2023/12/08

静岡県内初 国指定史跡で復元整備された和田岡古墳群 吉岡大塚古墳の公開が始まりしました!

掛川市  

古墳が造られた当時の姿を復元。広大な茶畑の中に位置し、葺石が葺かれ、整然と埴輪が並んだ姿は、圧巻です。


 史跡和田岡古墳群は、古墳時代中期(約1600年から1500年前)に築かれた古墳群で、掛川市の北西部を流れる原野谷川が形成した河岸段丘上に位置しています。4基の前方後円墳と1基の円墳に埋葬された人々は、この地域を治めた首長の墓とされ、貴重な古墳群として平成3年に国の史跡に指定されました。

 吉岡大塚古墳は、整備前の発掘調査により全長54.6m、後円部径41.3m、高さ7mの大きさで、墳丘の斜面には葺石が葺かれ、墳頂部とテラスには円筒埴輪と朝顔形埴輪が並べられていたことが、わかっていました。整備は発掘調査の成果に基づき、古墳の南側の一部分には古墳築造時の姿を復元し、葺石や埴輪を設置しています。それ以外の部分は形状のみを復元しました。古墳の北側部分は、現状の形まま保存しています。古墳の南側と北側を比較して見ると、古墳築造時から現在に至る時間の経過を感じることができます。
 設置した円筒埴輪24基は、市民が製作しました。また、葺石は古墳築造時に原野谷川の石を採取し使用していたことから、今回の整備でも、原野谷川の石を使用しました。
 古墳の周囲は、茶畑が広大に広がっており、眺望は最高です。ぜひ、起こしください。

                     写真左上 整備着手前 右上 発掘調査検出葺石
                     左下 平成30年の工事状況 右下 平成31年の工事状況

                    写真左上 葺石復元の様子 右上 円筒埴輪野焼きの様子
                      左下 完成した後円部 右下 完成 南側から


提供元:PRTIMES

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