当社グループ会社・株式会社ワールドコーポレーションは、ICT 支援人材による、 建築現場でのデジタルツール活用を推進しました

2024/05/16  株式会社 ナレルグループ 

2024 年 5 月 16 日

株式会社ワールドコーポレーション

ICT 支援人材による、
建築現場でのデジタルツール活用と推進
~建築現場の作業削減と効率化を実現~

建設業界の技術者派遣を行う株式会社ワールドコーポレーション(本社:東京都千代田区、代表取締役:小林 良、以下当社)は、建設業界における DX 化を推進しております。

この度、当社はスパイダープラス株式会社(本社:東京都港区、代表:代表取締役社長 伊藤 謙自、以下SPIDERPLUS)が運用する建設業の現場管理に特化した DX サービス「SPIDERPLUS」を活用し、株式会社 淺沼組(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:浅沼 誠、以下淺沼組)と共に、デジタルツールを活用した建設現場の業務効率化、そして生産性向上に取り組んでいることをお知らせいたします

近年、老朽化した建物の建て替え工事や再開発事業によるマンション需要、また民間資金活用など今後の需要が伸びていく傾向ですが、ただ一方で、建設業界の慢性的な人材不足が深刻な問題になっております。 このような社会的背景を踏まえ、当社は、建設 DX を積極的に推進し、建設現場作業の生産性の向上、効率化をサポートしております。さらに、SPIDERPLUS 等のデジタルツールを導入したにもかかわらず、活用・浸透しきれていない企業様に対しては、デジタルツールの活用を推進してまいりました。

当社は、今後も変わらず SPIDERPLUS をはじめとするデジタルツールの活用・推進を担える人材を育成し、建設業界の DX 化への発展に寄与してまいります。

■株式会社 淺沼組との取り組み内容の紹介
<取組みの背景>
当社から、SPIDERPLUS を活用・推進できる人材を淺沼組に派遣。建設現場のロボット化やデジタル化時代に向けて、現場管理業務からデジタルツールを活用することで、建築現場での浸透化の実現を目指してきました。

<実績・効果>
①杭位置確認ツールと SPIDERPLUS を使用したことによる、1 人工の工数削減
倉庫物件の現場にて、杭位置確認ツールと SPIDERPLUS を使用した結果、下記のとおり作業の削減と効率化を実現できました。

●使用したデジタルツール
・SPIDERPLUS
・杭位置確認ツール

●SPIDERPLUS を用いた写真整理業務
杭一本あたり約 30 枚の写真を撮る必要があり、現在は現場ごとに 4 機が稼働しているため、約 120 枚以上の写真撮影を行っています。従来であれば、この写真整理業務を行うと、3.4 時間程度かかる業務が、30 分~1 時間の業務時間で済むようになりました。

●杭位置確認ツールをもちいた杭位置確認
従来の杭位置の確認は通常 2 人 1 組で取り組んでいましたが、杭位置確認ツール活用により 1 人での確認作業が可能になりました。

<その他各種検査業務>
?基礎梁とスラブの場合
検査業務に乗り込む前から、SPIDERPLUS を使うことで管理項目を事前に準備ができ、また工事が始まる当日は、基準値(設計値)の情報を基に実測値を取ることができます。これにより、ミスが少ない管理と当日の検査業務が下記の通り効率化されました。
・事務所に戻った後の写真の整理や検査結果の報告書作成の手間がかからない
・配筋の位置の確認(豆図で分かる)
・変更があった場合でも、臨機応変に対応可能

?デジタル人材チームを結成し、チームで現場支援
現場経験があり、且つデジタルツールの活用推進・支援を行っ
てきた人材を主軸とし、「基礎工事」、「躯体工事」、「仕上げ工事」に配置する人材を分類し、それぞれの重要な業務に専念することで、検査業務に特化し早期に業務を覚えることができたのと同時に、現場の生産性向上にもつながりました。

<株式会社ワールドコーポレーション:小林良太よりコメント>
■建設業界に入ったきっかけ・現場での SPIDERPLUS の活用について
大学は情報学部を卒業し、就活時の業界研究の中で建設業界のデジタル化が遅れていることを知ったことで建設業界に興味を持ち始めました。まずは現場を知るため、派遣社員として株式会社ワールドコーポレーションに入社しました。

入社後初めての現場が淺沼組の現場で、最初はひたすら杭の配筋写真をデジカメで撮ってまとめていましたが、しばらく経つと淺沼組社内でも DX 化推進に向けた動きがあり、全社的に iPad と SPIDERPLUS が導入されました。今までデジカメで撮った写真を帳票に貼り付け、コメントを書くという作業だけで何時間とかかっていましたが、SPIDERPLUS を使うと自動で帳票が作成できるため、目に見えて作業時間の短縮に繋がりました。

導入前後での実績は各工数の削減はもちろんのこと、現場で働く淺沼組の社員の皆さんのデジタルツールへの関心が高まり、「デジタルツールでこういう事できないかな?」といった会話や相談が社内で起こるようになったことです。そこで、デジタルツールの浸透が図れているなと感じることができましたし、今でも感じています。

■現在の業務と今後の展望
現在は、2~3 個の現場を担当しており、各現場に配置している ICT 支援員メンバー教育も担っています。最初は現場で直接教えますが、慣れてきたら SPIDERPLUS で各現場の写真進捗や教育を遠隔で行っています。

その他の業務としては、SPIDERPLUS 以外にも現場運営での DX 化を図るため、様々なツールも現場で検討しています。今後は、SPIDERPLUS を現場の状況と照らし合わせて現場感覚で利用できる ICT 支援員の育成と、IT×建設の知識が身についた育成に力を入れて行きたいと考えています。このような人材が増えることで、よりワールドコーポレーションがサポートできる幅も拡大していきたいです。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://nareru-group.co.jp/app/wp-content/uploads/2024/05/bee93f29674875d0ae1207cdf742084d.pdf

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