2024/07/18

写真家・菅原一剛が、時代と共に変化する「美しいゴミ」を撮影。“リサイクル”と“再生”をテーマにした初の写真集『DUST MY BROOM 2』(赤々舎)発売!

有限会社 ストロベリーピクチャーズ 

出版を記念し、写真展「DUST MY BROOM2」を韓国・ソウル(会場「Look in side」)にて開催。【2024年7月18日(木)~31日(水)】




写真家菅原一剛よる、”リサイクル”と“再生”をテーマにした写真集『DUST MY BROOM 2』(ダスト・マイ・ブルーム2)が、写真集や美術出版を多く手掛ける赤々舎より、2024年7月15日(月)に刊行されました。


昨年、菅原一剛が撮影した、植物分類学者牧野富太郎博士の植物標本の写真作品を一堂に展示した「MAKINO植物の肖像」展 https://makinobapj.com/syozo2023/(会場:高知県立牧野植物園)は10万人を超える来場者を魅了し、話題となりました。
高精細な描写を可能にするカメラで撮影し、牧野博士が手がけた植物標本の緻密さ、繊細さ、美しさを、まるで生きているかのように写し出し、科学資料であった植物標本にアートとしての魅力を引き出しました。

その菅原一剛が、もう一つ大切なテーマとして、20年に渡り見つめ続けてきたのが、リサイクルの現場にある廃棄物、「ゴミ」です。
菅原一剛は、東北にあるリサイクル業界大手の株式会社青南商事の廃棄物処理の現場を目の当たりにし、東北各地から集まるさまざまな「ゴミ」が、適切に解体・分類・加工され、新しい価値を持った「製品」として生まれ変わったすがたを“美しい”と感じ、以来20年にわたり東北に通い、現地の風景と共に「ゴミ」を撮影し続けてきました。
そして、2009年には、それらを初めてまとめた作品集『DUST MY BROOM』(ソフトバンクパブリッシング)を刊行し、5000部が完売しました。

それから15年。あらゆるもののデジタル化が進み、東北大震災やコロナ禍を経て、人々の暮らしは大きく変わり、さらにリサイクルや環境課題に関する世の中の状況も激動し続けています。そんな時代とともに変化する「ゴミ」を菅原一剛は撮影し続け、この度、第2弾としての『DUST MY BROOM 2』(赤々舎)刊行となります。

全国の書店の他、赤々舎オンラインショップやAmazonほか、ネットショップ等で順次販売予定です。

赤々舎オンラインショップ
http://www.akaaka.com/publishing/dust-my-broom-2.html

販売やサンプル等についての詳細は、以下の赤々舎にお問い合わせください。
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写真集 『DUST MY BROOM2』概要
初版発行日:2024年7月15日

判型:H247cm×W189cm(B5変形)
仕様:上製本
頁数:226ページ
価格:本体 5,000円+税(税込5,500円)

特別協力:株式会社 青南商事 
制作:有限会社ストロベリーピクチャーズ 

発   行:株式会社赤々舎 AKAAKA Art Publishing, inc.
発 行 人:姫野希美
発行所:株式会社赤々舎
〒604-8234京都府京都市中京区藤西町584番地2
TEL, FAX: 075 - 746 - 7949
E-MAIL: info(a)akaaka.com ※(a)を@に変換してください。
http://www.akaaka.com
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写真集『DUST MY BROOW2』について
本写真集には、リサイクル業界において、90%のリサイクル率を誇る重要なリサイクル素材「鉄(iron)」をはじめ、再生素材として製品化されたプラスチックやペットボトルのフレークなど、リサイクルの今とこれからを伝える作品全96点を収録。

表紙を飾る写真の被写体になったのは、リサイクル製品としての加工を終え、海外に出荷されるために堆く積み上げられた金属の山の中から菅原一剛が選び抜いた、異質でありながら造形的な美しさを感じさせる鉄塊です。株式会社青南商事の協力により、この撮影のために、数台の重機と機材を駆使した巨大なセットを屋外に組み、1億5000万画素の高精細なカメラを用いて、世界でも初めてと言える大掛かりな撮影を敢行。再生資源として出荷を控えた高品質な鉄から生まれた、その日その瞬間にしかない造形物を、菅原一剛はまるでオブジェのように写真に収めました。






