【調査結果】戦争と原爆に関する子どもと保護者へのアンケート「原爆の認知度」小・中学生全体で79.0%、中1~中3では9割超/子どもが原爆を知った方法 1位は「学校の授業や教科書」で約7割(67.9%)

2023/05/24  光村図書出版 株式会社 

身近に戦争経験者がいない子どもが約75%(4人に3人)に

小・中・高等学校向けの教科書を発行する光村図書出版株式会社(所在地:東京都品川区、代表取締役社長:吉田直樹)は、ロシアによるウクライナ侵攻や、初の被爆地での開催となったG7広島サミットなどにより関心が高まる戦争と原爆をテーマに、全国の小・中学生とその保護者にアンケートを実施いたしました。


調査概要


調査名:戦争と原爆に関する子どもと保護者へのアンケート
対象者:小・中学校に通う児童・生徒の保護者(全国)
調査方法:インターネット調査(児童・生徒の回答は、保護者から本人への聞き取りによる)
調査期間:2023年5月11日~5月12日
回答数:300名
※本調査リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、【光村図書出版株式会社調べ】とご明記ください。

アンケート集計結果のポイント


[小・中学生への質問]

● 小・中学生に「原爆のことを知っていますか」と質問したところ、全体の約8割(79.0%)が「知っている」と回答。学年別にみると、小1・小2では6割弱(59.2%)、小3・小4では7割強(73.9%)、小5・小6では9割弱(89.2%)、中1~中3では9割強(90.9%)と、学年が上がるにつれ上昇した。(Q.1)

●原爆について「知っている」と回答した小・中学生に「どこに投下されたか知っていますか」と質問したところ、6割以上(64.6%)が「広島と長崎の両方」を答えられた。
「広島だけ」(18.6%)、「長崎だけ」(3.8%)を答えられた数も合わせると87.0%となり、9割近くが原爆が投下された場所を認識していた。(Q.2)

原爆について「知っている」と回答した小・中学生に「どのように原爆のことを知りましたか」と質問したところ、1位「学校の授業や教科書で知った」が約7割(67.9%)となり、2位「身近な人から説明を聞いて知った(教師、家族、親戚、近所の人など)」(23.6%)、3位「新聞・雑誌・ネットなどのニュース記事や報道番組などで知った」(21.9%)と大きな差があった。(Q.3)

[保護者への質問]

保護者に「お子さんに戦争や原爆のことを伝えるために適切な方法」を質問したところ、1位「学校の授業や教科書」7割超(71.3%)、2位「広島や長崎の資料館や跡地などの訪問」(31.7%)、3位「映画やドラマ、アニメ、演劇など」(29.7%)と、2位以下は子どもが知った方法(Q.3)と異なる順位となった。(Q.4)

●「お子さんの身近(親戚や近所の方)に、戦争を経験された人はいますか」と質問したところ、「いない」という割合は74.7%となり、子どもの4人に3人は身近に戦争経験者がいないという結果となった。(Q.5)

アンケート集計結果



Q1.日本は戦争で、原爆の被害を受けた国です。あなたは原爆のことを知っていますか。(単一回答)
※小・中学生に質問
 小・中学生に「原爆のことを知っていますか」と質問したところ、全体の約8割(79.0%)が「知っている」と回答。
 学年別にみると、小1・小2では6割弱(59.2%)、小3・小4では7割強(73.9%)、小5・小6では9割弱(89.2%)、中学生では9割強(90.9%)と、学年が上がるごとに「知っている」とする比率も上昇する結果となった。



Q2.(Q1で、「知っている」と回答した人だけ答えてください。)
原爆はどこに投下されたか知っていますか。(単一回答)
※小・中学生に質問
 原爆について「知っている」と回答した小・中学生に「どこに投下されたか知っていますか」と質問したところ、6割以上(64.6%)が「広島と長崎の両方」を答えられた。
 「広島だけ」(18.6%)、「長崎だけ」(3.8%)を答えられた数も合わせると87.0%となり、9割近くが原爆が投下された場所を認識していた。


Q3.(Q1で、「知っている」と回答した人だけ答えてください。)
どのようにして原爆のことを知りましたか。(複数回答)
※小・中学生に質問
 原爆について「知っている」と回答した小・中学生に「どのように原爆のことを知りましたか」と質問したところ、1位「学校の授業や教科書で知った」が約7割(67.9%)と圧倒的に多く、2位「身近な人から説明を聞いて知った(教師、家族、親戚、近所の人など)」(23.6%)、3位「新聞・雑誌・ネットなどのニュース記事や報道番組などで知った」(21.9%)と大きな差があった。
 「被爆した人や、その子孫の人から体験談を聞いて知った」(4.6%)、「広島や長崎の資料館や跡地を直接訪れて知った」(8.9%)は、ともに10%未満となり、被害に遭った人や場所に直接触れて知る機会は非常に少ないことがわかった。



Q4. お子さんに戦争や原爆のことを伝えるためには、どのような方法が適切だと思いますか。(複数回答)
※保護者に質問
 保護者に「お子さんに戦争や原爆のことを伝えるために適切な方法」を質問したところ、1位はQ3と同様に「学校の授業や教科書」で7割超(71.3%)となったものの、2位「広島や長崎の資料館や跡地などの訪問」(31.7%)、3位「映画やドラマ、アニメ、演劇など」(29.7%)と、上位がQ.3とは異なる結果となった。
 Q.3の子どもの回答で10%未満だった「被爆した人や、その子孫の人からの体験談」(21.3%)と「広島や長崎の資料館や跡地などの訪問」(31.7%)は、Q.3の子どもの回答に対してそれぞれ+16.7ptと+22.8ptと大きな差が出た。



Q5. お子さんの身近(親戚や近所の方)に、戦争を経験された人はいますか。(単一回答)
※保護者に質問
 小・中学生の保護者に「お子さんの身近(親戚や近所の方)に、戦争を経験された人はいますか。」と質問したところ、「いない」という割合が74.7%となり、子どもの4人に3人は身近に戦争経験者がいないという結果となった。


会社概要


[商 号] 光村図書出版株式会社 Mitsumura Tosho Publishing Co.,Ltd
[代表者] 代表取締役社長 吉田直樹
[創 立] 1949(昭和24)年2月26日
[資本金] 3,000万円
[年 商] 82億6,481万円(2022年10月期)
[従業員数] 227名(2022年4月現在)
[所在地/TEL] 東京都品川区上大崎 2-19-9 / 03-3493-2111(代表)
[U R L] https://www.mitsumura-tosho.co.jp/
[事業内容] 小・中・高等学校用の検定教科書ならびに付帯する出版物の編集・発行/一般書籍・教育書等の編集・発行/学習用ソフトウェアの企画・制作

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