インバウンド旅行者にアウトサイダーアートを販売
9 株式会社空き家、空きビル、遊休地の再生「リノベーション」を行う9株式会社(所在地:東京渋谷区/大阪府大阪市 代表取締役社長 :久田 一男)は、知的障害や精神疾患を持つ人たちによる創作物の魅力を社会に発信することを目的に活動する「PR-y」と、滋賀県甲賀市にあるアートセンター&福祉施設「やまなみ工房」と共に、2023年7月28日金曜日から30日日曜日までの3日間、 ギャラリーホテル「DISTORTION9」にて、栗田 淳一氏と中尾涼氏のアウトサイダーアートの特別展示会を開催します。
この展示会は、知的障害や精神疾患を抱えるアーティストの作品を広く社会に紹介すると共に、これから増加が見込まれるインバウンド旅行者への販売を目的としています。
ギャラリーホテル「DISTORTION9」は、笠谷圭見氏が主催するPR-yプロジェクトの一部として2020年にオープンしたもので、大阪難波の御堂筋沿いに位置する元々3台分のコインパーキングだった場所に、20フィートコンテナ6台を用いて新築されました。
ここでは、各客室に展示された作品を観覧するだけでなく、実際に購入することも可能とし、インバウンド旅行者に対して日本のアウトサイダーアートの魅力を体験する機会を提供しております。
また、ホテル前には自動販売機を設置し、オリジナルパッケージアートの販売も行っています。
この特別展示会の3日間、ギャラリーホテル「DISTORTION9」を一般開放し、栗田 淳一氏と中尾涼氏のアウトサイダーアートを、地元のコミュニティやインバウンド旅行者の方々に自由に鑑賞していただく機会を提供します。またPR-yを主宰する笠谷圭見氏、やまなみ工房の施設長である山下完和氏、弊社代表の久田一男によるトークショーを開催します。
【栗田 淳一氏について】
栗田 淳一(KURITA JUNICHI)
1988年生まれ 滋賀県在住 2015年から「やまなみ工房」に所属 2006年、 大阪芸術大学陶芸コースに入学、翌年に躁鬱病を発症し2009年に退学、その後 フィギュアの製作に取り組み2012年には専門学校に入学するも病状の悪化に伴 い再び退学となる。
焦燥感や恐怖感、周囲への嫉妬心に苛まれながら、それでも何かを創作というものをしたいという無意識の感情が、今の創作活動へ自然と流れ着いた。2014年1月頃より絵画を中心に作品制作を始める。
モチーフは全て目に見えるものではなく自分の心の中、病気の症状についてのイ メージを元にした作品も多く制作する。使用する画材はペンや筆、気持ちの赴くまま流れのままに描かれる絵は濃密で繊細な線や模様が幾重にも写し出され、彼の内から湧き出る感情がリアルに表現されている。
http://a-yamanami.jp/artworks/artists/417/
【中尾 涼氏について】
1998年生まれ 滋賀県在住 2017年から『やまなみ工房』に所属 元々は紙を切って大好きな扇風機のプロペラ作っては眺めることが好きだった彼だが、職員 の書く字を真似たり、窓に指で文字をなぞる様子から、絵画に取り組むきっかけとなった。
英字の他数字の作品も多く、描くときは、一切の迷いや躊躇は無く、あっという間に描き終え、勢いや力強さが英字や数字の書体にも表れている。 文字は色を変えて筆やペン、時には指を用いて何度も上からなぞることが多く、より作品に深みをもたらしている。
最近は文字だけでなく、人物や自分の好きなものを絵にされる作品も生まれ、クールな作風と合わせて彼独特の感性が作品にも反映されている。
http://a-yamanami.jp/artworks/artists/488/
【ギャラリーホテル「DISTORTION9」について】
コインパーキングをコンテナを用いてホテルへリノベーション ギャラリーホテル「DISTORTION9」 大阪難波の御堂筋沿いに位置する3台分のコインパーキングを、20フィートコンテナ6台を活用して、ギャラリーホテルへリノベーションしました。 この土地はいわゆる地上げ案件で、隣地を購入できた場合はビルを建てる計画があります。コインパーキングはこのような土地活用における一時利用のケースが多く、私たちはその代替案としてコインパーキング時(4%)より高利回り(7%)で、ボルトを外せば撤去できるコンテナホテルの提案を行っています。今回は地価が高い地域のため、建築用コンテナを使い確認申請を行い新築したが、地価が安い地域では、コンテナをタイヤ付きのシャーシーにのせた状態なら車両としてホテルにすることにより、以下のメリットが得られます。