そのほか、東北6県に拠点を持つ青南商事の各工場、プラントを周り撮影されたさまざまなゴミの写真たちの最後には、リサイクルの工程の中で徐々に再生素材として生まれ変わっていくプラスチックやペットボトルから生まれる「フレーク」が並び、これからの”再生“の可能性や期待感を表すにふさわしい白い世界が続きます。
ページを繰るほどに、「黒」から「白」、「静」から「動」を感じさせる構成の中に、菅原一剛が捉えたリサイクルと再生に対するまなざしが感じられる一冊。224ページの整然と並ぶ「ゴミ」の集合体から見えてくる、日常の暮らしの中にある美しい“再生”のすがたを、ぜひご覧ください。

菅原一剛「BROOMからBLOOMヘ」より抜粋
「日本という国は、文化や生活のなかに「再生」という概念が色濃く根付いている。暮らしのなかに息づく再生のすがたはとても美しい。昨今では、伝統工芸の分野でも、若者たちを中心に新たな再生のあり方が模索されているようだ。
これまでリサイクルというと、そのシステムと過程すべてにおいて“処理”という捉えられ方が主だったが、これからのリサイクルは、むしろ“生み出す”という能動的な作業となるはずだ。これこそがリサイクルの新しいかたちと思われる。
 だからぼくはこれからも、リサイクルという行為のなかで、ほんの小さなこと、ほんの小さなはじまりだとしても、そこから生まれるひとつの「BLOOM=咲く」が生まれる瞬間とそのすがたに、自身のまなざしをよりしっかりと向けていきたいと思っている。

もう一度、すべてをやり直すために。
 “BROOM=ほうき”から“BLOOM=咲く”へ
作品一例












韓国にて出版記念写真展【DUST MY BROOM2 in Seoul】を開催
本写真集刊行を記念し、菅原一剛 個展「DUST MY BROOM2」を、2024年7月18日(木)から31日(水)まで、ソウルの繁華街、狎鴎亭にあるギャラリー「Look in side」(30-1,Dosan-daero17-gil,Gangnam-gu,Seoul,South Korea)にて開催いたします。





主な展示作品は巻頭を飾る「鉄(iron)」の作品8点。菅原一剛と株式会社大洋印刷の協業で、今回初の試みとなる特殊な印刷技術を凝らし、まさにそこに鉄塊そのものが存在するかのような立体感と質感を湛えた写真表現を実現。150cm×187.5cmの大判サイズのパネルに浮かび上がる異様な造形から、「鉄」の新たな可能性と美しさを感じられる作品群です。










本写真集と写真展は、菅原一剛の写真を通して、人の日常生活と共にあるゴミに目を向けることで、世界的な課題でもあるリサイクルを、”処理”ではなく、能動的な、”生み出す“活動へと進化させていくための新たな試みでもあります。世界でも類を見ない、これからの”再生“のすがたを、ぜひご覧ください。

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展示会「DUST MY BROOM2」 開催概要
1.行 事 名  菅原一剛 写真展「DUST MY BROOM 2」in SEOUL
2.日  時  2024年7月18日(木)~7月31月(水)9:00am~21:00pm(火曜定休)
3.場  所  Look in side 1F PHOTO BOOKカフェ・2Fギャラリー
       30-1,Dosan-daero17-gil,Gangnam-gu,Seoul,South Korea
       https://www.look-in-side.com/
4.料  金  無料
5.主   催 株式会社 青南商事
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「DUST MY BROOM」とは
「DUST MY BROOM」とは、アメリカのスライドギターの名手エルモア・ジェイムスの代表曲です。本来は「ほうきの埃を払う」という意味であるこの言葉は、ブルーズの中では「やり直す」ことの比喩として歌われています。写真家・菅原一剛は、この言葉をリサイクル業において、「再生する力」「生み出す力」を表す言葉として捉え、時代とともに変化する廃棄物を撮影し続け作品を発表しています。


菅原一剛プロフィール
1960年生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。早崎治氏に師事後、フランスにて写真家として活動を開始。個展を多数開催するほか映画の撮影監督も手掛ける。1996年に撮影監督を務めた映画『青い魚』は、ベルリン国際映画祭に正式招待作品として上映される。2004年フランス国立図書館にパーマネントコレクションとして収蔵されるほか、韓国のハンミ写真美術館にも作品が収蔵される。2005年ニューヨークのPace/MacGill Galleryにて開催された『Made In The Shade』展にロバート・フランク氏と共に参加。2005年アニメ『蟲師』のオープニングディレクターを務めるなど活動は多岐に渡る。2023年青森県立美術館にて個展「発光」を開催。同年2月『MAKINO 植物の肖像』(北隆館)を刊行し、7月高知県立牧野植物園にて同名の「MAKINO 植物の肖像」展を開催。日本赤十字社永年カメラマン。大阪芸術大学客員教授。www.ichigosugawara.com




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提供元:PRTIMES

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