シンガポールのSembcorp Industries社、及び千代田化工建設株式会社との水素バリューチェーン事業共同開発に関する覚書を締結

2021/10/04  三菱商事 株式会社 

2021年10月4日

三菱商事株式会社

シンガポールのSembcorp Industries社、及び千代田化工建設株式会社との水素バリューチェーン事業共同開発に関する覚書を締結

三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)は、シンガポールのSembcorp Industries社(以下、「セムコープ」)、および千代田化工建設株式会社(以下、「千代田化工」)と、千代田化工の水素貯蔵・輸送技術(スペラ水素®)の活用を前提としたシンガポール共和国に於ける水素バリューチェーン事業(以下、「本事業」)の実現に向けた戦略的な提携についての覚書を締結いたしましたので、お知らせいたします。

シンガポール政府は、長期低排出発展戦略(Long-Term Low-Emissions Development Strategy)を2020年に発表し、2050年までに同国CO2排出量を2030年の半分(年間3,300万トン)に削減し、21世紀後半のできるだけ早い時期に「CO2排出量実質ゼロ」を達成することを目標としています。同政府は、この目標実現において、水素および低炭素技術の導入を重要な取り組みの一つと位置付けており、その導入を推進することで、環境性、経済性、信頼性、持続可能性のバランスが取れた優れたエネルギーシステムへの転換を目指しています。

また、この提携を通じ三菱商事は、日本政府がアジアの持続的な経済成長及びカーボンニュートラルの同時達成に向けて本年5月に表明したアジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(Asia Energy Transition Initiative(AETI:エイティ))の下、日本政府およびシンガポール政府が合意した「エネルギートランジション(移行)対話」の枠組の実例として、千代田化工が開発したSPERA水素技術を活用し、シンガポール政府の脱炭素施策推進に貢献できるよう取り組んでまいります。

この度、本覚書を締結し、セムコープ社がシンガポールに有する発電施設における天然ガスとの水素混焼を通じた発電施設の脱炭素施策も視野に入れ、同社が有するエネルギー分野におけるノウハウに加えて、千代田化工の水素貯蔵・輸送技術、当社の案件開発機能や幅広い産業を事業領域とするグローバルネットワークの強みを融合させ、シンガポール国外でカーボンフリーのクリーンな水素を調達し、シンガポール国内に供給するサプライチェーン構築を展開してまいります。

三菱商事はエネルギー・トランスフォーメーションに向けた本事業の取り組みを加速化させると共にシンガポールの長期CO2排出量削減、また、持続可能な未来に向け世界の脱炭素化に貢献して参ります。

<補足>

Sembcorp Industries社について

(会社名) Sembcorp Industries Ltd.

(創立) 1962年

(本社) シンガポール共和国

(代表者) Group President and CEO Wong Kim Yin

(事業内容)

Sembcorp Industries社は、グローバルに電力・水供給事業、都市開発事業を展開し、シンガポール最大の再生可能エネルギー事業者の1社であり、3,300メガワット(MW)を超える容量の再生エネルギー設備を運営しています。グループ総資産約100億ドル、従業員数5,000名を超えるシンガポールの代表的企業グループの一つであり、同社の最大株主はシンガポール政府系ファンド テマセク・ホールディングスです(出資比率 49.5%)。

3社共同リリースの内容は添付をご参照下さい

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TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705

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