2023/02/07

京都府立医科大学、摂南大学、株式会社プリメディカ、腸内環境評価システムに関連する「腸内細菌叢のタイプ分類方法」の特許取得

株式会社 プリメディカ 

京都府立医科大学、摂南大学、株式会社プリメディカは、三者共同研究「腸内細菌叢研究データベースの統合的解析による腸内環境評価システムの開発」(以下「本研究」)の研究成果として、「疾患リスク評価のための腸内細菌叢のタイプ分類方法」(以下「本発明」)の特許出願をしておりましたが、この度申請が受理され、特許を取得いたしました。(特許第7193810号)







特許概要
 本研究で得られた合計1,803名分の日本人腸内細菌叢データをAI(機械学習)にて解析を行い、日本人に最適なエンテロタイプ※1を5つのタイプ(Type A~E)図1に定義しました。本発明は、これらの腸内細菌叢のタイプ分類方法及びタイプ分類を用いて疾患との関連性を評価する、一連の評価アルゴリズムです。
※1腸内細菌叢の特徴を表す指標




本特許の背景/課題解決
 近年、分子生物学的手法を駆使した腸内細菌叢解析の発達により、腸内細菌叢の全容が明らかにされつつあり、様々な疾病との関わりも示唆されております。しかし、腸内に約1,000種類・約100兆個存在し、個人差も大きい腸内細菌の評価を一般化することは難しいという課題がありました。
 そこで腸内細菌叢のタイプ分類を行うことで、各タイプにおける疾患との関連度評価など、網羅的に腸内細菌叢を評価することが可能となりました。
 また、従来の腸内細菌叢の研究においては、人種や食生活など、背景にある環境因子の影響を大きく受けることや、測定においても前処理技術などの違いにより結果の解釈が分かれることが課題となっておりました。本研究では、全く同じ手法で腸内細菌叢を解析した臨床研究で得られた、合計1,803名分の日本人の健常者と疾病有病者の腸内細菌叢データを統合解析し、本発明の評価アルゴリズムの根拠となるデータベースを構築しています。

今後の展望
 今後は引き続き研究を行いながら更なるデータを収集し、各タイプ分類と栄養素摂取量との関連性等、更なる知見を深めます。また、本発明が腸内細菌叢改善効果のある機能性食品等の研究など、あらゆる腸内細菌叢研究における標準的な評価指標として幅広く用いられることを目指します。

特許基礎情報




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提供元:PRTIMES

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