細胞加工の製造受託施設における新規がん抗原ペプチドの提供決定に関するお知らせ

2018年03月08日  テラ 株式会社 

平成 30 年3月8日
各 位
会 社 名 テラ株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 CEO 矢 﨑 雄 一 郎
(コード番号: 2191)
問 合 せ 先 取締役 CFO 小塚祥吾
(電話:03-5937-2111)

細胞加工の製造受託施設における新規がん抗原ペプチドの
提供決定に関するお知らせ


平成 30 年2月 19 日付け「テラ株式会社、細胞加工の製造受託業への参入」にて公表いたしましたとおり、当社は、細胞加工の製造開発受託事業に参入するために、新たな細胞培養加工施設を整備しております。今般、新たに開始する受託事業において新規がん抗原ペプチドを提供することを決定いたしましたので、お知らせいたします。

この新規がん抗原ペプチドは、当社が保有するがん抗原ペプチドに係る特許「MHC クラス II 分子に提示されるサーバイビン(Survivin)の部分ペプチドとその利用法」を用いた、MHC クラス I+MHC クラス II 拘束性のハイブリッドロングペプチド(以下、サーバイビンペプチド)になります。

本サーバイビンペプチドは、がん抗原特異的ヘルパーT細胞※1を活性化することができる部位を持つ新規に開発されたペプチド(MHCクラスII拘束性ペプチド)です。本サーバイビンペプチドは、キラーT細胞(細胞傷害性T細胞)※2のみを活性化するこれまでのがん抗原ペプチド(MHCクラスI拘束性ペプチド)とは異なり、ヘルパーT細胞を効率よく活性化することで、がん特異的キラーT細胞を増強することができます。がんに対する免疫をこれまで以上に活性化することができる次世代のがん抗原ペプチドとして、メラノーマ、大腸がん、乳がん、肺がん等多くのがん種を対象とした樹状細胞ワクチンへの臨床応用が期待されています。

なお、本件が平成30年12月期の連結業績に与える影響につきましては、新たなビジネスモデルであることを考慮し、慎重に精査すべきと判断しております。今後、重要な影響を与える見込みが生じた場合には、その内容を速やかに開示いたします。

以 上

【※1】ヘルパーT細胞

ヘルパーT細胞は、主にTh1細胞及びTh2細胞に分類されます。インターフェロンγやインターロイキン等の様々なサイトカインを産生し、他の免疫細胞の活性化や機能補助を行います。Th1細胞は抗原提示細胞やキラーT細胞に作用して、細胞性免疫を活性化させます。Th2細胞は抗原提示細胞やB細胞に作用して、抗体産生を促進します。また、最近ではヘルパーT細胞にも細胞傷害活性があることが報告されています。

【※2】キラーT細胞(細胞傷害性T細胞)

キラーT細胞は、樹状細胞等の抗原提示細胞から提示された異物(ウイルス感染細胞 やがん細胞)を認識し、活性化することで異物を攻撃することのできる細胞です。抗原提示細胞により提示される抗原ペプチドを認識するとともに、Th1細胞等からの刺激により活性化され、抗原を提示している細胞へ特異的な攻撃を行います。

【※3】MHCクラスI+MHCクラスII拘束性のハイブリッドロングペプチド

MHCとは自己と非自己の細胞を区別する目印であり、主にクラスⅠとクラスIIに分けられます。クラスⅠはキラーT細胞、クラスIIはヘルパーT細胞の分化、増殖、活性化に関与します。MHCクラスⅠ+ MHCクラスII拘束性ペプチドは、ヘルパーT細胞とキラーT細胞を活性化できるそれぞれのペプチドの配列を含んでいるハイブリッドロングペプチドで、サーバイビンペプチドは、MHCクラスⅠ+ MHCクラスII拘束性ペプチドを人工的に結合させたアミノ酸40個からなる人工がんペプチドです。すでに本サーバイビンペプチドをがん患者に直接投与して安全性、免疫調節効果を調べる第I相探索的自主臨床研究(ペプチドワクチン療法)が終了しています。本臨床研究では、適格基準を満たした8例に対し、本サーバイビンペプチドによるワクチン治療を実施し、免疫応答の評価可能対象6例のうち全例において、がん特異的なヘルパーT細胞やキラーT細胞の増加、またがん抗原特異的抗体の産生誘導が観察されました。なお、臨床効果判定可能な5例のがん患者のうち1例の患者でCR(腫瘍が完全に消失した状態)、2例の患者でSD(腫瘍の大きさが変化しない状態)という結果が観察されました。

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