対策必須!宮古島市のビーチのごみ調査でタバコ・飲食関連が最多 「いつでもごみ拾いができる“拾い箱”」を設置 小学生参加のビーチクリーン&ペイントイベントも開催
ソーシャルアクションネットワーク2025年10月31日~12月19日 パイナガマビーチ内
一般社団法人 海と日本PROJECT in 沖縄県は、海洋ごみを中心に県内の廃棄物対策に取り組んでいる日本エヌ・ユー・エス株式会社とともに2025年6月に沖縄県宮古島市内の市街地やパイナガマビーチにてごみの種類や量を調査する事業を実施しました。この調査を受け、パイナガマビーチにおいては飲食関連のごみなどが多くの割合を占めていることがわかり、ビーチ内に「いつでもごみ拾いができる“拾い箱”」を設置しました。この事業は、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で実施するものです。
◇調査概要
・概要 宮古島市街地、パイナガマビーチ、あたらす市場裏手通りの3地点でごみの種類や量を調査・目的 宮古島市内の各地点を調査することで生活ごみ、ポイ捨てごみ、不法投棄ごみの実情を把握
・日程 2025年6月27日(金)パイナガマビーチ
6月28日(土)宮古島市街地(西里通り、中央通り、下里通り)
6月29日(日)あたらす市場の裏手通り
・手法 調査員3人による目視による落下ごみの個数を種類別に計測
・エリア パイナガマビーチ…海岸線エリア、東屋エリア、駐車場エリアに分けて調査
市街地(西里通り…420m区間、中央通り…190m区間、下里通り…320m区間)
あたらす市場裏手通り…220m区間
・分類 たばこ関連(吸い殻・フィルターなど)、飲食関連(包装容器など)、生活用品
衣類、レジャー、プラ・ビニール片、紙類、不法投棄など
市街地のごみ
あたらす市場の裏手通り
◇パイナガマビーチ「タバコ関連や飲食関連が最も多く、生活ごみや海岸漂着ごみも」
東屋エリアでは267個のごみを確認し、タバコ関連が約55%と最も多く、次いで飲食関連が約26%を占めました。海岸漂着物としては、発泡スチロール片が4個見つかりました。駐車場エリアでは207個のごみを確認し、タバコ関連と飲食関連がそれぞれ約40%でした。発泡スチロール片やポリタンク、漁業用ブイなどの漂着物も3個見つかり、海岸付近で拾われ持ち込まれたものと考えられます。加えて、袋ごみが13個確認されました。海岸線エリアでは270個のごみを確認し、タバコ関連が約56%と最も多く、次いで海岸漂着物が約23%、飲食関連が約11%となりました。漂着物は61個あり、主に発泡スチロール片とプラスチック片でした。◇拾って、守ろう。みんなでつなぐ宮古島の海。「ごみ拾いができる“拾い箱”」設置
宮古島市・パイナガマビーチで実施したごみ調査では、700個を超えるごみが確認され、その半数以上がタバコ関連でした。特に東屋や駐車場など人の多い場所では、飲食ごみやポイ捨ても目立ち、マナー啓発の必要性が明らかになりました。こうした状況を受け、誰もが気軽に清掃活動へ参加できるよう「拾い箱」を設置しました。拾い箱は分別可能な大型ごみ箱で、ごみ袋を常設しているため、ビーチを訪れた人がいつでもごみ拾いを行えます。この取り組みを通して「自分たちの手で海をきれいにする」意識を広げ、地域と観光が一緒に宮古島の美しい海を守っていくことを目指します。「拾い箱」@パイナガマビーチ内の駐車場横
◇「拾い箱」設置概要
・概要 “生活ごみ”の海への流入ゼロを目指して「いつでもごみ拾いができる“拾い箱”」を設置・設置場所 パイナガマビーチ内
・設置台数 1台(燃えるごみ、ペットボトル、缶、ビン)
・設置期間 2025年10月31日(金)~12月19日(金)
・備考 12月20日(土)以降は宮古島市に拾い箱を寄贈(海空すこやか公園に設置)
◇11月1日(土)市内の小学生がビーチクリーン&ペイントで拾い箱の設置をPR
宮古島市・パイナガマビーチに設置される「拾い箱(分別可能な大型ごみ箱)」のPRを目的に、市内の小学生によるビーチクリーン&ペイントのイベントを実施しました。子どもたちは海岸清掃を行ったあと、拾い箱に海の生きものをテーマにしたイラストを描き、環境への想いを形に。身近な活動を通して、海を大切にする心を育み、誰もが気軽に清掃に参加できる「拾い箱」の存在を広く知ってもらうことを目的とした取り組みです。当日は、宮古島市内で活動するイラストレーター(akikoさん)も参加し、子どもたちのデザインをサポート。地域・行政・メディアが連携し、宮古島の美しい海を未来へつなぐきっかけとなるイベントとなりました。小学3年生~6年生が参加
ごみ拾いのあと拾い箱にペイント
◇イベント概要
・日時 2025年11月1日(土)10:30~12:00・実施場所 パイナガマビーチ内(駐車場付近)
・実施内容 ◇小学生によるビーチクリーン(ごみ拾い体験)
◇拾い箱へのペイント(海の生きものをテーマに)
◇地元イラストレーター(akikoさん)のサポートによるペイント
・参加者 宮古島市内の小学生8人と保護者
<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本PROJECT in 沖縄県
URL:https://okinawa.uminohi.jp/
活動内容 :近年、深刻化している海洋ごみ問題に対して、ビーチクリーン(清掃)活動だけでなくメディア・イベントを通して多くの県民に海洋ごみ問題についての“自分ごと化”を促進し一人一人のアクションへと繋げていくことを目指していく。増え続ける海洋ごみに対応するために、様々な企業・団体、行政と連携した啓発やアクションに加えて、県民の行動変容を促す企画を実施するプロジェクト。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
提供元:PRTIMES