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県内のDX事例集

2022/12/27  岩手県庁 

県内のDX事例集

ページ番号1055763 更新日 令和4年12月27日

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岩手県

MaaSによる地域の交通課題を解決するモデルの構築

市町村(市町村コード順)

盛岡市

資源・ごみ分別アプリの配信

花巻市

スマート農業による農業課題の解決

北上市

(1)スマートフォンを活用した高齢者見守りシステム

(2) 保育園DXが起こす、自治体変革の波(いわてDX大賞2022大賞)

取組概要

北上市の児童発達支援施設である、療育センターと公立保育園6園では、登降園記録や保護者との連絡帳等が手書き、紙ベースで運用されていたため、コロナ対策の観点で非接触によるシステムを検討し、令和4年3月から計画、準備を経て令和4年8月から順次導入した。

保護者はスマートフォンに専用アプリを導入し、職員はタブレットの専用アプリ、業務用PCのWeb画面から登降園や現場で入力する情報や写真などのデジタルデータを使って、保護者と保育士の連絡や情報管理の負担を軽減している。登降園台帳への記入や園からのお便りを手書きからデジタル化で非接触にすることで感染症対策も実現している。

取組の成果

1.直接的成果

(1)朝の欠席連絡で電話が不要になったことで、保護者は早朝から架電や話し中で待つ必要はなくなり、職員は欠席連絡を受けるために朝電話当番が不要になり、クラス担任への連絡業務も無くなった。

(2)保育記録として、タブレットで撮影した写真をお便りや記録用に使うことが可能になり、以前は白黒コピーだった配布物が、スマホで見やすい縦型のPDFになるとともに、写真添付やカラー化されて保護者向けのサービス品質が向上した。

(3)園や市から保護者にクラス単位や一斉通知ができ、保護者が確認ボタンを押すことで未確認者が特定できる基盤を使って、急を要する連絡や需要な通知を行う手段になった。

2.導入に起因する間接的成果

(1)職員に「紙・電話からデジタルへ」という意識変革をもたらし、大量の印刷や紙での配布をデジタルデータでの配布に次々に移行している。具体的に7園合計で数千枚月の紙とコピー作業が削減された。

(2)導入後から、保育士の意識改革が起き、「今まで解決できなかった困りごとが解決できるかも」と考えるように変革した。紙で行っていた保護者アンケートや土曜保育の確認などの既存業務を「これ紙をやめることできませんか?」と現場がDX推進リーダーに改善相談を持ち込み、他部門の協力を得ながら解決しはじめている。

(3)市の他部門にペーパーレス推進などの模範として影響を及ぼし始めており、保育園DXの取組が北上市の自治体変革に対して明らかにさざ波を起こしている。

八幡平市

最先端のICT技術を活用した過疎地域特有の地域課題の持続的な解決と、新産業の創出

紫波町

クラウド化によるマンホールポンプ場の稼働状況を一括監視する仕組み

矢巾町

スマホなどで気軽に”こころの状態”を確認、相談機関への案内も実現

西和賀町

クラウドシステムを利用した町民バスの運行状況の情報発信

野田村

岩手県の伝統的な民家「南部曲がり家」などを改修し、ワーケーション施設を整備

民間企業等(50音順)

一般社団法人 岩手県建設業協会

取組概要

2003年に一般社団法人岩手県建設業協会の 全会員でのイントラネットの運用を開始した。
掲示板や内部メールにて行政機関などからの通知文書を速やかに情報共有、研修会や会議などの招集をはじめ、各種文書ファイルやスケジュールなどの共有を行っている 。

取組の成果

本システムの運用開始翌年から岩手県の電子入札が開催されるなど、あらゆる分野での ICT 化が加速する中で、会員企業の ICT化促進に大きな役割を果たしてきた。
広い県土に13支部を組織しており、県内全市町村に会員企業が所在する。広い県土での迅速な情報共有は、平時はもとより災害などの緊急時に重要な役割を果たしてきた。
WEBセミナーシステムおいては、広い県土において研修会等の受講には距離的制約が課題であったが、 各支部(13支部)でのオンライン受講が可能となり、受講者の移動時間短縮と移動費用削減が図られることで学習機会が拡大している。

