2023/09/28

子どもの体験格差解消に向けた長野市・経産省との協働事業「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業」がスタート

公益社団法人 チャンス・フォー・チルドレン 

長野市内で活動する団体や教育事業者と連携し、市内小中学生約28,000人を対象にスポーツ・文化芸術・自然体験等で利用できる電子ポイント1万円分を提供

子どもの教育格差の解消に取り組む公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(東京都墨田区、代表者:今井悠介・奥野慧、以下CFC)は、この度、子どもの体験格差の解消に向け、長野市および経済産業省と協働で「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業 みらいハッ!ケンプロジェクト」(以下、同モデル事業)を開始いたします。 同モデル事業は、長野市内在住の小中学生全員(約28,000人を想定)に対し、スポーツや文化芸術活動、自然体験等の多様なプログラム参加に利用できる電子ポイントを付与し、子どもたちが体験の機会を得られるようにするとともに、長野市内で活動する事業者や団体等と連携しながら、子どもの体験を地域で支える仕組みを構築することを目指す取り組みです。 また、同モデル事業は、経済産業省の令和5年度「未来の教室」実証事業としても採択されており、長野市内で活動する団体等と協働しながら、地域の教育事業者の開拓や地域資源を活用した新規プログラム開発支援等を行うモデルづくりを行ってまいります。



■自治体による「所得制限なし」の体験支援施策。長野市内約28,000人の小中学生全員に体験等に利用可能な電子ポイントを提供



「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業」は、長野市内在住の小学生と中学生の養育者を対象に、スポーツや文化芸術活動、自然体験等の多様なプログラム参加に利用できる電子ポイント(以下、ポイント)を付与し、子どもたちがプログラムを通じて自分の好きな活動を見つけ、成長することを目指す取り組みです。

子どもたちは、登録された地域のクラブや教室、団体等でポイントを利用し、体験や学びの機会を得ることができます。ポイント利用にあたり所得制限はなく、長野市内在住の小中学生約28,000人が利用対象となる見込みです。


プロジェクト名称について
「子どもたちが新たな世界・可能性に出会う」という意味で「発見」という音を当てました。また「ハッとする(=気づきを得る)」、「(そんな機会を得る)“権”利がある」といった意味も込められています。


■経産省「未来の教室」実証事業での採択を受け、長野市内で活動する団体等と協働で事業を展開するモデルづくり~効果検証を実施

本モデル事業は、経産省の令和5年度「未来の教室」実証事業(※)で「クーポン型助成を活用した地域における学び・体験創出事業」として採択されています。今回の採択を受け、本モデル事業においては、対象家庭へのポイント提供にとどまらず、長野市内で活動する団体等を「地域コーディネーター」として迎え、連携しながら事業を展開するモデルづくりにも取り組みます。


第一弾として、長野県内で活動するNPOの中間支援を行う特定非営利活動法人長野県NPOセンター(本部:長野県長野市、代表理事:山室秀俊)と株式会社ククリテ(本社:長野県長野市、代表:石黒繭子)を地域コーディネーターに迎え、本モデル事業の共同運営を行います。

今年度は、地域コーディネーターと協働し、長野市内で多様な体験を提供する地域の民間事業者やクラブ・サークル等(以下、参画パートナー)の開拓、地域資源を生かした新たなプログラムの開発を支援する仕組みの構築、支援が届きにくいことが想定される子どもたちの居場所づくりや相談支援活動をおこなうNPO等との連携体制の構築を行っていきます。


また本モデル事業においては、専門家の助言に基づき、対象家庭および参画パートナーに対しアンケートやヒアリングを実施し、ポイントの提供および地域コーディネーター制度に関する検証分析を行います。

本モデル事業の概要


※参考:経済産業省「未来の教室」について
経済産業省は、「『未来の教室』ビジョン(2019年6月)」の実現を念頭に、様々な個性の子ども達が、未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)になるための学習環境づくりを目指し、1.学びの探究化・STEAM化、2.学びの自律化・個別最適化、3.新しい学習基盤づくりを柱に、2018年度より実証事業に取り組んでいます。
「未来の教室 ~learning innovation~」サイト https://www.learning-innovation.go.jp/about/




■ポイント利用先の「参画パートナー」の募集・登録申請受付を開始
本モデル事業の開始に伴い、長野市では、小中学生を対象にスポーツや文化芸術活動、自然体験等のプログラムを提供する「参画パートナー」の募集・登録申請受付を9月6日より開始いたしました。参画パートナーの登録申請は、専用サイト(https://nagano-hakken.jp/)より随時受付けています。


■今後の展望
本モデル事業の運営を通じて、地域コーディネーターと連携しながら、地域ぐるみで子どもの「体験」機会を後押しする事業モデルの確立を目指してまいります。

また、事業実施後の効果検証を通じ、所得制限を設けずに行うクーポン型施策の効果や地域コーディネーターとの連携モデルの成果を可視化することで、長野市での次年度以降の継続的な事業実施を目指すとともに、本モデル事業のような体験支援施策を、長野市に限らず全国の自治体に広げていくことを目指してまいります。


■団体概要

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
国内の子どもの貧困・教育格差解消を目的に、2009年にプロジェクト発足、東日本大震災の発生を受け、2011年6月に法人設立。経済的な理由で学校外教育を受けることができない生活困窮家庭の子どもたちに、学校外教育で利用できる「スタディクーポン」を提供するとともに、大学生ボランティアによる相談支援を行っている。
HP:https://cfc.or.jp/

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提供元:PRTIMES

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