2024/09/24

ソーシャルセクターで働く管理職人材を対象とした合同研修。第2期プログラムの支援先として10組織の採択を決定しました

NPO法人 ETIC. 

アポロ財団と連携し、集合研修や1on1サポートを無償で提供。子どもや若者、女性の機会格差の是正にかかわる社会問題に取り組む組織の人材育成、事業運営力の強化を支援します

NPO法人エティック(東京都渋谷区)は、これまで20年以上にわたってNPOなど社会課題解決を目的とした組織(以下、ソーシャルセクター)の創業・成長を支援してきました。2024年3月より、エティックは、アポロ財団、コモンライト合同会社と連携して、ソーシャルセクターの管理職人材を支援しています。この度、プログラム第2期(2024年9月~11月)の支援先として10組織を決定したことをお知らせします。



ウェブサイト:https://managers.etic.or.jp/

プログラム実施の背景

内閣府の調査によると、NPO法人が安定的な経営を行うにあたって抱えている課題として約66%の認証法人が「人材の確保や教育」をトップに挙げています。この傾向は、この10年間変わっていません。

課題の構造的な背景として、特にNPOや社会的事業の拡大成長期において、組織内に育成経験のある人材が少なく、人材を育成する仕組みがないことが挙げられます。また、マネージャーが組織を越えて横のつながりを作る機会も乏しいために、新任のマネージャーが自力で孤独にスキルを磨かなければならない状況もよくみられます。

本プログラムは、ソーシャルセクターの管理職人材の成長を支援し、安定した事業運営によって社会的インパクトを生み出していくことを通じて、子どもや若者、女性の機会格差の是正に取り組みます。



引用:内閣府「令和5年度特定非営利活動法人に関する実態調査報告書

プログラムの概要

本プログラムのカリキュラムは、NPOや社会的事業の現場で経営者・マネージャー・育成担当として試行錯誤を積んできた実践知をもとにデザインしています。

フレームワークをお伝えするだけでなく、参加者が自らの出すべき成果を言語化し、行動し、失敗してそこから学びを得るまでの一連のサイクルに運営者が伴走することが、最大の特徴です。

■プログラムの到達目標

以下の4つの基礎技術をプログラムで学び、現場でマネジメント業務の実践を積み重ねることを通じて、自分らしいマネジメントを楽しめるようになっていくことを応援します。

・マネージャーとしての成果を言語化し、成果を出すためのアクションを具体化する
・自分なりの判断軸を持ち、迷いのない状態で意思決定をする
・自分がつくるべきチームを具体的にデザインする
・自分がマネジメントを実行しやすい組織環境をつくる

■プログラム内容
第1回集合研修 2024年9月5日(木)13:00~20:00
・新任マネージャーが置かれている状況を俯瞰する
・マネージャーとしての成果、成果の出し方を言語化する
・よい意思決定をするための自分なりの基準を決める

第2回集合研修 2024年10月3日(木)13:00~18:00
・チームについての解像度を上げる
・自分がつくりたいチームをデザインする
・自分がマネージャーとして成果を出すための環境条件を設定する

第3回集合研修 2024年11月21日(木)13:00~20:00
・自身の組織、事業、環境の課題を整理する
・今後1年の自身の成果を言語化し、実現のための計画をたてる
・他の参加者の発表を聴き、フィードバックする

上記に加えて、研修で学んだことを自組織で実践するために必要なフィードバックを受けるための1on1サポート、組織間で相談しあえるつながりを作るためのコミュニティを提供します。

https://www.youtube.com/watch?v=dVPXXcUkoew



第2期採択組織

プログラム第2期では、創業経営者が率いる組織から、部門ごとのマネージャーを起点とした組織へと移行していくフェーズにあり、組織内人材育成の仕組みづくりに着手・強化したい団体を2024年6月より公募しました。

選考基準に基づき厳正な審査を行い結果、10組織17名のプログラム参加を決定しました。詳細は以下ページをご覧ください。


認定特定非営利活動法人ADDS



- 公式サイト:https://adds.or.jp
所在地:東京都杉並区
- 事業内容:発達障害やその傾向のある子どもと家族を、発達心理学や応用行動分析学の知見に基づき専門的にサポート。親子向け発達支援プログラムの開発と効果検証、支援者養成研修、効果のある発達支援の普及を目指したネットワーク構築事業を行っている。


認定特定非営利活動法人エデュケーションエーキューブ



- 公式サイト:https://education-a3.net
- 所在地:福岡県福岡市
- 事業内容: 「子どもたちが自分らしく幸せに生きていける社会に」をミッションに掲げ、学校に代わるオルタナティブスクール「スタディプレイス」を展開。ICT を活用した個別最適化学習と社会で必要となる学びや体験を提供するカリキュラム、生活困窮世帯向けの奨学制度が特徴。


認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクト



- 公式サイト:https://www.kamonohashi-project.net
- 所在地:東京都渋谷区
- 事業内容:「だれもが、尊厳を大切にし、大切にされている世界を育む」をミッションに掲げる。インドで人身売買問題に取り組んでいる他、日本国内においては児童虐待をテーマに据え、千葉県松戸市で、孤立しがちな妊産婦の支援、また全国ネットワークを通じ、児童養護施設や里親家庭を出て経済的な後ろ盾がない若者の巣立ちの応援に取り組んでいる。


