すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第8週)

2018年02月28日  高知県庁 

すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第8週)

公開日 2018年02月28日

(第8週:2月19日から2月25日)

お知らせ
インフルエンザに気をつけて!
高知県全域で警報値である30.00を超えています。
定点医療機関当たりの報告は第7週の45.81から、第8週は32.27と減少していますが、引き続き警報値を超えています。県全域から報告があり、幡多、中央西、高知市、須崎で警報値を、中央東、安芸で注意報値を超えています。
また、学校等における集団発生の報告でも、学年閉鎖、学級閉鎖の報告が続いています。
インフルエンザ定点医療機関における迅速診断ではインフルエンザA型が377件(24.7%)、インフルエンザB型が1,149件(75.3%)となっています。
病原体検出情報では、第8週に高知市から搬入された検体からInfluenza virus AH3 NTが1例、Influenza virus B/Yamagataが3例検出されるなど、異なる型の流行がみられ、ホット情報でも、今シーズン2回目の罹患者が増加傾向との報告があるなど、複数回感染することも考えられますので、引き続き注意して下さい。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2018年第4~8週)ではB(山形系統)の検出割合が最も多く60.0%、次いでAH3が26.6%、AH1pdm09が11.2%、B(系統不明)が1.5%、B(ビクトリア系統)が0.6%の順でした。



<インフルエンザにかからないために>
1) 咳エチケット:咳やくしゃみを浴びないようにするためにマスクをしましょう。
2) 外出後の手洗い:インフルエンザウイルスを流水・石けんで除去しましょう。
3) 人混みや繁華街への外出を控える:特に高齢の方や基礎疾患のある方は注意しましょう。
4) 休養と栄養摂取:体の抵抗力を高めましょう。

<かかったらどうする>
1) 医療機関を受診:体調不良の時には、早めに医療機関を受診しましょう。
2) 休養と睡眠(水分補給):安静にし、休養をとりましょう。
3) 外出をひかえる:無理して職場や学校に行かないようにしましょう。
4) 咳エチケット:周りの方へうつさないように、マスクをしましょう。
※小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛びだそうとする、ウロウロ歩き回る等の異常行動を起こすおそれがあります。自宅で療養する場合、インフルエンザと診断され治療が開始された後少なくとも2日間は小児・未成年者が一人にならないなどの配慮が必要です。

?厚生労働省 インフルエンザの総合ページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html


感染性胃腸炎に気を付けて!
定点医療機関当たりの報告数は第7週の3.20から第8週では3.83と横ばいです。県全域から報告があり、安芸で急減していますが、須崎で急増、中央東、幡多で増加しています。
定点医療機関からのホット情報では、ノロウイルス7例、ロタウイルス2例、細菌の病原性大腸菌を原因とする胃腸炎の報告1例の報告があります。
また、学校等欠席者・感染症情報システム※でも17例の報告があることから引き続き注意が必要です。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。嘔吐、下痢が主症状ですが、その他、発熱、腹痛などの症状があります。特に、乳幼児や高齢者、体力の低下している方は、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがありますので、早めに医療機関を受診してください。通常は1週間以内に回復しますが、症状消失後も1週間程度、長いときには1ヶ月程度便中にウイルスの排出が続くことがあります。保育園や幼稚園、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあり注意が必要です。

<予防方法> 感染予防の基本は手洗いです
人への感染経路は、主に経口(食品、糞便)です。食品を除けば大半が手に付着したウイルスが口に入って感染します。感染防止策は「手洗い」が基本ですので帰宅時・調理前・食事前・トイレの後に石けんを使ってよく手を洗いましょう。また、感染した人の便や吐物には、大量のウイルスが含まれていますので直接触れないようにし、次亜塩素酸ナトリウムまたは家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の使用方法を確認した上で使用し処理しましょう。(使い捨ての手袋やキッチンペーパーなどを使って処理しましょう。)また、調理をする場合は、十分加熱しましょう。

●厚生労働省 「ノロウイルスに関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
●衛生研究所 「高知県ノロウイルス対策マニュアル」
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/norovirus.html


百日咳に気を付けて!
第8週に百日咳の発生届けが須崎福祉保健所管内から2例、高知市保健所から1例ありました。2018年にはいって報告が続いており県内で合計37例の報告となっています。
今年に入っての百日咳発生届出は10歳前後の患者がほとんどで、その主な症状は、夜間の咳き込みと持続する咳が9割以上を占め比較的軽い症状です。
咳やくしゃみなどによる飛沫感染や接触感染により感染し、その感染力は強く、比較的軽い症状の患者や感染しても症状が軽いため百日咳にかかったと気づかない大人から、重症化しやすいワクチン未接種の新生児や乳児へ感染することも考えられることから注意して下さい。

<予防方法> 飛沫感染予防には、手洗い、咳エチケットです
・生まれた直後から百日咳にかかる可能性があります。咳が続いている人は、百日咳の可能性も考えて、赤ちゃんに注意して接しましょう。
・外出時にはマスクを着用し、人混みはなるべくさけ、帰宅時には、手洗いを励行しましょう。
・定期予防接種があります。ワクチンは生後3ヶ月から接種可能なので、かかりつけ医と相談し、出来るだけ早く受けておくことをお勧めします。

