ひとり親支援団体シングルマザーズシスターフッドが寄付月間企画大賞を受賞 オンライン報告会を開催

2024年4月に寄付月間推進委員会により発表された「寄付月間企画大賞」を受賞したNPO法人シングルマザーズシスターフッドが、2024年7月26日(金)12:10PMより、オンライン報告会を開催します。

ひとり親女性の心身の健康支援とエンパワメントに取り組むNPO法人シングルマザーズシスターフッド（東京都国立市、代表理事：吉岡マコ）が毎年12月に開催している「寄付月間キャンペーン」内でおこなった「私たちのキフカッション」の取り組みが、「寄付月間企画大賞」を受賞しました。

本企画は、「寄付に関するディスカッション＝キフカッション」という寄付への理解促進の取り組みを、ファンドレイジング実行チームで実行したものです。

また、本企画「キフカッション」を含む団体のファンドレイジングキャンペーンで得た知見をまとめて、代表の吉岡が第26回日本NPO学会第26回研究大会にて、学会発表をおこないました。学会では「寄付者の心理についての研究はすでに多く存在しているが、寄付を集める側の心理を扱った研究は少なく、寄付集めの担い手のエンパワメント方法は重要な課題である」との評価を得ました。

これらの成果を報告するとともに、寄付月間企画大賞の受賞を記念して、2024年7月26日(金)12:10PMより受賞報告会を開催します。




■シングルマザーが、寄付集めの担い手となるキャンペーン
シングルマザーズシスターフッドでは、活動資金を集めるために、５月と１２月にファンドレイジングキャンペーンをおこなっています。団体が定期開催するシングルマザーのセルフケア講座などのオンラインプログラムを受講した有志のメンバーが公募で集まり、ボランティアチームを結成して実行する寄付集めのキャンペーンです。

本キャンペーンは、ただ寄付を呼びかけるだけのイベントではありません。シングルマザーのチームでエッセイ作品を制作し、発表します。

シングルマザーにとっては、「エッセイを執筆する」「チームで作品を作り上げる」という取り組みが、自己の回復、仲間との連帯といった効果があり、一つのエンパワメントプログラムとなっています。

そこで完成したエッセイを、キャンペーンのサイトで発表し、広く読んでいただき、この取り組みに共感してくださった方に寄付を呼びかけるというものです。
■寄付集めの葛藤に向き合う
2024年現在、ふるさと納税や災害寄付、クラウドファンディングなどが人口に膾炙し、ファンドレイジングの手法を提供する機関も増加し、日本にも寄付文化がすこしずつ醸成されてきているといえます。

しかし、実際の寄付集めの現場では「本当に寄付なんて集まるのだろうか」「寄付をお願いするなんて申し訳ない」といった心理的抵抗がスタッフ間にあり、そのことが寄付集めのボトルネックとなり、活動の発展を遅らせる要因にもなっています。

しかしながら「寄付集めをする人の心理的抵抗感」や、それを軽減・緩和する工夫については十分明らかになっていないのが現状です。

今回、当団体は、寄付集めの担い手であるキャンペーンの実行チームにおいて、そうした問題に向き合うべく、寄付について率直に語り合う「キフカッション」を開催し、その成果が寄付月間大賞を受賞しました。

他にも、ファンドレイジングに携わるスタッフがモチベーションを保ち、安心して活動できるようなあらゆる工夫を行っています。学会発表では、そうしたキャンペーン全体のあり方にも触れながら、「寄付を依頼することへの心理的抵抗への気づきと緩和への取り組み」について発表しました。


シングルマザーズシスターフッドのキフカッション#1

■キフカッションで浮き彫りになった寄付集めへの心理的抵抗感
キフカッションを重ねるにつれ、ファンドレイジングに取り組むスタッフの、寄付を依頼することへの心理的抵抗感の存在が浮き彫りになりました。また、寄付の恩恵を受けている/きた受益者でもある/
あったシングルマザーのスタッフならではの葛藤にも気づくこととなりました。


シングルマザーズシスターフッドのキフカッション#2

全３回のキフカッションを経て、寄付集めに対するチーム内での温度差は徐々に解消され、寄付集めの取り組みに積極的にコミットするスタッフが増えていきました。

こうした取り組みを、開催報告として団体のSNSで発信した結果、寄付月間2023大賞を受賞いたしました。


シングルマザーズシスターフッドのキフカッション#3


寄付月間2023企画大賞


■団体活動の関係者だけでなく、寄付集めや社会運動にこれから関わっていく方へ
今回の報告会では、寄付月間大賞の表彰式でおこなった5分のスピーチと、学会で発表したプレゼンテーションを元に、「寄付集めに対するへ心理的抵抗感への気づきと、寄付集めの担い手のエンパワメントの工夫」について発表いたします。

７回目のキャンペーンとなるMother'sDayキャンペーン2024でも、寄付集めに関する心理的抵抗感について、スタッフ間で様々な意見が交換されました。

Mother'sDayキャンペーン2024はこちら

これまでの実践によって蓄積した知見を共有し、有志のスタッフが等身大で寄付集めに取り組むプロセスを見ていただくことで、シングルマザーズシスターフッドの寄付者・支援者・受益者のみなさんはもちろんのこと、寄付集めの取り組みや社会運動にこれから関わっていきたいという方にも、すこしでもヒントになるような時間となれば幸いです。

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日時：2024年7月26日（金）12:10 - 12:50
場所：オンライン配信　
スピーカー：吉岡マコ
　　　　　　特定非営利活動法人シングルマザーズシスターフッド代表理事
　　　　　　サチコ
　　　　　　特定非営利活動法人シングルマザーズシスターフッドスタッフ
　　　　　　プロジェクトマネージャー、准認定ファンドレイザー
タイムスケジュール
１：寄付月間大賞2023受賞スピーチ　発表（5分）
２：日本NPO学会第26回研究大会一般セッション報告　報告（10分）
　　ファンドレイジング実行チームのエンパワメント
　　～寄付を依頼することへの心理的抵抗への気づきと緩和への取り組み～　報告
３：まとめ、コメント欄との質疑応答（15分）

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提供元：PRTIMES