2023/12/22

4割以上の総務が転職意向あり。転職したい理由は「総務スキルを生かしてキャリアアップしたい」「年収を上げたい」などポジティブな声。約8割がAIの進展で総務の仕事はおもしろくなると予測。

株式会社 月刊総務 

~2030年に総務の目指す姿は「プロフェッショナル集団」「経営の参謀」~

日本で唯一の総務専門誌『月刊総務』を発行する株式会社月刊総務(所在地:東京都千代田区、代表取締役:豊田健一)は、全国の総務担当者を対象に「総務の仕事についての調査」を実施し、93名から回答を得ました。

【調査結果 概要】

- 2023年に総務が力を入れたテーマは「社内コミュニケーション」、2024年は「健康経営・ウェルビーイング」に注目が集まる
- 2023年の振り返りを1文字で表すと「変」が1位
- 2024年の目標を1文字で表すと「挑」が1位
- 今の総務は「なんでも屋」、2030年の総務は「プロフェッショナル集団」「経営の参謀」を目指す


【調査結果 詳細】

■2023年に総務が力を入れたテーマは「社内コミュニケーション」、2024年は「健康経営・ウェルビーイング」に注目が集まる

2023年に総務として力を入れたテーマ及び2024年に総務として力を入れたいテーマについて尋ねたところ、いずれも「社内コミュニケーション」が最多となりました。「健康経営・ウェルビーイング」は2023年に力を入れたのは25.8%だったのに対し、2024年に力を入れたいとの回答は37.6%で、より注力したいと考えている企業が増えていることがわかりました(n=93)。


<2024年に総務として挑戦してみたいこと/一部抜粋>
・総務部のブランディング
・生成AIを活用した業務効率の革新活動
・地域自治体や企業との一体感をもつイベント等の開催
・リーガルテック
■2023年の振り返りを1文字で表すと「変」が1位

2023年を振り返って、総務にとってどのような年だったと思うか1文字で表していただいたところ、「変」が1位となりました(n=68)。

・変:コロナ禍も変化が多かったが、Afterコロナも変化が多かったから
・進:コロナ禍を経てテレワークやデジタル化などが進んだので
・健:健康経営というものが、ようやく社内で認められ軌道に乗り始めたので
・顧:コロナ対策で進めた施策を振り返り取捨選択を迫られる年だったから

■2024年の目標を1文字で表すと「挑」が1位

2024年をどのような1年にしたいか1文字で表していただいたところ、「挑」が1位となりました(n=66)。


・挑:これまでは周囲から求められる業務で忙殺されていたが、2024年は自発的に対応したいと思える業務に挑みたい
・新:既存業務、定型業務に満足せず、会社の変化に貢献する、会社の変化を引き起こす新しい取り組みをやっていきたい
・楽:今年のモットーは「楽しみ方改革」としたため

<総務として経験してみたい仕事/一部抜粋>
・本社移転
・ファシリティマネジメント
・株主総会のコントロール
・セカンドキャリア支援
・電子帳簿保存法に基づく電子化
・社内ベンチャー

<総務としてのスキルアップのために実施していることや獲得したいスキル/一部抜粋>
・宅地建物取引主任者
・防災士
・健康経営エキスパートアドバイザー
・メンタル心理カウンセラー、臨床心理士、公認心理士の資格
・プロジェクトマネジメント力

■今の総務は「なんでも屋」、2030年の総務は「プロフェッショナル集団」「経営の参謀」を目指す

今の総務は会社にとってどういう立場だと思うか尋ねたところ、「なんでも屋」が74.2%で最多となりました。加えて、2030年に総務は会社にとってどういう立場になっていたいか尋ねたところ、「プロフェッショナル集団」「経営の参謀」がいずれも6割を超えました(n=93)


■4割以上の総務が転職意向あり

転職の意向があるか尋ねたところ、「とてもある」と「ややある」が合わせて42.0%と、4割以上が転職を考えていることがわかりました(n=93)。


■転職したい理由は「総務スキルを生かしてキャリアアップしたい」「年収を上げたい」など

転職したい理由を尋ねたところ、「総務スキルを生かしてキャリアアップしたい」「年収を上げたい」など、ポジティブな理由であることがわかりました(n=39)。


<転職したい理由/一部抜粋>
・オールドエコノミーな会社から変化を楽しめる環境で仕事がしたい
・60歳定年ではなく、長く働ける会社が良い
・自身が昨今、カウンセリングやキャリコンサルティングや健康運度の資格を取得して実践出来る環境に身を移したい
・独立含め、会社に依存せず自分の力、自分の責任で働けるようなスタイルを築きたい