▼コンテナ建築のメリット
1|移動可能なので 暫定利用地の活用に最適
2|工場制作なので工期短縮が可能
3|車両として使用する場合は、固定資産税が不要、 原価償却が4~6年なので投資に最適
ギャラリーホテル「DISTORTION9」は、滋賀県甲賀市にあるアートセンター&福祉施設「やまなみ工房」で活動する知的障害を持つアーティストのアウトサイダーアートギャラリーともなっています。
これらの取り組みにより、一時的な利用であることを前提とした土地でも、持続可能な利用法と社会貢献を両立させる新たな可能性を追求しています。 また、このホテルの2階の部屋は、なんばの街を眺めながら(眺められながら)入ることができる露天風呂があり人気です。
今回、2階に比べて魅力が低い1階の部屋にサウナを追加し、2023年7月にリニューアルオープンしました。既存ホテルのサウナによるバリューアップ事例として検証中です。 このホテルの2階の部屋には、なんばの街を眺めながら(眺められながら)楽しむことができる露天風呂があり、非常に人気です。それに比べ、魅力が少なかった1階の部屋には、新たにサウナが追加され、2023年7月にリニューアルオープンをしました。これは、サウナを利用した既存ホテルの価値向上の試みとして、現在検証の途中です。
【展示会について】ご予約なしで、ご自由にお越しください。
日時: 2023年7月28日(金)14時~20時 / 29日(土)・30日(日)12時~19時
場所: 「DISTORTION9」 大阪市浪速区難波中1丁目 13-20
主催:
PR-y |https://www.pr-y.org
やまなみ工房| http://a-yamanami.jp
9株式会社 |https://www.ninedesign.jp
【トークショーについて】予約制となります。下記メールにご希望のお時間と共に、ご連絡をお願いいたします。
日時: 2023年7月28日(金) 16時~17時・19時~20時
講演者: PR-y主宰|笠谷圭見氏
やまなみ工房施設長|山下完和氏
9株式会社代表|久田一男
連絡先メール:info@ninedesign.jp
笠谷圭見(かさたによしあき)
RISSI
クリエイティブディレクター
グラフィック・映像・空間演出など、活動の幅は多岐に渡る。2011年より知的障害や精神疾患を持つアーティストによる創作物の魅力を発信するプロジェクト「PR-y(プライ)」を主宰し、海外のギャラリーや研究機関等との橋渡しを手がける。「DISTORTION」というコンセプトワードを掲げ、アート展やファッションブランドのプロデュ―ス、ドキュメンタリー映画製作など、様々な領域で表現活動を行っている。
www.pr-y.org
山下完和(やましたまさと)
社会福祉法人やまなみ会 やまなみ工房施設長
高校卒業後、様々な職種を経た後1989年5月から、障害者無認可作業所「やまなみ共同作業所」に支援員として勤務。その後、1990年に「アトリエころぼっくる」を立ち上げ、互いの信頼関係を大切に、一人ひとりの思いやペースに沿って、伸びやかに、個性豊かに自分らしく生きる事を目的に様々な表現活動に取り組む。
2008年5月からはやまなみ工房の施設長に就任し現在に至る。
久田一男(ひさだかずお)
滋賀県永源寺にて農家の長男として生まれる。学校法人専修学校 東京モード学園ファッションデザイン科卒業。
コムデギャルソンとマルタンマルジェラに憧れ、ファッションを仕事とするが、才能のかけらもないことに気づき挫折。現場作業アルバイトから大工となる。
デザインの現場への復帰のために、2000年に1年をかけて自宅マンションを自分ひとりでリノベーション。
その後400件以上のリノベーションに関わる。2011年11月に9株式会社(ナイン)設立。
話すのが苦手。おもしろい話しが出来ない。音痴。そして方向音痴。
コーヒーが大好き。ビールも大好き。一緒に飲みましょうよ!
提供元:PRTIMES