2024/05/21

全国トップレベルの手厚い支援 広島県カーボンリサイクル関連技術研究開発支援補助金の募集開始

広島県  

~最大2,000万円/件の研究・実証資金+ステップアップ伴走支援~

広島県では、2050年までにカーボンリサイクルを本県産業の柱の一つとして育成し、産学官連携や研究活動の集積に向けた取組に、いち早く着手してまいりました。令和4年度から開始した本プロジェクトですが、おかげさまで、趣旨に賛同いただいた研究者や企業の取組により、これまでに補助金を活用した研究の成果が続々と報告されています。


1.「ひろしまゲートパーク」コンクリートベンチ[大成建設(株)・令和4~5年度]
二酸化炭素がおしゃれなベンチに変身
製紙工程に由来する二酸化炭素をカルシウムと結合させ、炭酸カルシウムとして原料化し、製造時に大量の二酸化炭素が出るセメントの代わりに、製鉄所の副産物の鉄鋼スラグと混ぜてCO2低減コンクリートを製造。成果を展開し、ベンチとして活用。

「ひろしまゲートパーク」内に整備された大屋根とベンチ
「T-eConcrete/Carbon-Recycle」製ベンチ
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2.排ガスを利用した微細藻類の培養 [(株)ガルデリア×三井金属鉱業(株)・令和4年度~]
世界でも珍しい実験に成功
R5に貴金属吸着特性を有する微細藻類を活用して三井金属竹原製煉所の工程で排出される二酸化炭素を削減しつつ、排水中の貴金属回収を同時に行うラボレベルでの実験に成功。R6は実用化に向けて、現在、実験規模を拡大して実施中。


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3.CO2を利用したイチゴの新栽培法開発[アンヴァール(株)×アヲハタ(株)・令和5年度~]
CO2も減って、イチゴの収穫量も増える
R5からイチゴ栽培用ハウスに屋外の空気から二酸化炭素を吸着させハウス内に放出する装置を設置し、高濃度の二酸化炭素をハウス内に送ることで、イチゴの光合成を促進させ、将来的には収穫量の3~4割増加を目指す取り組みを開始。

アヲハタ果実研究所(イチゴ栽培の様子)
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さらなるカーボンリサイクル関連技術の研究開発を手厚く応援します
本県では独自事業として、意欲の高い大学や企業等の研究者に対して、最長2年間、最大2,000万円/件の研究・実証資金と、将来的なステップアップを見据えた伴走支援を行います。研究・実証事業の支援期間だけで終わらない長期的な事業運営を実施いたします。

■事業概要


詳しくは特設サイトまで( https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/77/hccp.html

■スケジュール
・公募期間:令和6年5月16日(木)~7月31日(金)
・審査期間:令和6年8月
・交付決定:令和6年9月
・研究期間:令和6年10月~令和8年9月(最長)
※期間中に研究発表会(令和6年11月予定)等の実施を予定



令和4年度に9件、令和5年度に14件の研究テーマを採択し、これまでに23件の研究が進められてきました。確実に補助金活用の動きが進んでいる中で、今年度も引き続き多くの研究案件の支援を行うことで、カーボンリサイクル関連技術の拠点化を加速してまいります。

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提供元:PRTIMES

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