<転職しようと思わない理由/一部抜粋>
・現在の会社でも創造的な仕事ができていて満足しているため
・総務の立ち位置を上げて戦略部門にしていきたい
・経営に関わる業務を任せていただいているため
■約8割がAIの進展によって総務の仕事はおもしろくなると回答

総務の仕事はAIに代替されると思うか尋ねたところ、「とても思う」と「やや思う」が合わせて57.0%という結果になりました(n=93)。


<AIの業務代替についての考え/一部抜粋>
・ルーチンワークなどは、人がしなくても良いと思います
・結局最後は人の手と目で確認・調整しなければならないと思う
・雑務部署としてのポジションから脱却しなければAIにとってかわられると思う

<AIやITで代替されてなくなった仕事/一部抜粋>
・社内問合せ対応業務は、AI回答が進んできた
・給与明細の電子化
・文章やスライド資料作成

AIの進展によって総務の仕事はどう変化すると思うか尋ねたところ、「とてもおもしろくなる」と「ややおもしろくなる」が合わせて76.4%と、約8割がAIの進展をポジティブに捉えていることがわかりました(n=93)。


<AIに期待すること/一部抜粋>
・定型化業務(契約書の点検、定期支払、定型文書の作成など)
・基本的な問合せの対応
・判断するというよりアドバイスをくれる存在であってほしい
・反復業務もそうだが、創造性の必要な業務も頼れる部分は頼っていきたい
・チェック機能を任せられる機能があれば人件費削減ができるように思う
・過去に実施した総務業務のデータベース化

■総評

今回の調査では、2023年の総務の振り返りや、総務がこれからのキャリアをどう考えているかについての声が多く集まりました。

2023年はLinkedInの「人気急上昇中の仕事トップ10」で総務が2位に入るなど総務の重要性が見直された1年で、その中でスキルを生かしたキャリアアップの機運も高まっています。転職を検討している人もキャリアアップに関わるポジティブな理由が多く、検討していない人も現在の職場で責任ある仕事ができていたり創造的な仕事ができていたりと、自身の貢献を感じられていることがわかりました。またAIの台頭についてもポジティブな受け止め方をしています。仕事を奪われるという考えではなく、そこから生まれた時間をいかに使うかに視線を向けています。

2024年の目標として「挑」がトップとなりました。それぞれの置かれた環境で、さらなる高みを目指して“挑戦”することに期待します。

■株式会社月刊総務 代表取締役社長 豊田 健一 プロフィール





株式会社月刊総務 代表取締役社長
戦略総務研究所 所長
早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルートで経理、営業、総務、株式会社魚力で総務課長を経験。日本で唯一の総務部門向け専門誌『月刊総務』前編集長。現在は、戦略総務研究所所長、(一社)FOSCの代表理事、(一社)ワークDX推進機構理事、(一社)IT顧問化協会専務理事、日本オムニチャンネル協会フェローとして、講演・執筆活動、コンサルティングを行う。著書に『経営を強くする戦略総務』(日本能率協会マネジメントセンター)など。



※「働き方」「リモートワーク・テレワーク」「総務関連全般」等についても取材可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=Y5e2jC6ijo0

【調査概要】

調査名称:総務の仕事についての調査
調査機関:自社調査
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
調査方法: Webアンケート
調査期間:2023年10月12日~2023年10月23日
有効回答数:93件

■調査結果の引用時のお願い

※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「『月刊総務』の調査によると」「『月刊総務』調べ」など

■『月刊総務』について

創刊60年の日本で唯一の総務専門誌。「すべての総務パーソンの心に、火を。」をキャッチフレーズとし、総務部門で働く人を中心に、幅広くビジネスパーソンに読んで役に立つ記事を提供。上場企業、大手事業会社、中堅・中小企業と、幅広い規模の企業に定期購読していただいております。(創刊:1963年6月/印刷部数:1万2,000部/定価:1,100円)

■株式会社月刊総務 会社概要

社名:株式会社月刊総務
代表:代表取締役 豊田健一
住所:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 11F
設立:2018年8月
事業内容:
・日本で唯一の総務・人事部門専門誌『月刊総務』の発行
・バックオフィス業務の「困った」を解決する「月刊総務オンライン」の運営
・「総務セミナー」「総務サロン」の主催
・働き方改革関連コンサルティング 等
URL:https://www.g-soumu.com/

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提供元:PRTIMES

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