地球にも人にもやさしい「地球飯」の特別企画開催
国立研究開発法人 科学技術振興機構 日本科学未来館コウケンテツさん、長谷川あかりさん考案のレシピも公開
「地球飯 ~Tasty, Healthy, Earth-friendly」
日本科学未来館(略称:未来館 館長:浅川智恵子)は、研究開発の「いま」を見せるシリーズ「Mirai can NOW(ミライキャンナウ)」の第8弾として、特別企画「地球飯(ちきゅうめし) ~Tasty, Healthy, Earth-friendly」を9月11日(水)~12月9日(月)に開催します。「プラネタリー・ヘルス」の考え方をもとに、地球にも人にもやさしい食を「地球飯」と名づけ、日々の食事に「地球飯」を取り入れていく方法を探ります。料理研究家のコウケンテツさん、長谷川あかりさんが考案した「地球飯レシピ」も公開します。
私たちの日々の食事は、生産や輸送、廃棄などを通して地球環境と密接に関わっています。同時に、飢餓や飽食など社会的格差の問題もはらんでいます。近年、地球環境問題と社会問題の包括的な解決のために、地球の生態系と人間社会、そして私たちの体が総合的に健康的な状態(ウェルビーイング)を目指す概念「プラネタリー・ヘルス」が提唱されています。この考え方のもと、地球や人への影響に配慮した食材が提案されるなど、地球と人の双方にとって健康的で持続可能な食のあり方に関心が高まりつつあります。
本企画の会場では、日々の食が生産から食卓に届くまでの過程で環境や健康に与える影響や、食品ロスに関する問題を体験型の展示やパネルで紹介します。さらに、「プラネタリー・ヘルス」の考え方を取り入れた健康的な食事を研究する林芙美さん(女子栄養大学 栄養学部 准教授)の協力のもと、地球環境にやさしい食事の整え方や、地球や人への影響が小さいたんぱく質の段階的な取り入れ方なども提案します。また、食を通してウェルビーイングに取り組むコウケンテツさん、長谷川あかりさんが考案したオリジナル料理のレシピも公開します。
開催概要
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展示のポイント
1.食材の選び方と食品ロスの問題に迫る
さまざまな食材が地球環境や私たちの体に与える影響を、食材ごとにレーダーチャートでわかりやすく紹介。今後の食材選びのヒントが得られます。また、本来は食べられるのに捨てられてしまう食品ロスが、生産から消費に至るどの段階で起きているか、ゴミ箱を模した展示で体験しながら学びます。
2.それぞれの暮らしに合った「地球飯」を探る
「地球飯」を取り入れるヒントとして、地球や人への影響が大きい赤肉などから、より影響の小さい鶏肉や豆類などのたんぱく質への代替や、食品ロスの減らし方などを紹介します。また、日々の「地球飯」を無理なく続けていくためのアイデアや体験談など来館者のコメントを投稿するコーナーも設けます。来館者の食に対する思いや考えを共有することで、それぞれの暮らしに合った「地球飯」を探ります。
3.未来館オリジナル「地球飯」レシピを公開
料理研究家のコウケンテツさん、長谷川あかりさんが考案した「地球飯」のレシピを2品公開します。コウさんは、「地球や人への影響が小さいたんぱく質への代替」をテーマに、牛肉の代わりに豆腐を使用した焼き肉丼を考案。長谷川さんは、「食品ロスの減らし方」をテーマに、カブの葉も皮もまるごと使用したパスタを考案しました。どちらも、料理過程の省エネルギーも意識したオリジナルのレシピです。
料理研究家 コウケンテツさん、長谷川あかりさんからのコメント
本企画に協力いただいたお二人から、以下のようなコメントをいただきました。
料理研究家 コウケンテツさん
私は子どもとよくお互いに食の話をしています。生産者の方やその地域の食文化の話、子どもが参加しているフードレスキュー隊の話など、話題はさまざまです。このように日々の生活の中で食について話すことも自分なりに『地球飯』を取り入れていくことにつながると思います。
料理研究家 コウケンテツさん
<プロフィール>
料理研究家。旬の素材を生かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。また30か国以上を旅し、世界の家庭料理を学んだ経験も持つ。
料理家/管理栄養士 長谷川あかりさん
「つくる人(自分)にやさしく、食べる人(自分)にもやさしいレシピを」これは私がレシピをつくる際に大切にしている言葉ですが、今回このお話をいただいたとき、人だけではなく地球にとっても優しいレシピをつくっていくことが料理家としての使命なのだと改めて考えさせられました。あまり難しく考えすぎず、目の前にある食物を大切に調理しおいしくいただくことから一緒に始めていけたらと思います。
料理家/管理栄養士 長谷川あかりさん
<プロフィール>
料理家、管理栄養士。10歳から子役・タレントとして活動、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が大反響を呼び、人気アカウントに。現在、雑誌、Web、テレビなどで幅広くレシピ開発を行っている。
Mirai can NOW(ミライキャンナウ)とは
未来館では、未来を考える “入り口” として、「Life(ライフ)」、「Society(ソサイエティ)」、「Earth(アース)」、「Frontier(フロンティア)」の4つのテーマを設定しました。「Mirai can Now」は、未来にむけた研究開発や、その実現に取り組む人々の「いま」に触れ、体験するシリーズ企画。今回は第8弾として「Earth」をテーマとしています。
Mirai can NOWについて詳しくみる
日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL:03-3570-9151 FAX:03-3570-9150
URL:https://www.miraikan.jst.go.jp/
提供元:PRTIMES