リモートワークのお悩み調査!レンタルオフィスは利用したい?

2023/06/28  株式会社 K-FIRST 



あなたはリモートワークの経験がありますか。現在も日々の業務においてリモートワークで働く方は非常に多くいらっしゃいます。また、予定に合わせて今日はリモートワークに切り替えるということもあるでしょう。しかし、自宅を中心とした「本来業務するところではない場所」で働くリモートワークには、何かと問題も発生しがちです。そこで今回は、リモートワークの悩みと対処法について詳しく調べてみました。アンケート回答者のお知恵を拝借すれば、やむを得ないと我慢していた悩みを解消するヒントが見つかるかもしれません。

リモートワークの実施率
今回のアンケートは全国にお勤めの方を対象に行い、特にRe:ZONEがスモールオフィスを集中的に展開する近畿地方におけるアンケート結果にも詳しく着目して解説していきます。

アンケートでははじめに、コロナ禍をきっかけにリモートワークを行ったか尋ねました。

今回のアンケートの近畿地方における結果ではコロナ禍をきっかけにリモートワークを行ったと答えた方は75.2%でした。4人中3人がコロナ禍によってリモートワークを経験したことになります。
全国では67.5%で、近畿地方のリモートワーク実施率は全国値よりやや高い割合となりました。

なお、現在もリモートワークを続けている方は約6割(近畿60.5%・全国63.7%)で、コロナ禍を乗り越えつつある現在でもリモートワークは働き方の一つとして定着しているようです。

リモートワークで困ったことがある
リモートワークの経験者が多いことが分かりましたが、勤務先を離れて自宅等で作業をする上で困ったことはあったのでしょうか。アンケートで尋ねてみました。

近畿地方における結果ではリモートワークで困ったことがあると答えた方は56.8%でした。
全国では51.7%で、全国的に半数以上の方がリモートワークによる困りごとを経験していることになります。この困りごとについて詳しく掘り下げていきましょう。

リモートワークで困ったことは仕事する「環境」
リモートワークにおいて困りごとを経験した方に、その具体的な内容を尋ねてみました。

自宅では業務に集中しにくい
近畿の結果で最も多かったのは「自宅だと集中できない(47.8%)」ことでした。全国でも同様に困りごとのトップでした(46.6%)

自宅にいると用事を思い出してつい途中でやりたくなったり、ちょっと休憩して何かをしたくなったり、人の目がないからついつい集中が続かないという方は多いようです。そして何より、他の家族が生活する空間での作業になるため、生活音や家族に声をかけられる、子供が騒ぐ等の状況もあります。「自宅だとオン・オフの切り替えができない(近畿32.6%・全国37.0%)」という意見も多くありました。プライベートと同じ空間にいると仕事モードになれないのも集中できない大きな理由の一つでしょう。

仕事をスムーズにできる作業環境が整っていない
2番目に多かったのが「自宅でのワークスペースがない・狭い(41.3%)」でした。全国でも32.9%の高い割合でした。自宅に仕事部屋や書斎がある方は限られており、リビングや居室の適当な場所で作業したり簡易的な作業スペースを作ってリモートワークをやるものの、スペースが狭いことは多いようです。また、リモート会議でもきれいな背景にならず気になることもよくあるようです。

さらに、「仕事に適した環境が整っていない(近畿30.4.%・全国36.3%)」ことも作業環境という面で共通した悩みです。作業に十分な広さのデスク、長時間座っても疲れないイス、大きさの十分なPCのディスプレイ等、会社なら使えるものが一つでも使い勝手が違うだけで急に作業効率が落ちてしまう場合もあるようです。

それに、資料ファイルの不足やデジタル情報へのアクセス制限等、必要なものがリモートワーク時には使えず業務がスムーズに進まないという意味でも、作業環境が整わないことがあります。

自宅ワークスペースの環境を整えた?
リモートワークがスムーズに行かないのは「自宅という環境」が原因であることが多いようですが、その環境改善のために、自宅のワークスペースを整えた方はどのくらいいるのでしょうか。アンケートで尋ねてみました。