?※ 百日咳は平成30年1月1日より全数把握疾患になったことから、「★全数把握感染症」に掲載しています。

ヒトメタニューモウイルス(hMPV)感染症に気を付けて!
定点医療機関からのホット情報では、ヒトメタニューモウイルスによる感染症の報告が第6週に12例、第7週に17例、第8週に23例報告されています。年齢別にみると0歳1例、1歳8例、2歳4例、3歳9例、4歳1例となっています。また、第7週に搬入された検体からHuman metapneumovirusが1件検出されています。
ヒトメタニューモウイルス感染症の流行時期は3~6月が中心で、1歳から2歳に多く、主な症状は、咳、発熱、鼻水です。重症化すると、喘鳴(ゼーゼー)、呼吸困難が見られます。
免疫を獲得しづらいため再感染を頻繁に起こすとされています。有効なワクチンはまだありませんので感染予防には、手洗い、うがい、マスクの着用、接触感染対策が大切です。
国内では、流行時期に高齢者施設などでhMPVを原因とする呼吸器感染症の集団発生が散見されていますので注意が必要です。

※ 学校等欠席者・感染症情報システム:県内小中高等学校における疾病別患者数情報システム

☆屋外活動の際にはダニに注意!

★ 日本紅斑熱やSFTSに注意しましょう
日本紅斑熱やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は屋外に生息するダニの一種で、比較的大型(吸血前で3~4mm)のマダニが媒介する感染症です。
「マダニに咬まれないこと」がとても重要です。
マダニは野山、草地、畑、河川敷などに広く生息しています。屋外でキャンプ、ハイキングなどのレジャーや農作業をする場合には次のことに注意しましょう。(全てのマダニが病原体を持っているわけではありません)
●長袖・長ズボン・長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
●マダニに対する虫除け剤(有効成分:ディ-トあるいはイカリジン)を活用しましょう。
●地面に直接座ったりしないよう、敷物を使用しましょう。
●活動後は体や衣服をはたき、帰宅後にはすぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。

発熱等の症状が出たとき

野山に入ってからしばらくして(数日~数週間程度)発熱等の症状が出た場合、医療機関を受診して下さい。受診の際、発症前に野山に立ち入ったこと(ダニに咬まれたこと)を申し出て下さい。
また、このたび発熱・衰弱等に加え血小板減少等の所見が見られた飼育ネコ及び飼育イヌの血液・ふん便からSFTSウイルスが検出された事例並びに、体調不良のネコからの咬傷歴があるヒトがSFTSを発症し死亡した事例が確認されました。これらの事例は稀な事例ではありますが、イヌやネコの体液等からヒトが感染することも否定できないので、体調不良の動物に接触した後、発熱等の症状が出た時には医療機関を受診して下さい。その際には、動物との接触歴についても申し出て下さい。

●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

●高知県衛生研究所 ダニが媒介する感染症及び注意喚起パンフレット
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2015111600016.html


県内での感染症発生状況!

インフルエンザ及び小児科定点把握感染症 (上位疾患)

8週 (2月19日~2月25日)

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

インフルエンザ

32.27

県全域、幡多、高知市、中央東で減少していますが、県全域、中央西、須崎、幡多、高知市で警報値を、中央東、安芸で注意報値を超えています。

感染性胃腸炎

3.83

安芸で急減していますが、須崎で急増、中央東、幡多で増加しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.50

中央東で急減していますが、幡多で急増、県全域、高知市で増加しています。

RSウイルス感染症

0.43

高知市で減少していますが、中央西、幡多、中央東で急増、県全域で増加しています。

手足口病 0.27

安芸で急減、高知市で減少していますが、中央東、幡多で急増しています。

:急増 :増加 :横ばい :減少 :急減

?★ 地域別感染症発生状況

第8週

気を付けて!
インフルエンザ 第8週: 32.27 (注意報値:10.00 警報値:30.00)
定点医療機関からの報告数は定点当たり32.27(前週:45.81)と減少していますが警報値を超えています。幡多35.50(前週:59.63)高知市32.38(前週:49.06)中央東24.73(前週:34.91)で減少していますが、中央西46.40(前週:56.00)、須崎43.50(前週:48.50)幡多、高知市で警報値を、中央東、安芸17.25(前週:19.75)で注意報値を超えています。

感染性胃腸炎 第8週: 3.83 (注意報値:12.00 警報値:20.00)
定点医療機関からの報告数は定点当たり3.83(前週:3.20)と横ばいです。安芸3.00(前週:7.00)で急減していますが、須崎2.00(前週:1.00)で急増、中央東6.86(前週:4.00)幡多3.20(前週:2.00)で増加しています。


※グラフの途切れについて
H27-H28年は第53週まであるため、グラフ横軸に第53週を挿入しています。
そのため、H28-H29年とH29-H30年のグラフ第52週~第1週間に途切れが生じています。


病原体検出情報

前週以前

★全数把握感染症

?高知県感染症発生動向調査(週報)ダウンロード

第8週週報
◆ 過去の週報・月報は「感染症情報(週報・月報)」のページからダウンロードいただけます。
高知県の流行発生注意報・警報基準値

連絡先

高知県 健康政策部 衛生研究所
住所: 〒780-0850 高知市丸ノ内2丁目4番1号 保健衛生総合庁舎
電話: 総務企画課 088-821-4960
保健科学課 088-821-4963
生活科学課 088-821-4964
ファックス: 088-872-6324
メール: 130120@ken.pref.kochi.lg.jp

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