2024/07/05

次世代の声を未来に繋ぐ / 兵庫県川西市

川西市  

6月から市長・教育長らと生徒との意見交流会が始まる


清和台中学校での意見交流会の様子

兵庫県川西市では、27日、「こども基本法」の理念を踏まえ、こどもの意見を尊重する取組を推進し、学校や社会の一員としての当事者意識を醸成し、次世代の民主主義社会の担い手の育成を図るため、生徒との意見交流会が始まりました。令和5年度は、教育大綱の策定に向け、初めて意見交流会を行いましたが、令和6年度も引き続き行うものです。
今回の交流会は、市長・教育長・教育委員と生徒が直接意見を交流するもので、11月までに市内の全中学校7カ所と特別支援学校1カ所の計8カ所で開催されます。
同日午前、最初の会場となった清和台中学校(川西市清和台西2丁目3-57)では3年生約170人が参加し、「空気清浄機の設置」や「路線バスの増便」、「教科書等の電子化」などの提案・質問に越田謙治郎市長や石田剛教育長らが答えました。

清和台中学校での意見交流会の様子

 市では、「こども基本法」の理念を踏まえ、教育施策等について生徒の意見を聞く機会を設けるなど、こどもの意見を尊重する取組を推進するとともに、生徒が自身の意見を表明する機会を通して、学校や社会の一員としての当事者意識を醸成し、次世代の民主主義社会の担い手の育成を図ることが重要であると考えています。
 令和5年度は、教育のあり方を定める教育大綱(計画期間:令和6年度から13年度)の策定に向け、策定段階から多くの人に関わってもらい、一緒に作り上げていくため、初めて意見交流会を行いましたが、令和6年度も引き続き行うものです。
 全てに市長・教育長らが参加し、生徒から日頃の学校生活の中で抱えている課題や疑問に答えます。今回の意見交流会の意見を参考に、教育施策の検討、見直しを行ってていく予定としています。
 1カ所目に開催された清和台中学校での冒頭、市長は「みんなが幸せになるにはどうすればよいか。自分たちで学校についての意見を言っていくことが大事。昨年の意見交流会では、自転車通学や体育館の空調整備などみんなからの提案を一部取り入れた。提案した内容と自分の思いが違うこともあるが、お互いに認め合いながら、対話していくことが大事。」と話しました。
 参加した生徒からは「持ち運びが楽」「忘れ物が少なくなる」「環境にやさしい」「紙、ペンを取り替える必要がなく、教育の質があがる」と「教科書等の電子化」を提案。一方で「機械が苦手な人もいる」などの課題があがりました。
市長・教育長・教育委員が実際に生徒のリュックサックを背負う

 市長は、「自分が分からず先生たちに教えてもらったことは、実は他の人も同じことで分からずに困っている場合がある。みんなで機械の使い方のマニュアルを作るだけでなく、お互いに知っていることを共有しながら更新し続けてほしい。そのプロセスを通して学んでほしい。」などと話しました。
 他に、「空気清浄機の設置」の提案があがると、教育長が「花粉症で授業を受けるのが難しい生徒の人数が何人いて、このような効果があるというエビデンス(根拠)を踏まえて考える必要がある。また、様々なテーマが考えられる中、なぜこのテーマになったのか。」を生徒に質問。
 生徒は「コロナ禍を経験した私たちは、感染症のリスク軽減にもつながるなど、他のメリットも含めて考えた上で提案した。」と答えるなど、活発な意見交流を行いました。

清和台中学校での意見交流会の様子


 清和台中学校以外の市長・教育長らと生徒との意見交流会の開催予定は下記の通りです。

 ※ 時間帯は若干変更になる可能性があります。


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提供元:PRTIMES

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