守口市教育委員会×Teach For Japan、持続可能な公教育の充実・発展の実現に向けて事業連携協定を締結
認定特定非営利活動法人Teach For Japan共助による社会に開かれた学びの構築に向けて
認定特定非営利活動法人Teach For Japan(以下「TFJ」 本社:東京都渋谷区初台 代表理事:中原健聡)と守口市教育委員会は、10月2日(水)に事業連携協定を締結しました。
▼事業連携協定の目的
守口市教育委員会とTFJ、双方が有する人的資源の交流と、知的・物的資源の有効活用を図りながら、教育の分野で協働し、持続可能な公教育の充実・発展を実現することを目的としています。
▼内容
(1)教育に関わる人材と育成に関すること
様々な教員免許状の利活用により、多様な人材が学校教育に参画し協働できる流動性の高い教職員組織を構築することで、教員不足等の解消と、学校教育の多様性と包摂性を高める。また、教員が多様な知識・経験を持つ人材との関わりを常に持ち続ける環境をつくることで、絶えず変化していく学習者や社会のニーズに対応していく資質・能力を育むことや新たな領域の専門性を身に付けるなど強みを伸ばす学びを支援し、令和の日本型学校教育を担う教職員集団を目指す。
(2)教育に関して、民間企業等との連携に関すること
教育の充実には多様な資源が必要であり、特に財源の持続的な確保が課題となっている。教育委員会が他の部局の協力も得て、企業や地域社会と連携して、民間の多様な資源が公教育に循環する「共助」による新たな公教育体系の構築を目指す。
(3)その他、両者が必要と認められる事項
▼連携の背景
いま、学校現場においては、教員の長時間勤務と講師不足が大きな課題です。
守口市教育委員会では、これまでも様々な働き方改革の取組みを進めてきました。
また、教員志望者の確保に向け教員として働くことのやりがいや具体的な勤務条件を正しく伝えるため、市教委の指導主事が近隣大学の学生に対し、発信を重ねています。
これまで、全国の学校現場に多様な経験をもつ教員を派遣し、多くの民間企業等と連携しているTFJ様との協働により、学校現場の課題解消に向けた取組みを加速化させていきます。
TFJは、「すべての子どもが、素晴らしい教育を受けることができる世界の実現」をビジョンに、教育をより良くしたいと考える多様な人材を、選考・研修を通して育み、自治体との連携により、2年間「教室」に教師として送り出すフェローシップ・プログラムを実施しています。2013年から2024年までにプログラムに参加した方は320名にのぼります。
また、大学や企業等とも連携しながら、多様な人材が学校教育に参画し協働できる流動性の高い教員組織を構築し、教員不足の解消だけでなく、学校教育の多様性と包摂性を高め、すべての子どもの学習権を保証する公教育の実現を目指しています。
▼守口市教育委員会 教育長 田中 実様 コメント
心身ともに健康であってこそ良い仕事ができます。そのためにも、教職員が安心できる職場環境でモチベーション高く働くことが、すべての子どもたちの成長にとって重要だと考えます。
また、子どもたちがこれからの予測できない時代を生き抜くためにも、多くの大人と関わる経験が重要です。
TFJ様との協働により、学校現場に専門性の高い多様な人材を派遣することなどにより、子どもたちのより豊かな経験の実現と働き方改革をさらに進めます。
▼TFJ 代表理事 中原 健聡 コメント
我々が取り組んできたフェローシップ・プログラムの特徴は、TFJが輩出したフェロー(教員)を通して、児童生徒の資質・能力のアセスメントを行い、その結果をフェローの選考・育成・研修にフィードバックする仕組みを構築していることです。これは、学校現場で見取る子どもたちの状態を、教員養成課程、教員採用試験、教員研修の改善のためにフィードバックする仕組みを構築できていない現状とは大きな違いになります。この強みから得られる教育に関わる人材と育成に関するノウハウを、めざす守口の教育の実現に向けて活用していきます。また、企業や地域社会との連携や民間資金を活用した「共助」による学びの充実を図ることで、社会全体で子どもたちの特性・個性を伸ばす「多様な学び」を充実させていきます。
▼TFJ 組織概要
名称:認定特定非営利活動法人Teach For Japan
本社住所:東京都渋谷区初台1-51-1初台センタービル812号室
設立:2012年
代表理事:中原健聡
ホームページ:https://teachforjapan.org/
提供元:PRTIMES