すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第10週)

2019/03/13  高知県庁 

すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第10週)

公開日 2019年03月13日

(2019年第10週:3月4日から3月10日)

★お知らせ
〇インフルエンザに気を付けて!
定点医療機関当たりの報告は第9週の3.90から第10週は1.79と急減しています。7週連続で減少していますが、引き続き県全域から報告があり、中央西、幡多、中央東で急減、高知市、安芸で減少しています。
インフルエンザ定点医療機関における迅速診断ではインフルエンザA型が81件、インフルエンザB型が3件の報告があります。
病原体検出情報では、臨床診断名「インフルエンザ」として搬入された検体からInfluenza virus A H3 NTが1例、Influenza virus B/Victoriaが2例検出されています。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5 週間(2019 年第5週~第9週)では、AH3の検出割合が最も多く70.2%、次いでAH1pdm09が27.7%、B(ビクトリア系統)が1.5%、B(山形系統)が0.5%の順でした。
減少してきていますが、外出後の手洗いなどの感染予防を心がけ、症状がある方は、咳エチケットに心がけ、早めに医療機関を受診しましょう。また、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策も有効です。
感染力は非常に強く、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡大することから、集団生活の場では特に注意が必要です。
<予防方法> 手洗いと咳エチケットを心がけましょう
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染であることから、感染予防のため以下の咳エチケットに心がけてください。
(1)普段から皆が咳エチケットを心がけるとともにくしゃみを他の人に向けて発しないこと。
(2)咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること。
(3)手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと。
●厚生労働省 「インフルエンザ総合ページ」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

〇感染性胃腸炎に気を付けて!
定点医療機関当たりの報告数は第9週の4.00から第10週では4.87と増加しています。県全域から報告があり、中央西で急減していますが、中央東で急増、幡多で増加しています。
学校欠席者・感染症情報システム※でも22例の報告があることから注意が必要です。
病原体検出情報では、臨床診断名「感染性胃腸炎」として搬入された検体からNorovirus GI NTが1例、 Norovirus GII NTが1例、臨床診断名「なし」として搬入された検体からNorovirus GI NTが1例、 Norovirus GII NTが1例検出されています。
定点医療機関からのホット情報では、ノロウイルス3例、ロタウイルス4例、細菌の病原性大腸菌3例、大腸菌とカンピロバクター属菌の同時検出1例の他、第10週前半に急増も後半は下火との情報があります。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。嘔吐、下痢が主症状ですが、その他、発熱、腹痛などの症状があります。特に、乳幼児や高齢者、体力の低下している方は、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがありますので、早めに医療機関を受診してください。通常は1週間以内に回復しますが、症状消失後も1週間程度、長いときには1ヶ月程度便中にウイルスの排出が続くことがあります。
保育園や幼稚園、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあり注意が必要です。
<予防方法> 感染予防の基本は手洗いです
帰宅時や調理・食事前、トイレの後には石けんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
便や嘔吐物を処理する時は、感染した人の便やおう吐物には直接触れないようにし、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウムまたは、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の使用方法を確認したうえで、キッチンペーパーなどを使用して処理しましょう。処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、細菌による感染性胃腸炎の予防対策としては、食中毒の一般的な予防方法(食中毒菌を 1 付けない(洗う・分ける) 2 増やさない(低温保存・早めに食べる) 3 やっつける(加熱処理))です。食品の冷所保存を心がけ、長期保存は避ける、加熱は十分にするなど、日常生活での食中毒予防を心がけてください。
●厚生労働省 「ノロウイルスに関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
●衛生研究所 「高知県ノロウイルス対策マニュアル」
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/norovirus.html


※ 学校欠席者・感染症情報システム:県内小中高等学校における疾病別患者数情報システム

〇風しんの届出数が多い状態が継続しています
2019年第1週~9週の報告数は768人となっており(2018年の同時期全国で3人)、94%(722人)が成人で、30歳から50歳代の男性を中心(男性591人、女性177人)に報告数の多い状態が継続しています。


