2024/06/28

「沿線価値観ポートフォリオ」を開発。沿線の個性を客観的に把握し、沿線毎の活性化戦略策定へ。

株式会社 ジェイアール東日本企画 

jeki 駅消費研究センターが関東34沿線・約10,000名の鉄道利用者に対する調査を実施

 ジェイアール東日本企画 駅消費研究センターでは、昨年、沿線に対するイメージの6つの志向(資産価値志向、交通手段志向、メディア情報志向、他者評価志向、生活利便志向、生活情緒志向)があることを明らかにしました。この度、その6志向を用いて、関東34沿線の約10,000名の鉄道利用者に対して調査を実施。一口に沿線と言っても、沿線毎に6志向のそれぞれの強度は異なることが明らかになりました。この結果から、沿線を6志向で捉える「沿線価値観ポートフォリオ」を開発しました。これまで沿線活性化においては「にぎわい」「選ばれる」といった、画一的に優劣をつけるような指標が採用されてきたと思いますが、「沿線価値観ポートフォリオ」を用いることで沿線によって戦略的な活性化の方向性を探れるようになると考えています。
<沿線価値観ポートフォリオについて>
沿線ごとに6志向を指数化し強弱をみることで沿線の特徴が把握でき、ゼロベースからではない、その沿線の基本的な戦略的示唆を得られます。
 具体的には、下記の路線Aでは6志向が同程度のスコアとなり、路線Bでは交通手段と生活利便が高くなっています。こうした結果を前提に、たとえば、路線Bでは交通手段と生活利便をより充足させるために有料座席指定サービスを導入・拡充させる、駅商業開発を重点的に行うなど、戦略的な方向性の示唆を得ることに役立てられます。




※6志向の定義は以下の通り。
2023年4月6日プレスリリース参照 https://www.jeki.co.jp/info/detail/?id=1016

※ 本リリースの内容は、ジェイアール東日本企画 駅消費研究センターの独自見解です。

調査概要
◆「利用者視点の鉄道沿線価値観に関するアンケート調査」の概要
調査対象:20~69歳、関東一都三県の指定沿線居住者、居住地決定関与者
調査日時:2023年12月11日~ 2024年1月5日
調査手法:調査会社のモニターを使用したインターネットによるアンケート
有効回答数:9,641名
質問項目:沿線評価、沿線の地域環境評価、ブランドエンゲージメントや愛着に関する指標、居住路線選択の重視点、プロフィール(最寄駅含む)など
指定沿線/回答数:下記の通り







※本研究は都市論、都市計画学を専門とする、早稲田大学リサーチイノベーションセンターの
研究院講師/次席研究員・吉江俊先生にアドバイスいただきました。
駅消費研究センターについて
駅消費研究センターは、15年間にわたり駅ビル・エキナカでの消費者行動を研究してきました。近年、都市に居住・働く人々の生活行動を対象に、沿線価値までをも視野に入れ、調査・研究を行っています。その研究スタンスは、事業者側の視点ではなく、あくまでその利用者起点での研究を長年徹底することで、利用者にとっての真の価値を発見します。
主な活動は、自主調査研究、勉強会・セミナーでの講演、情報誌『EKISUMER』の発行です。

駅消費研究センター WEBサイト(情報誌『EKISUMER』のバックナンバーを掲載)
https://www.jeki.co.jp/field/ekishoken/
WEBコンテンツ「恵比寿発、」PICK UP 駅消費研究センター
https://ebisu-hatsu.com/rensai/rs_ekishoken/

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提供元:PRTIMES

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