2024/06/04

次世代と共に水圏の生物多様性評価に挑戦する「TASUKI -襷- Project」を開始

株式会社 フィッシュパス 

~未来の研究者の卵である高校生と連携し、水圏の生物多様性を守る~

株式会社フィッシュパス(本社:福井県坂井市、代表取締役:西村成弘)、株式会社フォーカスシステムズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 啓一)、株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:高橋 修一郎、以下「リバネス」)は、TASUKI -襷- Project(以下「本プロジェクト」)に参画する中高生の研究サポート機関であるアカデミックパートナー、福井県立大学地域連携本部(本拠地:福井県吉田郡、本部長:北島 啓嗣 )、龍谷大学生物多様性科学研究センター(本拠地:滋賀県大津市、センター長:山中 裕樹)と共に、2024年6月1日より次世代とともに水圏の生物多様性評価に挑戦する本プロジェクトを開始しました。



【プロジェクト発足の背景】
 世界自然保護基金(WWF)によれば、過去50年間で世界の生物多様性の69%が失われており(*1)、その経済的損失は44兆ドルにも達すると試算されています(*2)。これを受けて、2030年までに国土の30%以上を自然環境エリアとして保全する世界的な目標(30by30:サーティ・バイ・サーティ)(*3)が定められました。日本国内においても「生物多様性国家戦略2023-2030」が閣議決定され、2030年までに海と陸の30%の保全を目指す取り組みが開始しています。
 このような社会背景のなかで、ネイチャーポジティブ(*4)の実現に資する具体的かつ実践的なアクションプランが求められていますが、生物多様性を管理・測定する手法は標準化されておらず、特に実環境での検証事例はまだ少ないのが現状です。また、このような取り組みが一過的なものに終わらず、2030年以降も続く長期的な目標達成に向けて取り組みを継続していくためには、次世代人材の育成が重要であると考えます。
 そこで本プロジェクトでは、次世代と企業が連合体となって、東京湾につながる河川・びわ湖をフィールドに、水圏の生物多様性評価に挑戦します。

【プロジェクトの狙い】
 参画校の生徒らは、普段はなかなか触れることのない環境DNA技術(*5)を研究活動に取り入れながら、採水サンプルからの網羅的な生物種解析を行います。また、得られた調査結果をもとに、データの解釈や科学的な考察を行い、「まだ誰も知らない発見」に自らたどり着くプロセスを経験します。これらの調査・研究活動を通して、多様な生き物たちが生息する地球環境の現状と人間社会とのつながりを探求することで、自然の豊かさに気づき、行動することのできる次世代を育むことを目指します。

【TASUKI - 襷 - プロジェクトの概要】


この度、本プロジェクトに参画する学校教育機関4校が決定し、2024年6月1日(土)にキックオフイベントを実施しました。




【構成機関からのコメント】




【プロジェクト参画校からのコメント】

活動の様子は随時ウェブサイトで公開して参ります。
TASUKIプロジェクト ウェブサイト https://ed.lne.st/project/tasuki-project/

【出典・用語解説】
1)世界自然保護基金(WWF):Living Planet Report:生きている地球レポート2020
2)世界経済フォーラム(WEF):The Future of Nature and Business(2020)
*3)2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標
*4)自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させること
*5)環境DNA技術
生物を捕獲することなく、水や土などの環境媒体に含まれている DNA(環境 DNA)の情報を基に、そこに生息する種の分布や多様性、量を推定する分析手法。


【本件に対するお問い合わせ先】
株式会社フィッシュパス
担当:藤田 宗也、中谷 優基
TEL:0776-67-7335 MAIL: tasukiproject@fishpass.co.jp

株式会社フォーカスシステムズ
ITイノベーション第二事業本部
TEL:03-5420-2470 MAIL:product@focus-s.com
IR・広報室
TEL:03-5421-7790 MAIL:koho@focus-s.com

株式会社リバネス
知識創業研究センター
担当:中嶋 香織、橋本 光平
TEL:03-5227-4198 MAIL:i2k@Lnest.jp

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提供元:PRTIMES

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