
開館時間:10:00~19:00  ※10月28日(金)は17:00まで
会場:堀川新文化ビルヂング 京都市上京区皀莢町(サイカチチョウ)287 ※タクシーご利用の場合は堀川中立売を目指してお越しください。
入場:無料
主催・企画:NEUTRAL運営 株式会社大垣書店) / 株式会社布
共催:京都府
特別協力:THE OFFICE
協力:HAKUTEN
展示 ・グラフィックデザイン:we+
お問い合わせ:075-431-5537(NEUTRAL 10:00-19:00)
URL:horikawa-shinbunkabldg.jp (堀川新文化ビルヂング )※9月10日情報掲載予定

※本展のベースとなったNUNO初の大型作品集 NUNO - Visionary Japanese Textilesを堀川新文化ビルヂング1Fの大垣書店にて販売します。
※最新情報および詳細は堀川新文化ビルヂングウェブサイトをご覧ください。

ギャラリートーク
NUNO 須藤玲子が今回の展示について語るギャラリートークを開催します。
日時:10月6日(木)20:00~21:00(受付 19:30より)
参加:無料
事前申込制:定員50名(受付開始:9月11日/先着順) 参加ご希望の方は以下のフォームよりお申し込みください。https://forms.gle/AY7WeNDeuh2PHDzBA
       
講演会 参加者限定
NUNO 須藤玲子と京都の織物事業者等が布づくりについて語る双方向型の講演会
日時:10月6日(木)18:00~19:30
会場:京都府庁旧本館旧議場
問い合わせ:京都府 染織・工芸課 075-414-4869







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提供元:PRTIMES

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