日本ファインセラミックスグループの新生産拠点「JFCマテリアルズ」が始動

2022/07/02  日揮ホールディングス 株式会社 


日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、日揮グループの機能材製造事業会社である日本ファインセラミックス株式会社(代表取締役社長 田中宏。以下、JFC)が、昨年12月に昭和電工マテリアルズ株式会社(以下SDMC)との間で締結した同社セラミックス事業の譲受契約に基づき、本年7月1日付で本事業譲渡がクロージングし、同日付でJFCの100%子会社「JFCマテリアルズ株式会社」(以下、JFCマテリアルズ)として、事業を開始しましたのでお知らせいたします。
なお、JFCマテリアルズの営業活動は当面はJFCが担い、同社は製造に特化して生産効率化や新規設備導入を図り、JFCグループの生産能力の向上、業績拡大に貢献していく予定です。

これまでSDMCのセラミックス事業は、自動車・半導体および産業機械などの用途向けに、高密度炭化ケイ素(SiC)セラミックス、アルミナセラミックス、およびジルコニア強化アルミナセラミックスを提供し、各々の特性を活かして自動車エンジン冷却水ポンプシールや、半導体製造工程で用いる装置の精密位置決め部品などに採用されてきました。

JFCマテリアルズは、これら製品の製造・販売を継続していくことに加えて、JFCが得意とする炭化ケイ素(SiC)や窒化ケイ素(Si3N4)などの非酸化物系セラミックスの製造技術と精密加工技術に、JFCマテリアルズが持つ炭化ケイ素や酸化物系セラミックスの材料技術、大型部品の製造技術およびシール部品の量産技術を融合させ、半導体製造装置用セラミックスの商品群を拡大していく予定です。さらに、電気自動車のパワーモジュール向け冷却用シール部品をはじめ、電気自動車、高速鉄道や産業機器の省電力化を実現するパワー半導体市場での量産部品の商品拡大も目指します。
今回の事業譲受によってJFCグループの半導体製造装置用セラミックスをはじめとする構造用(エンジニアリング)セラミックスの製造能力は、譲受前と比較し約2倍に拡大することになります。

日揮グループは、2021年度から2025年度の5か年を対象とする中期経営計画「BSP2025」における重点戦略として、触媒、ファインケミカル、ファインセラミックス製品などの“高機能材製造事業の拡大”を掲げており、今後も、今般の半導体用セラミックス製品を含め、高機能材製造事業の拡大に向けて積極的に取り組んでまいります。

<JFCマテリアルズの会社概要>

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