2024/09/26

徳洲会グループと国産SAF製造に向け、廃食用油の供給に協力する基本合意書を締結

日揮ホールディングス 株式会社 

全国に77病院をはじめ約400施設・事業所を展開する徳洲会グループの廃食用油を再利用し脱炭素社会の実現に貢献


脱炭素推進に向け調印式を行った(左から)SAFFAIRE SKY ENERGYの西村勇毅最高執行責任者、レボインターナショナルの越川哲也代表取締役、徳洲会グループの東上震一理事長、日揮HDの秋鹿正敬専務執行役員

医療法人徳洲会や一般社団法人徳洲会などで組織する国内最大の民間医療グループである徳洲会グループ(理事長:東上震一、以下「徳洲会グループ」)、日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO:佐藤雅之、以下「日揮HD」)、株式会社レボインターナショナル(代表取締役:越川哲也、以下「レボインターナショナル」)、並びに合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表:秋鹿正敬、以下「SAFFAIRE SKY ENERGY」)の4者は、使用済み食用油(以下「廃食用油」)を国産の持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel:以下「SAF」)等へ再利用する取り組みにおいて、相互に協力することを目的とした基本合意書を9月26日付で締結し、同日に調印式を執り行いました。本取り組みに、全国で医療・介護・福祉事業を展開する医療グループが参加するのは初めてとなります。また徳洲会グループは、SAFで航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」に参画し、各病院・施設での周知活動を行うなど、本プロジェクトの輪を広げていきます。

者さんに好評の鶏のジューシーから揚げ献立(出典:『毎日のごはんが健康をつくる 徳洲会おすすめのバランスレシピ』飛鳥新社刊)

徳洲会グループは、本年2月に大阪府にある八尾空港を拠点に、離島・へき地などへの医療者の移動手段として、小型ジェット機の自主運航を開始するなど、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」の実現を目指し、医療・介護・福祉を通じてSDGs達成のための様々な取り組みを行ってきました。
そうしたなかで今回、徳洲会グループは医療や介護、福祉を通じたSDGsだけではなく、脱炭素でSDGsを達成することができる本取り組みに賛同し、徳洲会グループが運営する全国約140の病院・老健・特養等の給食施設から排出される廃食用油をSAFの原料として提供することに合意しました。病院からの廃食用油の回収は、来月10月から順次開始する予定です。
徳洲会グループと日揮HD、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの4者は、今回の基本合意を通じて廃食用油を原料とする国産SAFのサプライチェーンの構築を加速し、「脱炭素・循環型社会の実現」に貢献してまいります。

廃食用油引き取りの様子

【各社の役割】

【SAFとは】
SAFとは、廃食用油や植物・動物油脂、木質バイオマスなど、化石燃料以外を原料とする「持続可能な航空燃料」のことで、従来の原油からつくる燃料と比べてCO2の排出量を大幅に削減することができます。原料が100%廃食用油の場合、原料収集からSAFの製造・航空機での燃焼までの全体で、従来の航空燃料と比較してCO2排出量を約80%削減することができます。


【国産初のSAF大規模生産事業の概要】
日揮HD、レボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で国内での廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指しています。なお、本事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)より採択※を受けた助成事業です。
※NEDOホームページ:
https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100312.html



大阪府堺市で建設中のSAF製造工場の様子



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提供元:PRTIMES

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