2018年度入社式 社長訓示

2018年04月02日 

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2018年度入社式 社長訓示

2018年4月2日
丸紅株式会社

1.はじめに

みなさん、入社おめでとうございます。社長の國分です。
社員・役員を代表して、皆さんの入社を心から歓迎します。

まず、私自身のことについて、少しお話しします。
40年以上前、学生時代の私はもともと、自分で事業をやりたいと思っていました。仲間と様々なアイディアを出し合い、本気で実現したいと思えるアイディアにたどりつき、1年くらいかけてかなり綿密な事業計画を立てました。今思えば甘い事業計画で、当然のことながら資金が集まらず、結局ギブアップせざるを得ませんでしたが、自分のアイディアで何かを手がけて事業を創りたい、そういう思いが常にありました。

そういう中で就職活動を始めました。まず、色々な新しい事業ができそうな業態は総合商社しかないと最初から考えていました。丸紅を選んだのは、非財閥系の中で非常に勢いがあり、個人のアイディアをぶつけることができそうな会社だ、というイメージを持ったからです。後になって振り返っても、その直感は正しかった、と思っています。

私の社会人生活は石油のトレードから始まり、入社して12年目にアメリカで石油のトレーディングの会社を作らせてもらいました。結果として大失敗するのですが、そういうチャレンジをさせてくれる会社でした。その後も、本社の石油トレードや資源開発を担う部門の部門長、米国や香港の現地法人社長や名古屋支社長等、様々な経験をしました。

トレード、事業投資、そして複数の国での会社経営と、総合商社でしか経験できない、幅広いキャリアを積むことができたわけです。正直、その途中は本当に失敗と挫折だらけでした。しかし、どの仕事もとてもチャレンジングで、面白かった。自分の気持ちさえ折れなければ常にチャンスを掴める環境があった。だから、情熱を保ち続けてこられたのだと思います。

振り返ってみると、丸紅という会社は若い頃から挑戦する場を作ってくれていた、とつくづく思います。入社から40年以上たった今も、社長として、丸紅の未来を切り拓いていくために、挑戦を続けています。

2.丸紅の未来

丸紅の未来をつくること。これが私の現在の大きなミッションです。
丸紅はいつの時代も、社会や顧客のニーズに対してソリューションを提供し続けてきました。これは、今後も絶対に変わらない。

しかし、社会や顧客のニーズは、いつも変化しています。特にここ数年は、これまでとは全く異なる次元で激変しています。その背景には米中を軸とした国際情勢の変化や、金融環境の揺り戻しなどが挙げられますが、一番大きいのは、何と言ってもデジタルトランスフォーメーションです。

そうした激変の中で旧来の産業や競争の基盤が変わってきている、そして全く考えもしなかったような新たなビジネスやマーケットが生まれている。ある日突然、思いもよらぬ競争相手が出てきた、あるいは全く無関係と思っていた技術とサービスが結びついて我々の生活を変えてしまう。こういう流れが、今後ますます加速していくことは間違いありません。

これまでの総合商社は、例えば、食料、エネルギー、輸送機といったように、産業や商品ごとに、それぞれの市場で競争優位を獲得することで成長してきましたが、これからの時代、産業や商品に縛られた発想だけでは、社会や顧客のニーズを先取りしたソリューションを提供できなくなります。

従い、丸紅自身が、総合商社という発想や枠組みを超えてもっと大きく広く進化する必要があると私は思っています。

我々は今、この改革に取り組んでいます。
丸紅には、多種多様な商品、商流、ビジネスモデルに加えて、グローバルな人脈・ネットワーク、そして金融や物流の機能、リスクマネジメント機能など、非常に豊富なビジネスリソースがあります。

この多様なリソースを、統合されたビジネス基盤、つまりプラットフォームにしたい。
このプラットフォームをベースに、個人個人が発想して、そのリソース同士を、あるいは社外にあるリソースも取り込んで掛け合わせて、新しい事業を創り出して、社会や顧客にイノベーティブなソリューションを提供していかなければならない。
丸紅の未来は、ここにあると思っています。

そこで主役となるのは、人材です。
丸紅にはもともと、総合商社の中でも若手に仕事を任せるカルチャーがあります。これからも、一層、挑戦や成長への意欲ある人材、発想力の豊かな人材が、どんどんチャンスを掴めるようにしたい。多様なキャリアパスを歩めるように、新たな仕掛けを色々と用意していきたいと思っています。

一回や二回失敗しても、セカンドチャンス、サードチャンスが与えられるカルチャーがすでにあるわけですが、これをベースに、イノベーションを創り出す力を強化したい、高めていきたい、というのが私の考え方です。

丸紅というグローバルで広大なプラットフォームを使って、変革の先にある未来を見通し、社会に対してインパクトのあるソリューションを提供していきたい、果敢に挑戦し続けたい、そんな情熱をもった人材の集団でありたい、と考えています。

3.最後に

今日から皆さんは丸紅の社員です。一人ひとりが丸紅の社員として誇りと自覚を持って、これからの会社人生を歩んでいって欲しいと思います。

そこで、皆さんにメッセージをひとつ贈りたいと思います。
それは、「商社マンは夢だ」という言葉です。

これは、ある先輩が入社早々の私に言ってくれた、自分の原点ともいえる言葉です。
その意味するところは、「商社マン、商社ウーマンにとって一番大事なことは、大きな夢を持って、その実現のために最大限の努力をする」ということでした。
本当にロマンがあるな、と思いました。

既に確たる夢を持っている人は勿論ですが、まだ夢がカタチになるところまで固まっていない人も、自分の夢は何なのか全く分かっていない人も、何らかの形で社会の問題を解決したい、そういう思いを持って、丸紅という広いフィールドを見渡したときに、夢はきっと見つけられると思います。挑戦すれば実現への道が必ず拓ける。丸紅とは、そういう会社です。

夢と情熱を持った人と共に、未来を築いていきたいと思っています。
丸紅という会社のインフラ、ネットワークをフルに使って、共に力を合わせて、勝ち抜いていく道を、丸紅の未来を、共に切り拓いていきましょう。

皆さんのご健闘とご活躍を心から期待して、本日の私の歓迎の挨拶とします。

以 上


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