報告数の多い都道府県は、東京都、神奈川県、千葉県、大阪府、福岡県以外に埼玉県、兵庫県、愛知県、三重県、京都府など首都圏以外の地域からも報告が認められています。
今後、感染が拡大する可能性がありますので、人混みを避けるなど今後さらなる注意・予防に努めましょう。

風しんについて
症 状 :発熱、発疹、リンパ節の腫れ
感 染 経 路 :患者の咳やくしゃみのしぶきによる飛沫感染および接触感染でヒトからヒトへ感染
潜 伏 期 間 :2~3週間程度
感染性のある期間:発疹のでる7日前から発疹出現後7日くらいの間
風しんを疑ったら
発熱や発疹など風しんに特徴的な症状が現れた方は、必ず事前に医療機関に連絡の上、受診してください。
予防方法
・風しんの予防、感染の拡大防止には予防接種が効果的です。
風しんの定期接種対象者は、予防接種を受けましょう(1歳児、小学校入学前1年間の幼児の方)
・風しんに感染した方の周りに抗体の低い妊婦がいる場合、特に妊娠20週頃まで(妊娠初期)の女性が風しんに罹ると胎児が風しんウイルスに感染し、難聴や心疾患など様々な障害(先天性風しん症候群)をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。妊婦や赤ちゃんを守る観点から妊婦の周りにいる方(夫、子供及びその他の同居人)は風しんに罹らないように予防に努めましょう。

風しんの抗体検査について
県及び高知市は、風しん及び先天性風しん症候群の発生の予防及びまん延防止を図るため、高知県内在住(住所を有する者)の妊娠を希望する女性やその家族などに対して無料の風しん抗体検査を実施しています。
抗体検査を実施する医療機関により検査受付は異なりますので、受診を希望する医療機関に事前にお問い合わせください(住所を証明する書類(運転免許証や健康保険被保険者証等)を持参ください)。
無料の風しん抗体検査の実施及び抗体検査の委託を受けた医療機関(高知県健康対策課ホームページ)
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130401/fushinkensa.html

?【各医療機関管理者の皆様へ
(高知県健康対策課 平成30年8月17日付け30高健対第859号「風しんの届出数の増加に伴う注意喚起」より)
1 発熱や発疹を呈する患者を診察した際は、風しんに罹っている可能性を念頭に置き、最近の海外渡航歴及び国内旅行歴を聴取し、風しんの予防接種を確認するなど風しんを意識した診察をお願いいたします。
2 風しんを疑う患者を診察した際は、確定診断のためのウイルス検査を県衛生研究所で行うので、直ちに最寄りの福祉保健所又は高知市保健所へ届け出るようお願いいたします。
●風しんQ&A2018年1月30日改訂版(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubellaqa.html
●風しんについて(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
●衛研ニュース第20号(高知県衛生研究所) 30~50歳代の男性!風しんのことを知ってますか?
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2018101000056.html


〇麻しんに気を付けて!
麻しんについては、平成27年3月27日付けで世界保健機関西太平洋地域事務局により日本が排除状態にあることが認定されましたが、その後も海外で感染した患者を契機とした国内での感染の拡大事例が散見されています。
2019年第1週~9週の全国の麻しんの報告数は285人と(2018年の同時期全国で7人)前年と比較して多い状態が継続しています。特に、関西地方で麻しん患者数の増加がみられ、今後麻しん患者の移動等により、感染の拡大する可能性がありますので注意してください。
予防にはワクチン接種が有効です。定期接種の対象年齢になったら、予防接種を受けましょう。
各医療機関管理者の皆様へ
(高知県健康対策課 平成31年3月4日付け30高健対発第1886号「麻しん発生報告数の増加に伴う注意喚起」より)
1 発熱や発しんを呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性を念頭に置き、海外渡航歴及び国内旅行歴を聴取し、麻しんの罹患歴及び予防接種歴を確認するなど、麻しんを意識した診療をお願いいたします。
2 麻しんを疑う患者を診察した場合は、所在地を所管する県福祉保健所又は高知市保健所に連絡し、確定診断のための県衛生研究所でのウイルス検査を行いますので、直ちに最寄りの福祉保健所又は高知市保健所へご連絡をお願いします。
また、麻しん患者と確定した場合は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第12条第1項の規定に基づき、所在地を所管する県福祉保健所又は高知市保健所へ速やかに届け出るとともに、麻しんの感染力の強さに鑑みた院内感染予防対策をお願いいたします。
●医療機関での麻疹対応ガイドライン第七版 平成30年5月(国立感染症研究所疫学センター)https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/medical_201805.pdf

●麻しんについて(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html


●麻しん(国立感染症研究所)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html

☆ダニの感染症(日本紅斑熱・SFTS・つつが虫病)に注意!

