製造業の稼働時間・停止ロスの可視化・分析ツール「KadouLyzer」を導入開始

2022/08/29  北村化学産業 株式会社 

北村化学産業が、プラスチック成形メーカーとの実証実験を経て開発

北村化学産業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役:北村和夫、以下北村化学産業)は、ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、以下ウイングアーク1st)と協業し、製造業のデジタル化、スマートファクトリーをスモールスタートで始められる稼働時間・停止ロスの可視化・分析ツール「KadouLyzer」(カドウライザー)の実証実験を、神戸化成工業株式会社(本社:東京都北区、以下神戸化成工業)、株式会社浜名プラスチック(本社:静岡県浜松市、以下浜名プラスチック)とともに行い、導入・運用を開始しました。






■背景
中堅・中小製造業が、デジタル化やスマートファクトリー、IoT活用を始める際、高い費用や効果、専門知識や人材の問題ではじめの一歩を踏み出しづらいケースが多く存在します。特に「デジタル技術の導入効果が分からない」というのがボトルネックになっており、最初の導入ではこれを解決するツールであることが重要です。KadouLyzerはこれらの課題を解決し、改善活動で費用対効果を出すデジタルツールです。

■導入メリット
KadouLyzerは、スマートファクトリーのはじめの一歩を進めるのに下記のメリットがあります。







■サービスの流れ
ITの専門知識を不要としたシンプルなサービスフローとなっています。






記入済の生産日報を用意
入力テンプレートに各種項目データを入力
KadouLyzerがデータを読み込み、グラフ化


■KadouLyzerの活用
KadouLyzerは、導入効果の算定ができる安価で簡易なツールをコンセプトとしており、稼働時間や停止ロスを可視化、分析することで改善活動を強化することができるツールです。

神戸化成工業では、改善会議でKadouLyzerの分析画面を見ながら、どの設備のどの停止要因をどのようにして何%削減するか議論します。その後、効果検証ボードで削減目標を入力し、改善活動の実施前後を定量的に比較検証するサイクルを回していきます。機械停止時間は20%の短縮を見込んでおり、成形サイクルの短縮なども含めた改善活動を強化しています。浜名プラスチックでは、設備総合効率をKPIとして、KadouLyzerによる不良・停止ロスの可視化を通した改善活動を進めています。また、ここで実現したボトルネックの改善事例を今後は他工場、他工程へ展開することを見込んでいます。

■ダッシュボード画面イメージ
・稼働分析ボード


・設備総合効率ボード


KadouLyzerのダッシュボード画面は4種類を用意しています。

稼働分析ボード ・・・ 日付や設備、品番ごとに稼働率、停止時間などを分析することができます
稼働分析詳細ボード ・・・ 停止ロスや不良ロスの要因を詳細に分析することができます
設備総合効率ボード ・・・ 設備総合効率(OEE)などのKPIの数値やランキング表を見ることができます
効果検証ボード ・・・ 削減目標を立て賃率から効果金額を試算したり、期間ごとにロスの比較することができます


■対象業種
主に射出成形やプレス成形、真空成形などのプラスチック製造、ゴム製品製造でのご利用が多いですが、製造業全般でお使いいただけます。

■MotionBoard
ダッシュボード画面は、ウイングアーク1stのMotionBoardを使って構築しています。MotionBoardは、製造現場のさまざまなデータを価値ある情報に変えて、直感的な操作性でリアルタイムに状況を把握でき、IoT活用にも対応可能なダッシュボードです。製造業はもとより多種多様な業界、業種にわたり2,400社以上の豊富な導入実績があり、お客さまの課題解決に貢献できるソリューションです。

■導入企業のコメント
神戸化成工業株式会社
代表取締役 神戸 泰
当社では中期経営計画でDXを進めていますが、当初、費用対効果や活用できる人材確保の点でどこからスタートするべきか悩んでいました。KadouLyzerを始めて良かったのは、低い予算で導入できる上、改善すべき点を浮き彫りにして生産効率を高めることができる点、停止ロスを削減した際の費用対効果も出してくれるのも良い点です。また製造現場で使う分析ツールなので従業員のDXの機運を高めるのにも期待しています。当社では、KadouLyzerを土台のフェーズにしてロスを削減して生産性を向上させ、次のフェーズでは、例えば日報の電子化やCO2排出量の可視化などにつなげていこうと考えています。

株式会社浜名プラスチック
品質保証部 部長 宮崎 尚二郎
KadouLyzerの導入では、データや数値に基づいた実態の把握、改善、協議の文化が社内に根付くことを期待しています。その延長にこそ、継続的な「不良・停止ロスの削減」「最適在庫の実現」があると考えています。また、改善活動に必要な準備・調査のコストがKadouLyzerの導入によって減少し、現場の改善活動における習慣が固定化されました。KadouLyzerをきっかけとして良い変化が出てきています。

■本リリースに関するお問い合わせ先
北村化学産業株式会社
AI・IoTソリューショングループ 山口・矢口
Tel:03-5202-7161
Fax:03-5202-7180
E-mail:aisg@kitamura-chem.co.jp
URL:https://www.kitamura-chem.co.jp/corporate-contact


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