尿素水(AdBlue(R))タンクへの直接給液サービスを開始 モノタロウ

2023/10/02  株式会社 MonotaRO 

~ディーゼルトラックの排気ガス浄化にかかる手間を低減。環境配慮の取組みを便利に~

現場を支えるネットストア「モノタロウ(https://www.monotaro.com/)」を運営する株式会社MonotaRO (本社:兵庫県尼崎市、代表執行役社長:鈴木 雅哉、以下 モノタロウ) は、ディーゼル車の排気ガス浄化の「尿素SCR(※1)システム」に使われる尿素水 AdBlue(R)(400L~2000L)を配送し、タンクに直接給液するサービスを2023年10月2日(月)に開始します。



(※1)SCR:Selective Catalytic Reduction(選択式還元触媒)の略

尿素SCRシステムは、アンモニア(NH₃)が窒素酸化物(NOx)と化学反応する事で、窒素(N2)と水(H2O)に還元されることを応用したものです。ディーゼル車の排気ガス対策として、トラックなどには尿素水専用のタンクが組み込まれており、排気ガスに含まれるNOxを窒素と水に分解することで、大気汚染を防ぐ仕組みとして広く普及しています。

尿素SCRシステムは、タンクに補給した尿素水を排気ガスの通り道に噴霧することで、排気ガスに含まれるNOxを無害化します。尿素水は「NOx・PM規制」をクリアする還元添加剤です。尿素SCRシステムには尿素水がタンクに十分に補充されている必要があります。
従来の5~20L入りバックインボックスは、手軽に使えるメリットがある反面、大型トラックなどを複数台所有されている事業者の方には、不便な点もありました。

【バックインボックス利用時】
・都度開封の手間がかかる。
・1L当たりの単価がやや割高になる。
・使い切れずに残ってしまうことがある。
・使い終わったパックや箱を廃棄する手間がかかる。
・特に複数台数を所有・常用している場合には、それらの手間や労力、時間のコストが大きくなる。


【タンク給液サービス利用時】
今回のサービスは、上記の不便を解消します。
・直接大型タンクに給液されるので、開封・廃棄の手間がない。
・1L当たりの単価が割安になる。
・タンクからはポンプでトラックの尿素水タンクに給液出来るので、必要量を使える。
・空になったパック、箱などのゴミも出ない。
・従業員の方の負担が減り、開封・廃棄にかかっていた時間がなくなる。
モノタロウ 商品ページで注文→AdBlue(R)製造所→配送→専任ドライバーが直接AdBlue(R)保管タンクへ給液

近年世界的に尿素水の供給不足が続いていましたが、株式会社 Schatz と協働し、安定供給が可能となりました。
今回対応する尿素水「AdBlue(R)(アドブルー)」は、ドイツ自動車工業会(VDA)に認証された高品質な尿素水だけが名乗る事の出来る登録商標であり、厳しい世界基準をクリアした尿素SCRシステム専用の高品質尿素水です。性質は無害、無臭、無色透明、尿素32.5%の水溶液であり、安全性の高い物質です。

■新サービス概要

・対象:複数台のトラックを所有・常用されているお客様向け
・サービス概要:ECサイト モノタロウ(https://www.monotaro.com/)でご注文いただくと、製造工場から、大型タンクローリーでお客様が設置している尿素水専用大型タンクへ、直接AdBlue(R)を給液するサービスです。

例えば、トラック1台10L程度の補充の場合には、パックインボックス20Lで対応できるのは2台。特にトラックを複数台保有し常用している企業様では、開封や廃棄にかかる手間もコストも負担になります。
また、このサービスを利用することにより、手間だけではなく廃棄物自体が発生しなくなるので、環境配慮の取組にも繋がるというメリットがあります。

商品名:アドブルー(AdBlue(R))尿素水タンク給液サービス
販売価格:39,600円(400L)~198,000円(2000L)(税込)、36,000円(400L)~180,000円(2000L)(税抜)
納期:約1週間(時期やタンク設置場所などによって一部前後する可能性があります)
商品ページURL:https://www.monotaro.com/g/06230180/
注文コード:45829509(400L)~ 45829825(2000L) まで、33品番

また、AdBlue(R)専用タンクをお持ちでないお客様には、初回注文時に限りタンク及び付随するポンプなどをセットで無償貸与させていただくことが可能です。ポンプを使用することで、トラックの尿素水タンクへの補充が簡単に行えます。
無償貸与尿素水タンク一例
・ご注文方法
注文ページにて、AdBlue(R)タンク設置場所のご住所、ご担当者様名、給液希望日などをご入力ください。折り返し日時の確認のお電話をさせていただきます。
詳細は商品販売ページ https://www.monotaro.com/g/06230180/ をご覧ください。

モノタロウはこれからも、様々な産業のお客様の不便や手間を解消する「調達の効率化」を強化し、加えて環境にも配慮したサービスの提供に取り組んでまいります。

■参考:トラックの環境配慮の現状
環境に配慮したトラックの開発・普及への取り組みは、国土交通省の「次世代大型車開発・実用化促進プロジェクト」として進められており(※2)、小型トラックにおいては、商用化が徐々に進んできています。しかし、大型トラックにおいては航続距離・積載重量制限内のバッテリー搭載・燃費・充電時間・充電拠点・高額な車体価格など開発には課題があり(※3)、実用にはまだ時間がかかることが予測されています。
そのため、現在多く使われているディーゼル車は、燃費・積載量・航続距離に優れていることから、今後も物流の一つの手段として使われることが想定されています。

(※2)国土交通省「次世代大型車開発・実用化促進プロジェクト」
https://www.mlit.go.jp/common/001288096.pdf
(※3)環境省 「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業 (国土交通省連携事業)」
https://www.env.go.jp/content/900469417.pdf
公益社団法人 全日本トラック協会 カーボンニュートラルに向けた自動車政策検討会「トラック運送業界における認識と課題」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/carbon_neutral_car/pdf/002_09_00.pdf


■株式会社 MonotaRO(モノタロウ)について
(本社:兵庫県尼崎市、代表執行役社長:鈴木 雅哉、URL:https://corp.monotaro.com/
現場を支えるネットストア モノタロウ(https://www.monotaro.com/)を運営し、切削工具や研磨材などの工業用資材から自動車関連商品や工事用品、事務用品に至るまで、現場・工場で必要とされる様々な製品を、2000万点以上販売しています。
東証プライム市場上場。2023年6月末時点の登録ユーザー数は、約857万。製造業を中心に自動車業、建設工事業、飲食店、医療介護、教育など様々な業種のお客様にご利用いただいています。
『資材調達ネットワークを変革する』を企業理念に、顧客の生産性向上へ向け、よりレベルの高いサービスの提供を目指しています。
環境への取り組みとして、事業者のお客様が日々ご使用になる間接資材から、環境配慮に取り組むきっかけとなるべく環境配慮商品をまとめた特集ページを展開しています。
「現場の味方は地球のミカタ エコロジープロダクト」https://www.monotaro.com/topic/sdgs/
モノタロウの環境に関する取り組みの詳細は、サステナビリティ>環境 のページをご参照ください。
(https://corp.monotaro.com/ir/sustainability/index.html )

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