近畿地方における結果では自宅のワークスペースを整えるためにやったことがあると答えた方は57.5%でした。
全国では63.5%で、全国的に約6割の方が自宅ワークスペースの環境改善のために何らかの対策をしたことが分かりました。

具体的な内容として多かったのは、

・デスクやイス等を用意した(近畿71.7%・全国63.6%)
・通信環境を整えた(近畿34.8%・全国40.2%)
・個室等ワークスペースを確保した(近畿30.4%・全国29.9%)

の3つでした。回答者の対応から、継続して作業するのに少しでもストレスフリーになる環境づくりはリモートワークをする上で非常に重要なことが分かります。

リモートワークの際は自宅よりレンタルオフィス等を活用したい
自宅だけでなく、リモートワークをレンタルオフィスやコワーキングスペースで行うのも有効な方法です。デスク等のオフィス家具や快適な通信環境等がすぐ利用でき、静かな環境で集中して作業ができます。

アンケートでは、リモートワークの際にレンタルオフィスやコワーキングスペースを活用したいと思うかを尋ねました。

アンケートでは、約半数(近畿52.5%・全国48.8%)の方がリモートワークにレンタルオフィスやコワーキングスペースを活用したいと答えました。

また、その際の立地としては、

・自宅の近くを希望する(近畿79.5%・全国88.6%)
・会社の近くを希望する(近畿13.6%・会社8.1%)
・クライアント先・工場等の近くを希望する(近畿6.8%・全国3.4%)

となり、自宅近くのレンタルオフィス・コワーキングスペースを利用したいという方が圧倒的でした。やはり自宅で過ごす時間が増えるリモートワークの利点を活かしながら、集中できる環境で作業したいという思いを持つ方が多いようです。

なお、近畿地区は、日々のリモートワークにおいても会社や現場の近くでしたい方が全国より多い傾向にありました。前回コラムでのレンタルオフィスの希望立地においても、関西圏ではできるだけ会社・現場の近くを希望する傾向がありましたが、ここでも類似した傾向が見られました。

レンタルオフィス等を活用したい/しない方の意見
リモートワークにレンタルオフィス等を活用したい方・活用しない方は半々でしたが、それぞれの思いや判断基準は何なのでしょうか。アンケートで尋ねてみました。回答者の意見を抜粋してご紹介します。

■回答者の意見
・レンタルオフィス等を活用したい方の意見
自宅ではリモートワークに必要な環境があまり整っておらず、家族やペットもいて仕事に集中しにくいこともあるから。(30代・施設職員)

自宅では妻がリモートワークしているため、どうしても場所の確保が難しいため(30代・教員)

PCに向かって作業するだけなら自宅で構わないのですが、ビデオ通話となると、自宅以外の方が望ましいため。(40代・アルバイト)

会社の費用でレンタルオフィスやコワーキングスペースを使えるならば、オンオフと切り替えもできるし、光熱費やネット環境も気にせずに仕事ができるから。(30代・パート)

綺麗で清潔感があり、おしゃれな印象があるので。他業種の人たちとも出会えるので。(20代・会社員)


・レンタルオフィス等を活用しない方の意見
会社が費用を負担してくれるなら利用してもよいですが、おそらく負担してくれないと思いますので、身銭を切ってまでは利用はしたくないです。(40代・会社員)

外に出かける時間を節約できるのがリモートワークのメリットだから(40代・会社員)

移動する際にパソコンなどを持って移動するのが手間だからです。利用するならオフィスに出勤する。(30代・会社員)

自宅での作業しか会社で認められていないため。(30代・会社員)

セキュリティが心配なのと、ウェブ会議のとき、個室が確保できるか不安だから(40代・会社員)


レンタルオフィス等を活用したい方の視点としては、次の5つが多く見受けられました。

・静かで作業環境・設備の整った場所でリモートワークがしたい
・自宅の家族との兼ね合いで1人で作業できる場所がほしい
・リモート会議に適した場所・通信環境がほしい
・自宅以外で作業することで仕事モードをオンにしたい
・自宅でつい休みたくなる誘惑を断ちたい

