当社グループ会社・株式会社ワールドコーポレーションは、2024年問題を見据え、デキスパートを活用した土木工事現場の生産性向上を実現しました

2024/01/23  株式会社 ナレルグループ 

2024 年 1 月 23 日
株式会社ワールドコーポレーション

株式会社ワールドコーポレーション、2024 年問題を見据え、デキスパートを活用した土木工事現場の生産性向上を実現
建設業界の DX 化を推進


建設業界の技術者派遣を行う株式会社ワールドコーポレーション(本社:東京都千代田区、代表取締役:小林良、以下当社)は、建設業界における DX 化を推進しております。この度、当社は株式会社建設システム(本社:静岡県富士市、代表取締役社長:重森 渉)が運用する土木工事の施工管理トータルソリューションシステム「デキスパート」を活用し、補修工学(R)・構造物の総合メンテナンス企業のショーボンド建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岸本 達也、以下ショーボンド建設)と共に 2024 年問題を見据えて橋梁補修工事の生産性向上に取り組んでいることをお知らせいたします。

■取り組みの背景と今後の展望

現在「2024 年問題」が大きな社会的課題になっており、時間外労働の規制強化に伴う、労働時間削減への対策が求められています。このような社会的背景を踏まえ、当社は、建設現場作業の生産性の向上、効率化を目指しております。さらに、デキスパート等のデジタルツールを導入したにもかかわらず、活用・浸透しきれていない企業様に対しては、デジタルツールの活用を推進してまいりました。また、昨年より新しく「建設 DX 推進事業部」を立ち上げ、当社全体としても更なる貢献を目指しております。

今回、橋梁補修工事においてデキスパートの活用から浸透を支援させていただきましたので、取り組みの詳細を下記にて紹介いたします。

当社は、今後も変わらずデキスパートをはじめとするデジタルツールの活用・推進を担える人材の育成を推進し、デジタルツールを活用した建設業界の DX 化への発展に寄与してまいります。

■ショーボンド建設との取り組み内容の紹介

当社からデキスパート人材をショーボンド建設へ派遣。複数の土木工事の現場にて、デキスパートの活用支援を行った結果、下記の通り作業の効率化と削減を実現することができました。

<検証方法>
・期間 :6 か月間(2023 年 5~10 月)
・対象者 :施工管理業務従事者
・エリア :首都圏、北陸

<検証結果・実績>
実績① 1 工種に対して、人員 1 名、1 時間以上の作業時間の削減
削孔長の出来形測定では、従来は 3 名体制で行い 1 時間 35 分 52 秒かかっていました。

デキスパートを導入することで、人員が 1 名減り、30 分 24 秒と大幅に削減することができました。

1 名は計測、もう 1 名は測定値をスマホに入力。黒板もスマホ内に用意されるのでそのまま撮影が可能であり、その場で自動的に書類も作成されます。

実績➁ デキスパート活用・浸透支援

当初からデキスパート、写管屋の導入率は 100%でしたが、導入後の活用や浸透まではうまくいっておりませんでした。そこで当社による支援を実施した半年後の浸透率を見てみると、特に出来形管理システムの導入比率が 50%以下だったのが 75%、写管屋・出来形管理連動の導入比率が 54%だったのが 83%と、目に見える効果が得られました。

<デキスパート人材:岩本誠>

■プロフィール
・氏名 : 岩本 誠(いわもと まこと)
・所有資格 : 一級土木施工管理技士、二級舗装施工管理技術者 等

■建設業界に入ったきっかけ・デキスパートを知ったきっかけ

元々地元の元請施工管理会社に勤めていたこともあり、建設業界のことは分かっていました。この会社では、工事を進めていく際に必要なあらゆる知識・ノウハウを学び、この過程でデキスパートに出会いました。

