バーチャルエージェントによる英会話学習サービスを開発するエキュメノポリス、世界的EdTechイベント「SXSW EDU Launch」にファイナリストとして登壇
株式会社 エキュメノポリスEdTechスタートアップの登竜門的ピッチイベント「SXSW EDU Launch」の東アジア唯一のファイナリストに選出。3月7日、日本発の英会話学習新体験サービスを世界に発表。
株式会社エキュメノポリス(本社:東京都新宿区、代表取締役:松山洋一、以下「当社」)は、世界的クリエイティブイベントSXSW(サイス・バイ・サウスウエスト、米国テキサス州オースティン)の教育系スタートアップ・ピッチコンペティション「SXSW EDU Launch」のファイナリストに東アジアから唯一選出されました。
早稲田大学発ベンチャーである当社の英会話学習サービスには、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託研究「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」(委託先:早稲田大学)、および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)委託研究「Beyond 5G シーズ創出型プログラム」(委託先:当社)で開発されてきたエージェントとの高臨場感インタラクション研究の成果も含まれています。日本発の産官学連携型イノベーションでもある会話AI搭載型バーチャルエージェントとの英会話学習新体験「LANGX(ラングエックス)」を、世界の教育関係者および投資家に向けて発表します。
【LANGXとは】
LANGX(Language Learning Experience:言語学習体験サービス)では、会話AIエージェント「InteLLA(インテラ)」(Intelligent Language Learning Assistant)があなたの英会話の話し相手になります。InteLLAとの会話を通じてあなたのスピーキング能力診断を行い、それに基づく自己学習を支援するこれまでにない英会話の学習支援サービスです。また、様々なバックグラウンドをもったエージェント達も登場し、よりリアリティのある会話の機会が多く提供されます。
▼ LANGXの特徴
(1)自然な会話:InteLLAは、ユーザーの返答内容などの言語的な情報に加え、声の調子や表情などの非言語的な情報を読み取りながら、まるで人間と話しているように、インタラクティブでスムーズな会話を実現します(エキュメノポリス開発の会話AIエージェントプラットフォームをフル活用)。
(2)ダイナミックな話題展開:ユーザーの潜在能力を引き出すために、リアルタイムに推定される英会話能力のレベルや理解状態に合わせて、簡単な話題から複雑な社会問題まで、パーソナライズされた会話を幅広く展開することができます(特許出願済)。
(3)AIの評価精度の高さ:会話の中でリアルタイムに行われる能力判定モデルには、音声、音響、言語、談話、顔の表情など、あらゆる対話的な要素が取り入れられています。評価精度は、すでに言語能力判定の専門家レベルに限りなく迫っています(最新の研究成果は、国際学術論文として発表予定)。
InteLLA×人間の英会話シーンを以下よりご確認ください(※これは開発中のものであり、製品版ではキャラクターデザインや各種機能がアップデートされます)。
【株式会社エキュメノポリス】
エキュメノポリス(Equmenopolis)という社名は「人とAIが共進化する電脳世界都市」を意味します。新型コロナウイルス感染症の蔓延にも端を発して出現した新しい社会の局面を前にして、第二言語習得・対話システム・マルチモーダル機械学習・デジタルヒューマン・メタバースなど、分野を越えて気鋭の研究者・技術者が集い、新しい言語学習体験のイノベーションに取り組んでいます。
代表取締役 松山 洋一
早稲田大学 基幹理工学研究科 博士(工学)。カーネギーメロン大学 言語技術研究所研究員等を経て、会話AIエージェント開発のエキュメノポリス社を創業。
英語でも日本語でも、相手の伝えたいことを理解し、自分の伝えたいことを相手に適切に伝える能力こそは、この複雑な世界で「生きる力」であると信じています。個性豊かなエージェント達との幾多の会話を通して、「英語で生きるもう一つの世界」を、多くの方々に体験していただければと思っております。
▼ 大学発スタートアップ
当社は、早稲田大学にルーツをもつ技術開発型スタートアップです。早稲田大学として支援を受けたNEDOの委託研究およびJSTの大学発スタートアップ助成の成果などをシーズ技術として、研究者が自ら起業家に転身して2022年5月に創業されました(成果の一部は当社に技術移転済)。さらに、当社としてはNICTから、AIとの会話インタラクションを最適に行うためのBeyond 5G通信基盤に関する委託研究、またNEDOから対話シナリオ高度化に関する研究開発助成も受けて、技術開発を推進しています。
本LANGXは、2023年度より早稲田大学の正規科目への全学的な導入が決定しており、順次国内主要大学への展開も予定されているなど、既存教育システムと最先端AIの融合による言語教育の高度化が期待されています。当社は、昨今の日本政府のスタートアップ支援の機運も背景として、大学での研究成果をもとに技術開発型スタートアップを立ち上げて大きな社会問題の解決を目指す、産官学連携型のイノベーションモデルの実現を志向しています。
早稲田大学として受けた公的支援
[委託研究] 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO;ネド)「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」『人と共に成長するオンライン語学学習支援AIシステムの開発』2020年度採択
[助成] 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START) 「社会的会話AIを搭載したメディアサービスの事業化」 2019年度採択