特定非営利活動法人子育て支えあいネットワーク満



- 公式サイト:https://www.man-kawasaki.org
- 所在地:神奈川県川崎市
- 事業内容: 「“うちの子”だけじゃない、みんなの子どもをみんなで育てていける、そんな関係性を広げていくこと」をビジョンに掲げ、神奈川県川崎市にて、地域子育て支援センターの運営、ママのお助けコンシェルジュ(ヘルパー派遣事業)や児童発達支援事業所など、子育て支援事業を幅広く展開している。


特定非営利活動法人Silent Voice



- 公式サイト:https://silentvoice.org
- 所在地:大阪府大阪市
- 事業内容:ろう児・難聴児に特化した教育事業を行う。大阪市指定の放課後等デイサービス「デフアカデミー」と、全国の子どもを対象にしたオンライン教育事業「サークルオー」を運営。支援環境の質と量が不足し、孤立している全国の子どもたちに、居場所と成長の場を提供している。


認定特定非営利活動法人Switch



- 公式サイト:https://switch-sendai.org
- 所在地:宮城県仙台市
- 事業内容:「未来ある若者が希望を持ち、多様な価値観を尊重し合えるwell-beingな社会を実現する」をビジョンに掲げる。宮城県内にて、働くこと・学ぶことに不安や困難を抱える若者に対して、心のケアをベースとした就労準備支援、復学支援、居場所支援を実施している。


認定特定非営利活動法人D×P



- 公式サイト:https://www.dreampossibility.com
- 所在地:大阪府大阪市
- 事業内容: 不登校・中退・経済的困難など、さまざまな境遇にあるユース世代の孤立を解決する活動を展開。登録者14,000名を超えるLINE相談事業「ユキサキチャット」では全国からインターネット上で相談を受けている。また、生活困窮する若者へ食糧支援・現金給付を実施している。


特定非営利活動法人風テラス



- 公式サイト:https://futeras.org
- 所在地:新潟県新潟市
- 事業内容: 全国の風俗産業で働く孤立・困窮している女性に対して、生活・法律相談や啓発コンテンツなどを提供。2015年に東京・鶯谷で相談会を開始して以降、これまでに延べ10,000人以上の相談を受け付けている。


特定非営利活動法人みんなのコード



- 公式サイト:https://code.or.jp
- 所在地:神奈川県横浜市
- 事業内容: 「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」をビジョンに掲げ、小中高での情報・テクノロジー教育の発展に向け活動を展開。家庭や地域、学校など、子どもたちがおかれた環境によらずにテクノロジーを学ぶことができるよう、全国で無料利用できる子どもの居場所(クリエイティブハブ)の運営、教員向け研修や教材開発、2030年代の学習指導要領改訂に向けた政策提言にも積極的に取り組んでいる。


認定特定非営利活動法人Learning for All



- 公式サイト:https://learningforall.or.jp
- 所在地:東京都新宿区
- 事業内容: 「子どもの貧困に、本質的解決を。」をミッションに掲げ、困難を抱える子どもたちへ学習支援や居場所づくりを展開。子どもが自立するまで早期から切れ目なくサポートすることを目指し、地域の様々なステークホルダーと協力をしながら「つながり」「学びの環境」「育まれる環境」を整備し、6歳から18歳の子どもたちの生活圏に必要なすべての支援・機会がそろう『地域協働型子ども包括支援』を実践している。


運営組織について

アポロ・グローバル・マネジメントおよびアポロ財団



アポロ財団は、アポロがその活動地域における機会の拡大を目指し、経済的繁栄を推進する非営利団体に対して1億ドルの投資を行うというコミットメントに基づき、2022年に設立されました。アポロ財団は、キャリア教育、人材開発、経済的エンパワーメントの3本柱を掲げ、従業員主導のアプローチを採用しており、アポロの従業員が推奨する組織と提携し、すべての人々に機会を広げることを目指しています。

アポロは、高成長を続けるグローバルなオルタナティブ資産運用会社です。イールド、ハイブリッド、エクイティの3つの投資戦略に焦点を当て、投資適格からプライベート・エクイティまでリスク・リターンスペクトラムのあらゆる分野で超過収益を創出することを目指しています。アポロは30年以上にわたり、統一されたプラットフォームを活用した専門知識によって顧客のニーズに応え、且つ投資先企業の成長を支援する革新的な資本ソリューションを提供してきました。また、リタイヤメント・サービス事業であるアテネは、退職貯蓄サービスのソリューション・プロバイダーとして、顧客の経済的な安定の実現を支援しています。アポロの投資アプローチは、顧客、投資先企業、従業員、コミュニティとのアライメントを有しています。2024年6月30日現在、アポロの運用資産額は約6,960億ドル相当となっています。
特定非営利活動法人エティック



1993年設立、2000年にNPO法人化し、人口減少、経済縮小、超高齢化社会における都市と地方の関係や、日本や世界の未来を考え、実践し、支え合い、学びを共有し、また次の未来を描く、未来をつくる人たちのコミュニティづくりの活動を推進する認定NPO法人です。日本初の長期実践型インターンシップの事業化や若手社会起業家への創業支援を通じこれまで約12,500名の若者たちが変革・創造の現場に実践者として参加、1,900名を超える起業家を輩出。またその仕組みを全国80地域の連携組織へ広げています。

コモンライト合同会社



「-Be the light for children- 大人たちの挑戦によって、子どもたちが生きる世界が、輝きをましていく未来」を目指し、事業成長期、変革期のHR経営パートナーとして、組織開発および事業開発をサポートしています。営利/非営利を問わず、働く人が事業価値の源泉であるソーシャル/福祉領域を中心に、事業成長のための理想の組織と人をデザインし、既存のメソッドにとらわれず、固有の組織作りに伴走しています。

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提供元:PRTIMES

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