2024/06/25

フリースクールに通う不登校生を含む小・中・高校生がはじめての田植え体験熊本学習支援センター『田植えばしてみらんねin下田南』 実施!

一般社団法人 熊本私学教育支援事業団 

日程:2024 年 6 月 23 日(日) 9:00-14:30場所:熊本学習支援センター下田南校近隣水田(〒863-2802 熊本県天草市天草町下田南 2371)


地域の方の指導を受け実際に田植えを行っている様子

一般社団法人 熊本私学教育支援事業団(代表 仙波達哉)が運営する不登校やひきこもりの小中高生に学びの場を提供する熊本学習支援センター(以下 センター)は、熊本学習支援センター天草下田南校 (熊本県天草市)にて、2024年6月23日(日)に体験イベント「田植えばしてみらんねin下田南」を実施しました。各教室から生徒11名、スタッフ8名が参加し、下田南地区の振興会を始めとする地域の方々のご協力のもと大成功となりました。

センターは、代表の仙波が不登校・ひきこもりに悩む子どもたち、家族を支援することを目的として2015年に設立しました。2022年度の熊本県の小・中・高の不登校児童生徒数は6,130人と、前年度より1,401人増加するなど、年々増加の一途をたどっています。
熊本学習支援センター天草下田南校は廃校となった旧下田南小学校を利用したフリースクールで、熊本県内初となる「不登校特例校(学びの多様化学校)」を目指し、2023年8月に開校しました。 本校では、何らかの事情で学校に通うことが難しい子どもたち(小学生~高校生)を対象に、多種多様な体験活動を通して感性を磨き、興味関心を広げ、自分を発見し自己を表現する手段を獲得することで自己実現の力を育むことを支援します。また、本校は熊本学習支援センター初となる宿泊体験型の施設となります。

今回の田植えイベントは、1.普段食べているお米がどのような過程で作られているか実際に体験し食の大切さを学ぶ、2.子どもたちにとって新たな体験をし、興味関心を広げることで将来の夢や目標が生まれるきっかけを生む、3.田植えや食事を通して地元の方々と交流をはかることを目的に開催しました。

子どもたちは、1日目の朝に熊本市内の大江本校を出発し、三角西港やミオカミーノ天草での休憩を挟みながら約4時間かけて天草下田南校に到着しました。
オリエンテーションを経て校舎や下田南周辺地域の探索を行いました。夜は学校で地域の方と一緒にバーベキューを行い、翌日の田植え体験のための英気を養いました。

校舎近隣の川で生物観察をおこなう様子

2日目の田植え体験当日。天候が心配されていましたが、なんとか持ちこたえ、田植え体験がスタート。
はじめは、地域の農家の中村さんによる田植え機の実演を披露いただきました。子どもたちは初めて見る田植え機に興味津々な様子でした。中学生の男の子は田植え機に乗せてもらい、実際に操作をしてみて、田んぼの中での作業の難しさを感じていました。

田植え機の操作体験をする中学生


次に手押し型付け機で、田んぼに植える位置の型をつけていきます。
子どもたちの中で最初に田んぼに入ったのは、センターに提携している通信制高校(代々木高校)に通う女の子。「きゃー!」といいながらも、慣れてくれば地域の方に褒められるほどの動きになり、楽しそうに田植えをする様子がありました。

手押し型付け機で田んぼに型をつける高校生

いよいよ、子どもたちみんなで苗を植えていきました。
地域の方に手植えのレクチャーをしていただき、はじめて田んぼに入る子がほとんどの中、始めは戸惑いながらも、段々と慣れていき一生懸命に田植えをする子どもたちの姿がありました。
「田んぼの中で走るのが楽しかった!」「初めてだったけどおもしろかった」との感想があり、初めての田植え体験は子どもたちにとっていい思い出となったようでした。

昼食は地元産の「こざとこ米」を使用したおにぎりと猪汁がふるまわれ、生徒たちからは「いつものごはんよりおいしい!」と声が上がり、田植え体験を経てお米に興味が出た様子でした。
秋には今回植えたお米の収穫、また地元の収穫祭イベントも予定しています。

参加した子どもたち、スタッフ、ご協力いただいた地域の皆さんと記念写真

今回の田植え体験イベントでは、食卓に並ぶお米ができるまでの過程がどのようなものか、その一端を体験することで、食事やそれを取り巻く人や職業等を知り、関心を高めてくれることを目的の一つとしていました。新たな体験を通して、生徒個々人の自分の世界が少しでも広がってくれたことを願います。また、田植えや食事を共に過ごす中で、地域の方との交流を深められたことも、子どもたちの生活する場として下田南校が選択肢となる一つの足掛かりとなる良い機会となったかと思います。
家から離れた天草下田南の地での宿泊や、田植え体験など、普段の生活とは一味違った体験活動の機会を通して、生徒同士が交流を深めることが出来たと思います。
2024年8月には天草での防災キャンプの実施も予定しています。今後も熊本学習支援センターでは、子どもたちの体験機会の保障やコミュニケーション能力の向上を目的とした校外学習のイベントを開催していきます。


運営主体:一般社団法人 熊本私学教育支援事業団について
熊本私学教育支援事業団は、さまざまな事情により在籍校で学習を続けることが困難な生徒・学生や中途退学をしたけれども、改めて学びたいという方々に対して学習の場を提供するとともに、子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供することを目的に設立されました。子どもたちの第三の居場所として、学習のサポートをしたり一緒に遊んだりしながら子どもたちが安心できる環境づくりを行っております。
【拠点概要】
各教室: 大江校、近見校、長嶺校、清水校、健軍校、御船校、菊池校、天草下田南校、本渡校
開校日:平日14:00~19:00    https://klsc.jp(公式HP)






「子ども第三の居場所」とは
「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に106ヶ所設置され、2025年度までに全国500拠点の開設を目指しています。(2022年5月現在)
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place






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提供元:PRTIMES

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