2024/11/13

【京都 蔦屋書店】西川茂の個展「矛と盾」を11月30日(土)より開催。建造物の創造と解体、心の内の矛盾を描き留めることで、変化を続ける世界との調和を図る。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ 株式会社 


《Gap-Sealed House 18-》2024/油彩、アクリル、紅白幕、黒白幕、ステンレス、パネル/907×968mm

京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都高島屋 S.C.[T8]5F・6F)では、アーティスト西川茂の個展「矛と盾」を、2024年11月30日(土)~12月17日(火)の期間に開催します。
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/43920-1302331112.html
概要
西川茂の作品は、建築中あるいは解体中のシートに覆われた建造物を主なモチーフにしています。周囲の風景を白紙に戻すように塗りつぶしたり、色面で覆ったりと変化を重ね、周辺の環境を色として取り込みながら、建造物を覆うシートを大胆な筆致と絵の具の物質感をもって描いています。
日常に突如現れるシートに覆われた建物や空間は、それ以前の土地の記憶を簡単に消し去り、新たな風景を当たり前のように感じさせます。同時に、当たり前の日常が曖昧な記憶の積み重ねであり、すべてのものが永続的ではなく常に変化の流れの中にあることを気付かせます。自然豊かな地域で生まれ育った西川にとって、変化し拡大を続ける都市の姿は、制御しがたい自然の力と人との付き合い方やせめぎあいを描く上での象徴的な題材です。創造と解体は、生と死でもあり、シートに覆われた建造物を描くことで、万物の流転を表現しようとしています。
「矛と盾」と題された本展では、変化し続ける世界の中で、西川が感じた心の内の矛盾を留めた新作絵画14点を発表します。京都の歴史的建築から田園風景に紛れ込むメガソーラーの姿、また古いポストカードを用いた小作品など、変わりゆく世界に対峙する西川の視点を感じる展示となります。

《Sealed Building-マルビル-》2024/Oil on canvas/410×320mm


《Sealed Temple 11-平等院鳳凰堂6-》2024/Oil,graphite,metal powder on canvas,panel/1455×2273mm

アーティストステートメント
私にとっての絵画作品とは自己を取り巻く環境と精神の調和を作り出す行為であり、絵の具によって画面に定着された静謐な世界です。
近年は建築中、或いは解体中(改修中)の仮囲いで覆われた建物や構造物をモチーフとして、それを覆うシートをキャンバスに見立て、油彩による抽象表現による作品を制作してきました。
現代の日本において、郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続けています。新たな建物が建つことにより、かつてそこにあった建物や場所は忘れられ、そこに広がる風景は刻々と変化を続けていきます。こうして水平にも垂直にも広がり続ける都市はどれほどの拡張を続けていくのでしょうか。
果てのない変化の中で画面にとどめられた世界が、私にとって精神と環境との調和であり、調和とは変化を受け入れ拒絶する矛盾をそのままに留めることです。その矛盾した世界の在り方を絵画作品を通して考えています。そしてその描かれた世界からいつか創造的な何かが起こることを願います。

西川茂
販売について
作品は、11月30 日(土)11:00より会場にて販売します。
アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」では、2024年12月3日(火)12:00~12月17日(火)20:00の期間に販売します。
https://oil.bijutsutecho.com/gallery/1131
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
プロフィール
西川茂
1977 岐阜県生まれ三重県育ち
1997 近畿大学理工学部土木工学科環境デザインコース 中途退学
2002 大阪芸術大学附属大阪美術専門学校芸術研究科絵画コース 修了
2007.8~2008.8 Triform Camphill Community 滞在

【個展】
2024 under construction or destruction : modern city (タグチファインアート 東京)
2023 under construction or destruction : layer and gap 2023(日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー 東京)
2023 under construction or destruction : 渋谷 2023(Bunkamura Box Gallery 東京)
2022 Sealed Temple(CADAN有楽町 東京)
2022 under construction or destruction : Layer and Gap (タグチファインアート 東京)
2020 under construction or destruction 2020 Tokyo(Gallery OUT of PLACE TOKIO 東京)
2018 under construction or destruction(Gallery OUT of PLACE TOKIO 東京)
2018 風加街目 (Gallery Den 大阪)
他多数

【グループ展】
2024 Hiroshima MoCA FIVE 23/24(広島市現代美術館 広島)
2023 筆跡の奏(ひらおユニバーサルギャラリー 大阪)
2023 Osaka Art & Design 2023(阪急うめだ本店9F 祝祭広場 大阪)
2022 アートの新時代2022(大阪高島屋7Fグランドホール 大阪)
2021 ANONYMAT 2021奈良 vol.2 塔と壺(奈良蔦屋書店2F天平ギャラリー 奈良)
2021 Bunkamura Gallery Selection 2021(Bunkamura Gallery 東京)
2021 メタマテリアリズム−物質を超えて(日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー 東京)
2021 NEW POSITIONS 2021(タグチファインアート 東京)
2019 N.B.A. three visions(Gallery OUT of PLACE TOKIO 東京)
2018 DESIGNART 2018(DESIGNART Gallery Francfranc Forest 東京)
他多数
展示詳細
西川茂 個展「矛と盾」
会期|2024年11月30日(土)~12月17日(火)
時間|11:00~20:00
会場|京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
主催|京都 蔦屋書店
協力|タグチファインアート
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/43920-1302331112.html

《Light Field 4》2024/Oil on canvas,panel/910×910mm

京都 蔦屋書店
京都高島屋S.C.[T8]5・6階に位置する京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと文化の「伝統と最先端」が共振する場です。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、日常のアートピースとなるような文具・工芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注目の現代アート作品を展示。店頭と合わせてECサイトでもご案内いたします。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居心地の良い空間を提供します。

住所|〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東入⼆丁目御旅町35 京都高島屋S.C.[T8]5・6階
電話番号|075-606-4525
営業時間|10:00~20:00
※6Fシェアラウンジのみ、8:00~22:00
HP|https://store.tsite.jp/kyoto/
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TTC LIFESTYLE株式会社
TTC LIFESTYLE株式会社は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、高島屋、東神開発が設立したアート販売における相互チャネルの活用、ライフスタイルコンテンツを提案する店舗の出店・運営を行う合弁会社です。3社の強みである「ライフスタイルや文化の発信・提案」に関わる合弁事業を行うことで、シナジーの最大化を目ざします。また、アート分野の市場開拓に取り組むとともに、魅力的なコンテンツの提案を通じてアートシーンの活性化および、お客様のより豊かなライフスタイルの実現に貢献してまいります。

CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
https://www.ccc-artlab.jp/

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提供元:PRTIMES

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