従来は、工事の進み具合に合わせて写真整理などの作業・処理に追われ残業時間が多い状況でした。しかしながら、デキスパートを活用すると写真整理、出来形帳票の入力は自動で作成。デキスパートをもっと上手に活用できれば、作業効率が上がり、今までの残業時間を減らすことができるのではと思い、そこからスキルを身に付けていきました。

一方で、ワールドコーポレーションに入社し、派遣先で施工管理を行っていく中で、デキスパートはどの派遣先の企業でも導入はされていますが、実際の現場では使いこなせていない、または使っていないという実態に気付きました。これだけ便利なツールがあるにもかかわらず、浸透しきれていない状況を目の当たりにしたことで、よりデキスパートを活用したい、また、建設DXの推進に興味を持ちはじめました。

■現在の業務と今後の目標

現在はショーボンド建設でデキスパートを活用することで、土木工事現場の生産性向上に努めています。現場で工事写真が自動振り分けや自動で出来形帳票ができるように、予めデキスパートを組み込み、設定方法から操作方法のレクチャーまでおこなっています。

2024 年問題も目前の中、デキスパートを導入しているにも関わらず、活用できていない会社は多数あると思います。少しでも作業時間の効率化が進んでいくと思っています。

<ショーボンド建設:上席執行役員 工事本部長 つくば研究センター長 芦澤 常幸様よりコメント>

■プロフィール

・氏名 : ショーボンド建設株式会社 上席執行役員工事本部長つくば研修センター長 芦澤 常幸

・ご担当者業務 : つくば研修センター責任者、社員教育の管理を行う。また工事本部として、業務効率化や生産性向上を目指し ICT ツールの導入、検討や職人不足に伴う、外国人労働者の受け入れも担う。

■背景

橋梁補修工事など、現場で働く人材は、慢性的な労働者不足に陥っているのが現状としてあります。40 代以上の技術者については、今ある経験を活かしてもらえば良いのですが、若手人材は彼らに比べるとまだまだ経験値の差があることは事実です。社会的に見ても、これまでのように人員を確保して工事をすることが難しい時代が、いずれ来てしまうと予想されますので、現場の業務改善を図っていくことが重要になってきます。特に日々の写真撮影や管理業務は、若手社員が行っていることが多いのですが、この業務が改善・効率化されるだけで現場は楽になっていくと考えています。

■この連携による実績について

従来は、デキスパートを導入しても活用できておらず、数値の打ち込みや写真整理、出来形の帳票書類などについて現場職員が手動で行っていました。岩本さんに活用支援と現場の浸透フォローをサポートいただき、現場の生産性は目に見えて上がりました。

現在は、自動で書類作成ができることで、現場の業務効率化につながっています。今回の検証は、首都圏北陸エリアで広げておりましたが、今後は全国の現場で浸透できるように発信していきたいと思っております。

現在は、ありがたいことに金額的にも規模の大きい案件を受注させていただいておりますが、同時に時代に合わせた働き方を推進しながら、会社としての利益を伸ばしていかなければなりません。それを実現するには、デキスパートのようなデジタルツールに頼りながら課題解決に取り組んでいく必要があります。また、デジタルツールが浸透することで現場から「もっとこういうものが欲しい」等の意見があがり、より業務改善や生産性の向上を目指せる環境構築をおこなっていきたいと思っております。

<株式会社ワールドコーポレーション 建設 DX 推進事業部長 磯谷泰由からのコメント>

■背景

土木分野には、写真の自動整理や自動で出来形帳票が作成できるツールが存在することを知りました。しかし、実際の土木現場では、デジタルツールを上手く活用できていない実態を目の当たりにしました。もっとこれらの活用方法が浸透すれば、技術的なサポートや現場の業務効率化が図れると思い、デジタルツールを活用できる人材の育成、そして活用・浸透支援に取り組んでまいりました。