【日本紅斑熱・SFTS】
日本紅斑熱」や「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は屋外に生息するダニの一種で、比較的大型(吸血前で3~4mm)のマダニが媒介する感染症です。
マダニに咬まれないこと」がとても重要です。
マダニは、暖かい春から秋にかけて盛んに活動し、この期間に多くの患者発生がみられますが、冬でも発生例が報告されています。暖かくなってきましたので、屋外で活動される場合はマダニ対策を心がけましょう(全てのマダニが病原体を持っているわけではありません)。

【マダニに咬まれないために】

●長袖・長ズボン・長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
●マダニに対する虫除け剤(有効成分:ディ-トあるいはイカリジン)を活用しましょう。
●地面に直接座ったりしないよう、敷物を使用しましょう。
●活動後は体や衣服をはたき、帰宅後にはすぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。
●ペットの散歩等でマダニが付き、家に持ち込まれることがありますので注意しましょう。


発熱等の症状が出たとき
野山に入ってからしばらくして(数日~数週間程度)発熱等の症状が出た場合、医療機関を受診して下さい。受診の際、発症前に野山に立ち入ったこと(ダニに咬まれたこと)を申し出て下さい。

●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

●高知県衛生研究所 ダニが媒介する感染症及び注意喚起パンフレット
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2015111600016.html

県内での感染症発生状況!

インフルエンザ及び小児科定点把握感染症 (上位疾患)
第10週(3月4日~3月10日)

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

感染性胃腸炎

4.87

中央西で急減していますが、中央東で急増、県全域、幡多で増加しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2.43

高知市、幡多で減少していますが、中央東、中央西で増加しています。

インフルエンザ

1.79

県全域、中央西、幡多、中央東で急減、高知市、安芸で減少しています。

RSウイルス感染症

1.13

中央東で急減、幡多、中央西で減少していますが、須崎で急増、高知市で増加しています。

突発性発疹

0.43

中央西で急減、須崎で減少していますが、中央東、安芸、幡多、高知市で急増、県全域で増加しています。

:急増 :増加 :横ばい :減少 :急減

?★ 地域別感染症発生状況

第10週


気を付けて!
インフルエンザ 第10週: 1.79 (注意報値:10.00 警報値:30.00)
定点医療機関からの報告数は定点当たり1.79(前週:3.90)と急減しています。中央西2.60(前週:6.40)幡多1.38(前週:5.88)中央東0.91(前週:2.09)で急減、高知市2.25(前週:4.25)安芸0.50(前週:0.75)で減少しています。

感染性胃腸炎 第10週: 4.87 (注意報値:12.00 警報値:20.00)
定点医療機関からの報告数は定点当たり4.87(前週:4.00)と増加しています。中央西3.00(前週:8.67)で急減していますが、中央東7.57(前週:2.86)で急増、幡多3.40(前週:2.20)で増加しています。

★病原体検出情報

前週以前に搬入

★全数把握感染症

?高知県感染症発生動向調査(週報)ダウンロード

第10週週報
高知県感染症情報疾病別年齢別報告数_平成31年第10週
高知県感染症情報疾病別年次報告推移グラフ_平成31年第10週
◆ 過去の週報・月報は「感染症情報(週報・月報)」のページからダウンロードいただけます。
高知県の流行発生注意報・警報基準値

連絡先

高知県 健康政策部 衛生研究所
住所: 〒780-0850 高知市丸ノ内2丁目4番1号 保健衛生総合庁舎
電話: 総務企画課 088-821-4960
保健科学課 088-821-4963
生活科学課 088-821-4964
ファックス: 088-872-6324
メール: 130120@ken.pref.kochi.lg.jp

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