2024/07/18

ピカリング社 定格電力を倍増した人気リードリレーシリーズのハイスペックバージョンをリリース

ピカリング インターフェース 

ピカリング社の人気リードリレーシリーズ・112、113、116、122で新たに定格電力が50~100%アップしたタイプが登場!




高性能リードリレーのトップメーカーであるピカリングエレクトロニクス社は、ユーザの更なる省スペース・ハイスペックのニーズにお応えする形で、人気商品となっている4種類の小型リードリレーシリーズ-112、113、116、および超小型4mm2タイプの122の各シリーズ-で、定格電力を増加させた新タイプをリリースしました。継続的な技術革新と製品改善の一環として、定格電力を向上させたことで、更に利用可能なスイッチングオプションの幅が拡がることとなりました。カスタマイズ可能なオプションや、様々なアプリケーションのニーズに適合する特注リレーも可能となることから、何千にも渡るバージョンが提供されることとなり、お客様での基板設計の柔軟性はかつてないほど高まることになります。


122シリーズ
わずか0.15インチ(3.8mm)×0.4インチ(10mm)のフットプリントで基板への設置が可能な、112シリーズシングルインライン(SIL)リードリレーは、1Aのスイッチング電流(1Aの許容電流)で最大20Wの定格を持つ新たなスイッチタイプ“1”が追加されました。このリレーの極小なフットプリントは、リードスイッチをパッケージ内に斜めに実装することで実現されています。このシリーズは、VME、VXI、Compact PCI、PXIなどの高密度スロット基板システムへの使用に適しており、また高品質のスパッタリングルテニウム接点により、自動テスト装置にも最適です。


113シリーズ
113シリーズSILリードリレーシリーズにも、新しいスイッチタイプ”1”オプションが追加されました。この新しいスイッチタイプは、スイッチング電流1A(許容電流1A)で最大20W(3Vコイルバージョンでは15W)の定格となります。フットプリントは0.15インチ(3.8mm)×0.5インチ(12.7mm)とコンパクトさはキープしています。このシリーズには、定格2W(スイッチタイプ”3”)仕様の、業界で入手可能な最小のチェンジオーバーリードリレーと、最大3GHzに適した同軸リードリレーもあります。さらに、スイッチタイプ”1”には、1Aで最大20Wのスイッチングが可能な5Vコイルの2極DPSTタイプも提供可能です。


116シリーズ
ATEスイッチングマトリックスやマルチプレクサなどの超高密度アプリケーション向けに設計された116シリーズにも、1Aのスイッチング電流(許容電流1A)で最大20W(3Vおよび5Vコイルバージョンでは15W)の定格となる新しいスイッチタイプ”1”が追加となりました。116シリーズでは、1フォームA(SPST)タイプで0.15インチ(3.8mm)×0.27インチ(6.9mm)、2フォームA(DPST)タイプで0.15インチ(3.8mm)×0.40インチ(10mm)のフットプリントとなります。さらに、5Vコイルバージョンで最大15W、または12Vコイルバージョンで最大20W(どちらも1A)のスイッチングが可能な2極DPSTもあります。


超小型122シリーズ
わずか4mm x 4mmのフットプリントの超小型122シリーズに、1Aのスイッチング電流(許容電流1A)で最大15ワット定格のスイッチタイプ”1”が追加されました。このリレーは高さ12.5mmで、現状市場で入手可能なリレーでは最も高密度な実装を可能としています。最高品質の計装グレードのリードスイッチが搭載され、リレーを密接に配置した際の磁気相互作用を最小限に抑える内部ミューメタル磁気スクリーンが内蔵されていることを特長としています。


『新しいスイッチタイプ”1”の定格電力が、従来のスイッチタイプ”2”よりも50~100%向上したことにより、お客様は、ピカリング社で最も人気のある4つのリレーシリーズで、より高いスイッチング仕様をご使用いただけることとなります。』
と、ピカリングエレクトロニクス社のテクニカルスペシャリストのケビン・マレットはコメントしています。


ピカリング社のリードリレーは、優れた製造工程および品質管理プロセスにより高い信頼性を実現しています。ピカリング社リードリレーは、低グレードのリードリレーによく見られる電気メッキのロジウム接点ではなく、計測器用にスパッタリングされたルテニウム接点を使用していることが特徴です。また、リードスイッチの内部応力を最小化するピカリング独自のSoftCenter(TM)技術によって、動作寿命の延長と接触抵抗の安定性をもたらします。さらに、フォーマーレスコイル構造により、他メーカーの類似製品よりも小型なパッケージサイズを実現し、且つミューメタルスクリーニングで、リレーを高密度配置した際の、隣接するリレー同士の磁気相互作用による問題を防いでいます。


ピカリングはまた、徹底的なデータ精査によるダイナミックコンタクト波形分析を含む、すべての動作パラメーターを100%テストすることで、機能・品質の安定性を確保しています。シンプルなDCテストやバッチテストしか実施せずきちんと機能を発揮しない部品混入のリスクがある他メーカーとは異なり、ピカリング社は全てのリードリレーの信頼性を保証します。さらに、ピカリング社では、全てのリードリレーに、-20℃から+85℃まで、そして-20℃に戻るという熱サイクルストレス試験を3サイクル実施しています。このような厳しいテストは他のメーカーではほとんど行われておらず、結果としてフィールドでの不具合が発生することもあります。


ピカリング エレクトロニクスについて


ピカリングエレクトロニクス社(Pickering Electronics)は、計装や試験装置での使用を主な目的とした高品質のリード リレーを設計および製造するために、50 年以上前に設立された英国の製造メーカーです。現在、ピカリングのシングルインライン(SIL/SIP) シリーズは、多くの競合が存在するリレー業界において、約25%の市場シェアを有する最も普及した製品となっており、これらの小型 SIL/SIP リード リレーは、世界中の大手 ATEメーカーおよび半導体装置産業の各ユーザに広く供給されています。


ピカリンググループは以下の電子機器メーカー 3 社で構成される未公開企業グループです。
・ピカリングエレクトロニクス社:リードリレーの設計・製造
・ピカリングインタフェース社:モジュラー信号スイッチング/シミュレーション製品の設計・製造
・ピカリングコネクト社:ケーブルおよびコネクタの設計・製造

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提供元:PRTIMES

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