調理ロボットのTechMagic、キユーピーと資本業務提携

2023/06/20  TechMagic 株式会社 

未来型食品工場の共創、食の最先端生産技術の構築を推進

 テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagic株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:白木裕士、以下 「TechMagic」)は、キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:高宮 満、以下「キユーピー」)と資本業務提携を締結いたしました。両社は、最先端技術などの活用およびプロジェクトを通じた人材の交流を通じ、2030年に向けて「未来型食品工場」の早期具現化を目指すとともに、食産業に貢献し、双方が持続的に成長できるパートナーシップを構築することを目的としています。また、これによりシリーズCラウンドのファーストクローズにて累積調達額は約33億円となりました。



 TechMagicとキユーピーは、この度の資本業務提携により、食品製造における業務自動化技術の開発に取り組み、食品工場全体における生産性の向上と人手不足への対応を両社で推進していきます。
 食品産業では、慢性的な人手不足が課題となっており、食品製造業における人手不足の実態調査※1によると、人手不足により業務に影響があると回答した食品製造業従事者は全体の62.2%※²にも上り、主な影響としては、「職場環境の整備の遅れ」や「技術やノウハウを十分に伝承できないこと」などが挙げられました。
 その上、既存の技術ソリューションは、人による作業と比較して再現精度が低いこと、また装置が大掛かりで導入費用も高額であることなどから、食品工場では未だ多くの工程に人の手を必要としているのが現状です。
 この課題に対し、TechMagicの「ハードウェアとソフトウェアを高度に融合した技術」、キユーピーの「製造技術に対する幅広い知見」を用いて食の最先端生産技術の構築を目指し、未来型食品工場を共創して参ります。

 キユーピー株式会社 取締役 常務執行役員 渡邊龍太様 コメント

 食品産業においても、顕在化しつつある労働力不足の中で、持続的に安全・安心な商品をお客さまにお届けし、同時に社会的課題へ対応していくことが重要になっています。そのために、日々の作業をよりシンプルにして、働く人が生き生きと創造的に仕事ができる生産性の高い「未来型食品工場」の実現を目指します。TechMagic社が持つ高度な技術に大きな可能性を感じ、新しい価値を共に創り上げていきます。

※1:食品製造業における人手不足の実態調査概要 -富士電機株式会社
https://www.fujielectric.co.jp/products/foodfactory/research/research01/
※²:「深刻な影響がある」9.6%、「影響がある」52.6%

■TechMagic株式会社 会社概要
社名: TechMagic株式会社
本社: 東京都江東区青海2‐5‐10 テレコムセンタービル西棟19階
設立: 2018年2月
代表者: 代表取締役社長 白木 裕士
URL: https://techmagic.co.jp/

 TechMagicは、「テクノロジーによる持続可能な食インフラ社会を実現する」ことをビジョンとして、2018年2月に設立。食を取り巻く多くの企業が直面する人手不足を解消し、生産性の高い社会を実現するために、ハードウェアとソフトウェア両方の技術を高度に融合した各種プロダクトの企画、設計、開発、販売、保守を行っています。

■TechMagic株式会社 事業内容
1. 調理ロボット事業
主に大手飲食チェーン店の厨房内における一連の調理工程をハードウェアとソフトウェア両方の技術を高度に融合して自動化します。料理の味やおもてなし品質はそのままに、調理工程に付随する人件費を抑制し店舗生産性を高めます。業務軽減でなく、スタッフ一人単位の省人化を既存店舗でも導入可能なコンパクト且つ高効率なプロダクトで実現。顧客の用途に応じ、幅広い調理方法に対応します。

2. 業務ロボット事業
セントラルキッチンや食品工場等で発生する、不定形物を含む食品の定量盛り付け・食品加工・運搬等の単純作業洗浄後の食器仕分けなどをロボットにより自動化します。これにより、業務軽減と労務費用の削減だけでなく、業務全体のスループットを最大化し生産性向上に貢献します。

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