エキュメノポリス社として受けた公的支援
[委託研究] 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT;エヌアイシーティー)委託研究「Beyond 5Gシーズ創出型プログラム『会話AIエージェントとの高臨場感インタラクション体感実現のためのXR通信基盤の研究開発』2022年度採択 https://www.nict.go.jp/publicity/topics/2022/08/05-1.html
[助成] 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)シード期の研究開発型スタートアップ に対する事業化支援(STS)「マルチドメイン会話AIエージェントサービスプラットフォームの開発」 2022 年度採択 https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100345.html
▼ 会社概要
本社:東京都新宿区西早稲田一丁目22番3号 アントレプレナーシップセンター内
設立:2022年5月2日
代表取締役:松山 洋一
主な事業:会話AIエージェントプラットフォーム開発およびそのアプリケーションの開発
URL:https://www.equ.ai/ja/
【SXSW EDUとは】
2023年3月に開催される世界的クリエイティブイベントSXSW(サイスバイ・サウスウエスト、米国テキサス州オースティン)にて開催される「教育」にフォーカスしたカンファレンスです。昨年の実績では、参加者の約4割が初等中等(K-12)および高等教育関係者、約3割がビジネス関係者、約2割が非営利団体関係者、その他、政府関係者および学生等で構成されています。会期中にスピーカー・セッションや各種パフォーマンス、フィルム上映、新製品展示、およびアーリーステージのスタートアップのピッチコンペ「Launch」が行われます。
▼ SXSW EDU 概要
開催期間:2023年3月6日~9日(Launchイベントは現地時間7日)
場所:米国テキサス州オースティン
サイト:https://www.sxswedu.com/
【スタートアップコンペティション Launch】
ウォルトンファミリー財団が主催するLaunchは、教育と学習の未来への課題解決に取り組んでいるアーリーステージのスタートアップにグローバルな発表の舞台を提供しています。これまで、グローバルに活躍するEdTechスタートアップを多く輩出しています。今年で12年目の節目にあたるこのコンペティションでは、初めて米国以外のスタートアップが過半数を越え、フィンランド、スコットランド、スリランカ、日本のファイナリストが名を連ねています。
▼ SXSW EDU Launch ファイナリスト
https://www.sxswedu.com/news/2023/launch-and-student-startup-competition-finalists-judges-emcees-announced/
当社以外の6社も、以下のように様々な社会的課題に対して魅力的なアプローチで取り組んでいます。
EduOpenings(米国ミズーリ州セントルイス):教室、学区、中等教育機関では、欠員や人材不足が発生し、生徒の成績に直接影響を及ぼしています。EduOpeningsは採用活動に革命を起こします。採用担当者がリクルーターとなり、求職者がビデオやオーディオ機能を通じてシームレスにポジションを探すためのモバイルおよびウェブソリューションです。
Kide Science(フィンランド、ヘルシンキ):Kide Scienceは、3~8歳の子どもたちに遊びや物語を通して体験学習をさせるための、最も魅力的なモデルを提案します。幼児期のすべての教科に普遍的に使用でき、特別なニーズを持つ子供たちにも有効です。教師用のプラットフォームは使いやすく、印刷物、物語、ビデオガイダンス、適応のヒント、専門的な開発資料などがあります。
Koalluh(米国ジョージア州アトランタ):Koalluhは、子供たちがAIと一緒に物語を作ることで、最も魅力的な子供向け読書プラットフォームを構築しています。3,400万人以上の消極的な読書家の子供たちのために、読書への取り組みと習熟度を向上させます。
Promineo Tech(米国アリゾナ州ピオリア):Promineo Techは、コーディングと技術ブートキャンプをコミュニティカレッジに提供するリーディングカンパニーです。教育提供プロセスを最適化し、需要の高い労働力トレーニングソリューションへのアクセスを増加させ、人生を変えるEducation as a Serviceプロバイダーです。
Robotical (英国スコットランド、エディンバラ):Roboticalは、歩いて踊るコーディングロボットMartyで学習を生き生きとさせ、楽しく実践的な方法でプログラミングを教える手助けをしています。Martyは4歳以上の学習者に適しており、幼稚園から8年生までの学習進度を提供し、国や地域のカリキュラムに沿った100以上のレッスンプランがサポートされています。
Tilli(スリランカ):Tilliは、社会性と情動の学習(SEL)のためのDuolingoです。AIを搭載した、遊びベースの社会性と情動の学習ツールで、子供の10歳の誕生日までに5つの基礎的なSEL能力を身につけることができます。私たちは、遊び、ストーリーテリング、機械学習の力を組み合わせ、子どもたちの測定可能で生涯にわたる行動の変化を促し、子どもたちが大人になってからも成長できるような環境を提供します。
Equmenopolis(日本、東京):社会的知性と高度なインタラクション能力を有する会話AIエージェント達と楽しく一緒に英会話力を身につける、言語学習体験プラットフォーム「LANGX」をご紹介します。
ここからLaunch Award(グランプリ)、Impact Award(インパクト賞)、Community Choice Award(会場賞)の3賞が選ばれます。
【本リリースに関するお問合せ先】
エキュメノポリス社 広報担当
info@equ.ai
提供元:PRTIMES