■この連携による成果と今後の展望

最初はデキスパート活用の推進を各所の現場で協力的に受け入れてくれるか、想定される効果が発揮されるか不安でしたが、この取り組みに関わっていただいたショーボンド建設の皆様のおかげもあり、施工計画の時点でシステム連携を図ることで、写真整理や出来形帳票の自動化を進めることができました。結果的に、ショーボンド建設様向けに豆図の作り込みや施工要領書に合わせたデータ作成も行い、1 工種、1 人工と 1 時間以上の生産性向上の実績をあげることができました。

今後は、ショーボンド建設様での実績を、ほかの企業様との取組みに活かし、建設 DX の推進に貢献してまいります。活用するデジタルツールのバリエーションを増やし、現場の検査委託や BPO、人材派遣など一気通貫したサービスを提供していきたいと考えております。また、建設業界がデジタルツールの浸透により、建設現場の生産性が向上し、働く人々の生活が豊かになることを目指していきたいと思っております。

■株式会社ワールドコーポレーションについて

当社は 2008 年に設立し、現在本社を含め全国に 6 拠点を構え、建設業界に特化した技術者派遣、建設関連作図事業、プラント技術者アウトソーシング事業を行っています。国内全域を主要営業エリアと位置付け、大手建設会社やメーカー、各設計分野を中心に多くの実績を残してきました。

現在、建設業界は深刻な人手不足や、高齢化が進んでおります。慢性的な人材不足を解消するために、当社は積極的な未経験採用を行い、5 年~10 年で一人前の技術者に育てるべく人材育成に取り組んでおります。今後も積極的に採用と育成に力を入れ、未来を担う若者を一人でも多く輩出し、建設業界の未来の発展のために取り組んでまいります。

<会社概要>
本社 : 東京都千代田区二番町 3-5 麹町三葉ビル 3 階
TEL : 03-3556-3351
URL : https://worldcorp-jp.com/
事業内容 : 建設エンジニアアウトソーシング事業 建設関連作図事業プラント技術者アウトソーシング事業
○ 有料職業紹介事業許可番号 13‐ユ‐304344
○ 労働者派遣事業許可番号 派 13-305286

■ショーボンド建設株式会社について

ショーボンドグループは、昭和 33 年の創業以来、一貫してインフラ構造物の補修・補強に特化した事業を行っております。特に、エポキシ樹脂を中心とした補修材料の開発を含め、土木と化学の融合を目指した補修工学研究所を有しており、新工法・新材料を積極的に生み出しているのが特徴です。

今後益々高まることが予想される、高度成長期に建設された橋梁・トンネル等の急速な老朽化に伴い、長寿命化や予防保全のニーズに応え続けることが、グループ全体の持続的な成長に結びつくとの信念のもと、従来からの補修・補強工事の着実な施工、そして環境や省力化を意識した特徴的な新工法、新材料の開発を強化してまいります。

<会社概要>
本社 : 東京都中央区日本橋箱崎町 7 番 8 号
TEL : 03-6861-8101
URL : https://www.sho-bond.co.jp/
事業内容 : 土木建築工事の請負

■デキスパート(株式会社建設システム(KENTEM))について

デキスパートは、株式会社建設システム(KENTEM)が提供している、約 30 種類のソフトから構成される土木工事の施工管理トータルソリューションシステムです。株式会社建設システム(KENTEM)は、「Challenge& Change!」をコーポレートスローガンとし、『リスクゼロ社会へ』という壮大なビジョンに挑戦しています。

<会社概要>
本社 : 静岡県富士市石坂 312-1
TEL : 0570-200-787
URL : https://www.kentem.jp/product-service/dekispart/
事業内容 : 建設業向け施工管理ソフトウェアの開発・販売

以上

<報道関係者からのお問い合わせ先>
株式会社ワールドコーポレーション 担当:羽鳥(はとり)
TEL:080-4113-6542 FAX:03-6630-8160 メール:pr@nareru-group.co.jp

<デキスパート人材の導入について>
株式会社ワールドコーポレーション 担当:磯谷(いそたに)
TEL:070-3292-3464

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