また逆に、レンタルオフィスを使わない方の視点は、次の5つが多く見受けられました。

・自費でお金をかけたくない(会社負担なら使いたい方も)
・自宅から移動するのが面倒
・情報漏洩等のセキュリティが心配
・会社で利用禁止されている
・業務に必要な荷物運搬が面倒

このようにみていくと、企業が個室等のレンタルオフィスを契約し、社員が利用できるようにするのが理想的です。その理由は3つあります。

1.集中して効率よく作業ができる環境を提供できる

自宅でリモートワークの作業環境が整えづらい方が多く、中にはデスクやディスプレイ等を自腹購入して環境を整えてきた方も多いようです。
最終的に個人のものになるとはいえ、職務のために社員が出費していることになり、中には自腹を切りたくないから作業しづらくても我慢しているという方は多いでしょう。

従来通りの「出社」スタイルの業務は、仕事モードに切り替えられるという大きなメリットもあります。企業が用意したレンタルスペースを活用することで、リモートワークの利点を活かしながら、業務に適した作業環境を社員の金銭負担なく提供し、作業効率アップも期待できます。


2. 自社拠点扱いとして業務ができる

企業が個室のレンタルオフィスを契約し、小さな自社拠点として扱うことで業務が非常にスムーズになります。この利点にはさまざまなものがあります。

・「持ち出しPC」ではなく「社内PC」として扱い、業務に必要な情報のアクセス制限・許可を設定できる
・企業が使用したい機器を据え置き使うことができる
・社内資料等を置ける場所として使える
・「足りないものを出社して確認するまで保留」という業務がなくなる
・社員は業務関連の荷物を自分で持ち運ぶ必要がなくなる(または最低限で済む)
・リモートワークの良さを活かしながら社員が複数人で集まり作業できる場が設けられる

このように考えたとき、レンタルオフィスは施錠や動線等の安全性が高いものだと安心だと言えるでしょう。


3. 情報セキュリティ面でのリスクを低減できる

2にも通じることですが、自社の小さな拠点とすることで企業が実施したい情報セキュリティ対策をすることができます。PC等の使用状況・設定状況によっては、自宅での作業よりぐんと安全性が高くなります。

また、共有のレンタルオフィス・コワーキングスペース等で作業する際の次のようなリスクを回避できます。

・社外の方が企業の情報を知るのを避けられる(ディスプレイの内容が通りがかりに見えてしまう・リモート会議の内容が聞こえてしまうのを防ぐ等)
・PCや資料を持ち運ぶ際の紛失・盗難等を避ける

レンタルオフィスを自社拠点として扱うことにより、リモートワークを効率よくできる環境を提供しながら、安全性の高い業務を進めることができます。もちろん企業としての経費はかかりますが、業務効率の向上と情報リスクマネジメントの観点を踏まえて検討する価値は十分にあるのではないでしょうか。


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調査結果を受けてのまとめ
今回はアンケート結果をもとに、全国と近畿地方との比較を踏まえながらリモートワークの課題とレンタルオフィスの活用等についてお話しました。

4人中3人の割合でリモートワークを経験したコロナ禍。落ち着いてきた現在も約6割がリモートワークを続けています。自宅でのリモートワークで困ったことがあった方は約6割で、その大部分が「業務がしやすい環境を自宅内で用意すること」が課題でした。

リモートワークの良さを十分に活かしながら、業務効率をアップし安全性の高い環境を提供する方法として企業が社員にレンタルオフィスを提供する方法があります。もちろん個人の利用でも集中しやすく設備の整った環境で業務ができるのでおすすめです。

あなたも、企業として、そして個人として、リモートワークをより一層快適にするレンタルオフィスの活用を是非検討してみてはいかがでしょうか。



【調査概要】
調査対象:レンタルオフィスユーザー調査
回答数:150サンプル
回答期間:2023年5月17日から5月23日までの7日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ


■会社概要
社名 :株式会社 K-FIRST (ケーファースト)
所在地 : 〒541-0043
大阪市中央区高麗橋2-3-15-1F
(北浜事業所)
代表者 :代表取締役 田中 健司
資本金 :2,000万円
設立 :平成26年1月6日
事業内容:ビル管理業
RE:ZONE事業
運営サービス「Re:ZONE」(https://rezone.co.jp/

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