2024/08/30

世界初、自動車船「CERULEAN ACE」が船社による自主的な船内火災対策に関する認証をClassNKより取得

株式会社 商船三井 

~AIシステムを利用した火災対策を推進~

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)が運航し、MOLシップマネージメント株式会社が管理するLNG燃料自動車船「CERULEAN ACE(セルリアン エース)」は、一般財団法人日本海事協会(以下「ClassNK」)より、電気自動車の海上輸送のための自主的な追加火災安全対策が講じられた船舶であることを示す認証「AFVC(Additional Fire-Fighting measures for Vehicle Carrier)」を2024年8月27日に付与されました。電気自動車火災に対する船社の自主的な対策が認証により評価された世界初の事例となります。

ClassNKは、2023年8月に策定した電気自動車安全輸送ガイドラインの中で、船主や運航管理会社の先進的な安全対策について客観的な評価が行えるよう、火災安全対策が実施された自動車運搬船に対する認証規定を定めています。「CERULEAN ACE」は、同ガイドラインに規定されるうち、「火災の早期発見」、「消火」、「固定式消火装置の信頼性の向上」の3種類の規定を満たしているとして、認証が付与されました。

今回認証を取得した3規定の中でも特に先進的な取り組みとして、「火災の早期発見」のため「CERULEAN ACE」を含む新造船の貨物艙内に煙認識のためのカメラおよびAIシステムを導入したことがあげられます(註1)。カメラに捉えられた映像をAIが異常と判断すると、本船上の乗組員および陸上の管理者に警報を発信する仕組みで、火災車両等の早期発見に有用であるとの評価を受け、認証取得に至りました。

今回の認証取得は、当社が進めてきた先進的な取り組みが、ClassNKによって正式に評価を受けたものです。当社は完成車輸送のリーディングカンパニーとして、引き続き火災対策の推進と安全輸送の確立に邁進いたします。

【本船スペック】
船型 :7,050RT 型 LNGDF 自動車運搬船(高圧式主機)
建造ヤード :新来島どっく 本社大西工場
全長 :199.95 メートル
型幅 :38.00 メートル
最大積載自動車台数 :7,050 台

CERULEAN ACE

(註1) 煙検知のためのカメラおよびAIシステムの詳細については、2023年11月15日付プレスリリース「火災早期検知に向け、新造LNG燃料自動車船の貨物艙内へAIカメラ搭載を決定」をご覧ください。

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提供元:PRTIMES

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