新製品「大気中CO2濃縮・供給装置 C-SAVE Green(R)」発売開始に関するお知らせ

2024/04/30  株式会社 西部技研 

2024 年4月 30 日
株式会社西部技研

新製品「大気中 CO2濃縮・供給装置 C-SAVE Green(R)」発売開始に関するお知らせ

当社は、新製品として農業ハウス栽培向けに大気中二酸化炭素(CO2)濃縮・供給装置「C-SAVEGreen(R)」を発売することになりましたので、下記のとおりお知らせ致します。



1.新製品の概要

C-SAVE Green(R)(以下、「新製品」といいます。)は大気中の CO2を濃縮して植物に供給する製品です。いちごなどのビニールハウス栽培においては、日中に植物の光合成によりビニールハウス内の CO2濃度が低下します。この時に CO2を施用すると作物の収穫量を向上できます。

新製品は、大気中の CO2を回収・濃縮し、CO2濃度の高いガスを植物に供給します。

2.新製品の特長

(1)常温で安全かつクリーンな濃縮ガスを供給

大気中の CO2を自社開発の固体吸着材が吸着します。CO2の脱着は 40℃程度で行うため、供給ガスは常温で、葉の近くから効率的に CO2 を供給する局所施用が可能です。燃焼がなく、吸着材の飛散もないので、安全でクリーンなガスを供給することができ、化石燃焼を使わないため環境負荷がありません。

(2)燃料補給やガス交換の手間が不要

大気中の CO2を使用するため、燃料補給やガスボンベの交換などが不要です。

(3)簡単設置

キャスターがついているため、灯油燃焼式等で必要となるクレーンやフォークリフトによるハウス内への搬入は不要であり、ハウス設置後でも導入が可能です。燃料タンクなどの設置も不要です。

3.導入効果

(1)収量増加

2019 年から福岡県の機関や農家と共同で、いちごの高設栽培で新製品の実証試験を実施しており、無施用と比較して収量が増加することを確認しています。

(2)ランニングコスト

2021 年から戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)で、新製品の研究開発を行い、灯油燃焼式等と遜色ない値となることを確認しました。

4.仕様

型式 CAP-0320G40-GE CAP-0550G40-GE
CO2供給量 ~0.45kg/h ~1.5kg/h
施用面積(イチゴ局所施用) 3a 10a
最大電流 19A 31A
寸法(L×W×H)*1) 705×848×1234mm 854×848×1485mm
電源*2) AC200V×3φ×50/60Hz
設置環境
温度 0~40℃
湿度 80%RH 以下(結露なきこと)

*1)寸法は取っ手やダクト取付部分などを除く
*2)電源電圧許容公差は±5%。1 次配電側へは高周波・サージ対応型の漏電遮断器の使用を推奨。

5.販売開始日

2024 年4月 30 日

6.今後の見通し

(1)最初の販売促進活動として、2024/5/22(水)~24(金)にグランメッセ熊本で行われ
る J AGRI KYUSHU に出展する予定であります。

(2)実証試験で効果の確認できている高設いちご栽培向けの用途に限定して販売活動を展
開するため、当社の 2024 年 12 月期の連結業績へ与える影響は軽微であります。

(3)高設いちご栽培以外の用途に拡充するため、現在、他作物で実証試験を行っておりま
す。施用方法の確立及び効果を確認でき次第、他作物にも展開する予定であります。

7.本製品に関する問合せ先

プロダクト営業本部 田ノ上
e-mail: sales@seibu-giken.co.jp

以 上

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