学術情報ネットワークSINETの加入機関数が900を突破~日本全国の大学・研究機関等の300万人の研究者等が利用する 学術専用の超高速100Gbps情報通信ネットワーク~

2019/03/13  国立情報学研究所 

ニュースリリース

2019/03/13

学術情報ネットワークSINETの加入機関数が900を突破
~日本全国の大学・研究機関等の300万人の研究者等が利用する 学術専用の超高速100Gbps情報通信ネットワーク~

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NIIエヌアイアイ、所長:喜連川 優、東京都千代田区)が構築・運用する学術情報ネットワーク(Science Information NETwork: SINETサイネット(*1))の加入機関数が900を超えました。SINETは全都道府県を100Gbps(*2)回線で接続し、さらに海外(米国、欧州、アジア)とも同じく100Gbpsで接続している学術専用の超高速な情報通信ネットワークです。国立大学100%、公立大学90%、私立大学66%がSINETを利用しています。短期大学、高等専門学校、大学共同利用機関等を合わせたSINETの全利用者数は推計約300万人となり、SINETは数多くの学術コミュニティへ貢献しています。

国立大学・公立大学・私立大学 を合わせると73%がSINETに加入

学術専用の超高速100Gbps情報通信ネットワーク「SINET」を利用している大学・研究機関等の数が900を突破しました(図)。内訳毎のカバー率(*3)では、国立大学及び大学共同利用機関は100%、公立大学は90%、高等専門学校は99%が加入しています。また、国立大学・公立大学・私立大学を合わせると73%がSINETに加入しています(表1)。SINETはサービス多様化や高信頼化、高速化等を進めており、加入機関数を着実に増やしてきています。

〈図〉SINET加入機関数の推移

〈表1〉SINET加入機関数の内訳及びカバー率(2019年3月12日現在)

各時代の最先端技術を導入したSINETが日本の学術研究を支える

SINETの前身である学術情報ネットワーク(パケット交換網)は1987年に運用をスタートしました。その後、1992年にSINET、2002年にスーパーSINET、2007年にSINET3(サイネットスリー)、2011年にSINET4(サイネットフォー)、2016年にSINET5(サイネットファイブ)と更新して運用を続けています。各ネットワークの整備では各時代の最先端技術を導入し、超高速化と高信頼化を図るとともに、海外の研究ネットワークとも相互接続し、高機能な学術情報基盤としてアップグレードしてきました(表2)。これらの取組みを通じて、我が国が目指す未来社会の姿として提唱されているSociety 5.0の実現に向けたサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)の高度融合の加速にもSINETが貢献すると期待されています。

〈表2〉SINETの変遷

一緒に考え、皆で創る「共考共創」の学術情報基盤となるSINET

このようにSINETは日本の大学・研究機関等の研究・教育活動に必要不可欠な情報インフラとなっています。さらに、Society5.0を目指す我が国のICT技術の研究開発の場ともなっています。このSINETをさらに発展させるためには、大学・研究機関等とNIIとが一緒に考え、皆で創る「共考共創」がが引き続き求められています。2022年度に運用スタートを目指す次期SINETの構築・展開に向けて、これまでと同様に大学・研究機関等の皆様と密な情報交換をして構想を策定し、学術コミュニティ全体の研究・教育活動を支援する学術情報基盤の構築・展開を進めていきます。

ニュースリリース(PDF版)

学術情報ネットワークSINETの加入機関数が900を突破
~日本全国の大学・研究機関等の300万人の研究者等が利用する学術専用の超高速100Gbps情報通信ネットワーク~

(*1) 詳しくはhttps://www.sinet.ad.jp/を参照。
(*2) bps: bit per second、ビット毎秒。通信速度の単位で、1秒間に伝送できるデータ量(ビット数)を示す。ギガは10億倍を表すため、100Gbpsは1秒間に1000億ビットの通信ができることを意味する。
(*3) カバー率の算出において、国立大学、公立大学、私立大学、短期大学、高等専門学校の母数は文部科学省「学校基本調査―平成30年度結果の概要―」「調査結果の概要(高等教育機関)」に記載された値を用いた。http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1407849.htm
(*4) SINETを利用できる機関は主に大学、短期大学、高等専門学校、大学共同利用機関等であるが、民間企業も大学等との共同研究契約があればSINETを利用可能。SINET加入者の資格については「国立情報学研究所学術情報ネットワーク加入規程」を参照。https://www.sinet.ad.jp/aboutsinet/document
(*5) L2VPN(Layer-2 Virtual Private Network):レイヤ2(イーサネット系)で実現される、通信相手を特定したプライベートな専用回線であるかのように仮想的に利用するサービス(仮想閉域ネットワーク)。
(*6) 2018年12月からSINET「広域データ収集基盤」新サービスの実証実験をスタートしている。https://www.nii.ac.jp/news/release/2018/1220.html
(*7) 2019年3月にはSINET国際回線を増強し、NIIが世界初の単独地球一周超高速100Gbps学術通信回線網を構築した。https://www.nii.ac.jp/news/release/2019/0301.html

3578

他の画像

関連業界