クラウドのデータを自社鍵で暗号化する「Fortanix Data Security Manager」を販売
株式会社 日立ソリューションズデータと暗号鍵の分散管理により、クラウド環境へのハッキングや第三者によるアクセスからデータ閲覧を防止
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、Fortanix(R) Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO & Co-Founder:Anand Kashyap/以下、Fortanix)と販売代理店契約を締結しました。日立ソリューションズは、データの暗号化と暗号鍵の分散管理で、ハッキングや第三者のアクセスからクラウドの自社データを守る統合データセキュリティプラットフォーム「Fortanix Data Security Manager」を11月18日より販売開始します。
企業の基幹システムや業務システムのクラウド移行が進み、顧客情報や個人情報、設計図など企業の機密データが企業の外部サービスで管理されるようになりました。その一方で、クラウドサービスを狙うサイバー攻撃は増加しており、機密データが流出する危険が高まっています。また海外企業のクラウドサービス利用は他国の法律等の影響を受ける可能性があり、企業は経済安全保障上重要なデータを第三者から守る必要があります。
「Fortanix Data Security Manager」は、クラウドの企業データを暗号化し、暗号鍵をお客さまが管理するサービスです。AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud Platform、Salesforce、ServiceNowなどのデータを自社の暗号鍵で暗号化し、暗号鍵を分散管理することで、自社データへのハッキングや第三者のアクセスがあっても、データが閲覧できないようになります。これによりお客さまは重要なデータの置き場を気にせずクラウドサービスを活用できます。
日立ソリューションズは、4月から提供する「鍵管理ソリューション for Google Workspace」など、今後も安全なクラウドサービスの活用を支援し、企業経営や社会のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)に貢献します。
■ 背景
企業のDX進展により、基幹システムや業務システムはクラウド移行が進んでいます。目的に応じてさまざまなクラウドサービスを利用することにより、顧客情報や個人情報、設計図など機密性の高いデータもさまざまなクラウドに保管されるようになりました。しかし、クラウド上のデータは、クラウドサービスへのサイバー攻撃や不正なものも含めた第三者によるアクセス、サービス事業者内での漏洩など、企業の管理が及ばないところで漏洩するリスクがあります。
また近年の国際環境の変化に伴い、国外から日本の国家および国民の経済活動を害する行為が行われるリスクへの対策に注目が集まっています。2023年5月に成立した経済安全保障推進法では、電力や通信、金融などの重要インフラの安全性確保のため、企業にサイバー攻撃や情報漏洩に対する一層の対策を求めています。クラウドサービス利用時の機密保持も重要な項目の一つで、暗号化したデータと暗号鍵の分散管理も推奨されています。
日立ソリューションズは、「Fortanix Data Security Manager」により、AWS、 Azure、 Google Cloud PlatformなどのIaaS/PaaS、Salesforceや ServiceNowなどのSaaSなど、125以上のサービスのデータ暗号化と、お客さま自身による暗号鍵管理を実現します。オンプレミスとも連携可能で、クラウドとオンプレミスのハイブリッド環境など、データの保管場所を問わず、利用できます。第三者からのデータ閲覧が困難となり、データの安全性が高められます。
また、クラウドサービスの暗号化状況を可視化する「Key Insight」も合わせて提供し企業システムのセキュリティを一層けん引していきます。
■ 「Fortanix Data Security Manager」の特長
1.業界最高水準の認証を獲得する高セキュリティ
Fortanix社はPCI-DSS、ISO 27001、CIS、SOC-2 Type 2などの認証を取得しています。「Fortanix Data Security Manager」は、米国連邦標準規格のFIPS 140-2レベル3に準拠した、高セキュリティのHSM(Hardware Security Module)をデータセンターに設置し、SaaSで提供します。外部機関に認められている高いセキュリティ環境で、お客さまのデータを安全に保護します。
2.125以上のIaaSやPaaS、SaaS、オンプレミスのソフトウェアと連携し、自社のデータを保護
OpenAPI v3.0により、IaaSやPaaS、SaaSなどのさまざまなクラウドサービスと容易に連携させることができます。オンプレミスとも連携でき、データが置かれている場所を問わず利用可能です。
■ Fortanix Inc. CEO & Co-Founder Anand Kashyap氏からのエンドースメント
"We are delighted to work with Hitachi Solutions, Ltd. in our common quest to deliver post-quantum ready data security solutions to Japanese enterprises in the Asia Pacific and Japan region,"
"Both Hitachi Solutions and Fortanix share a common vision to work diligently to help enterprises secure their data, the most valuable business asset. Having Hitachi Solutions as a full service go-to-market partner means Japanese enterprises can be assured their valuable and sensitive data will be protected whether it is on-premises or in the cloud, and they will also be well prepared for data security in the AI and post-quantum computing era”.
(和訳)「私たちは、アジア太平洋地域および日本リージョンにおけるポスト量子暗号対応*1データセキュリティソリューションを日本企業に提供するという共通の目標に向けて、日立ソリューションズと協力できることを嬉しく思います。」
また次のようにも述べています。「日立ソリューションズとFortanixは、企業が最も重要なビジネス資産であるデータを保護できるよう、共に尽力するという共通のビジョンを共有しています。 日立ソリューションズがフルサービスの市場開拓パートナーとなることで、日本企業はオンプレミスでもクラウドでも、自社の貴重な機密データが保護されるという安心感を得ることができます。また、AIやポスト量子コンピューティング時代におけるデータセキュリティにもさらなる備えができるでしょう。」
*1 「Fortanix Data Security Manager」は、米国NISTが2024年8月に決定した耐量子暗号(量子コンピュータによる超高速解析でも事実上解けない暗号化)の3つの標準アルゴリズムのうち、2つをサポート済。
■ 提供価格(税込)
個別見積
■ 販売開始日
2024年11月18日
■ 「Fortanix Data Security Manager」のホームページ
URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/fortanix/
■ 日立ソリューションズのセキュリティ事業について
日立ソリューションズは20年以上、社会を支える重要インフラやさまざまな企業のセキュリティ対策を支援し、お客さまの課題に合わせたソリューションを提供してきました。その分野は、情報セキュリティ、制御セキュリティ、クラウドサービス、IoTと多岐にわたります。ホワイトハッカーを擁するセキュリティエキスパートが高度な知識や技術を活用し、コンサルティングからシステム構築、運用・保守、インシデント対応まで、包括的にサポートしてきました。これらのノウハウを基に、サイバー攻撃の侵入・被害を前提として、サイバー攻撃の被害を最小限に留め、事業継続を実現する新しい視点でのセキュリティ対策「サイバーレジリエンス」をはじめとしたソリューションで、企業のセキュリティ対策をトータルで支援します。
■ 商品・サービスに関するお問い合わせ先
URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/
※記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
※Google Cloud、Google Workspace および関連するサービスは、Google LLC の商標です。
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提供元:PRTIMES