一般社団法人トナリノ(いわてDX大賞2022県民賞)

取組の概要

「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を実現するため、特に高齢者のデジタルデバイド解消を目的とした、住民参加型の「スマートフォン出張講座」と「講師及び支援員の育成」に取り組んでいる。

また、講座だけでなくサロン形式の実施も行っている。
サロンは、初心者向け少人数グループでの相談及び体験会のようなイメージであり、小規模開催やスマートフォン等に対して特に苦手意識を持っている高齢者に有効となっている。
さらに、講座やサロンといった「高齢者がスマートフォンを学ぶ」以外に、「住民がスマートフォンを教える」ための講師や支援員育成の取り組みも行っている。

取組の成果(令和4年10月時点)

  • 講座191回 参加者2,360人
  • 支援員育成 16人100回以上派遣

医療法人仁泉会 介護老人保健施設ほほえみの里

取組概要

ベッド上の利用者の状態をリアルタイムでモニタリング出来る「眠りSCAN」を導入し、 睡眠状況や心拍数、呼吸数といった利用者の状態を、実際の巡回以外の方法で確認することにより、職員の休憩時間の確保を図った。

取組の成果

眠りSCAN導入前の休憩時間を確保出来ない職員数は1日平均3.2人だったのに対し、 導入後の数は1日平均2.1人となり、その差は1.1人となった。 眠りSCANの導入によって、休憩時間を確保出来る職員の数が約1人増加した。

また、取組開始後に実施した当該部署全職員対象のアンケート内では、自由記載欄に 「体調が不安定な方や、看取りの方への巡視の回数が減り、気持ち的に楽になった」との意見が複数見られ、定量的ではないものの、定性的、副次的な効果として、状態が不安定な利用者に対応することによる、職員の精神的負担の軽減も図ることができた。

さらに、 「担当ケアマネジャーやご家族様へ、ご利用者様の睡眠状況を情報提供出来るのが良い」との意見も複数寄せられ、これまでは 口頭での申し送りが多かったご利用者様の夜間状況について、睡眠状況等をグラフにするなど可視化した状態で情報提供が出来た。

岩手インフォメーション・テクノロジー株式会社

取組概要

市区町村と施設の給付請求等の手続きLGWAN上で稼働可能なWEBプラットフォームである「おが~るウェブレポ」を開発した。
当システムを市区町村が導入することで、当該市区町村の子どもが通う全ての施設と市区町村がネットワーク上でつながり、給付請求事務に付随する全ての情報を共有することが可能となったことで、次の取組が可能となった。

  1. 施設からの請求手続きの進捗状況を市区町村が把握可能
  2. 基礎データの蓄積により、請求に関する集計が不要
  3. 施設の各年度の収入見込みがオートメーション化され、健全経営化へ寄与
  4. 市区町村の予算措置の積算のオートメーション化
  5. 算定に関するチェック機能により、市区町村、施設、双方の作業時間の削減
  6. システム上にマニュアルが整備されたことで、新任者でも理解しながら事務処理を進めることが可能

取組の成果

導入自治体A

  • 時間外勤務最大80時間/月→ゼロ時間達成

導入自治体B

  • 請求業務に関する作業時間・・・95%削減
  • 各種お問い合わせ対応・・・98%削減
  • 伝票作成等を含めた作業時間・・・87%削減
  • 外部委託人件費・・・稼働後全ての外部委託契約解消

AP TECH 株式会社

取組概要

取組の成果

【目標】
プロジェクト達成目標令和7年度終了時点

  • 遠隔医療により医療アクセスを確保することができた患者数500名
  • 遠隔見守ることができた高齢者割合95%

【KPIと達成度】(令和4年10月時点)

  • 遠隔医療により医療アクセスを確保可能患者数:KPI10名のところ16名(達成)
  • 遠隔で見守ることができた高齢者割合:KPI60%のところ60%(達成)

株式会社菊池技研コンサルタント((いわてDX大賞2022優秀賞)

取組概要

ワークライフバランス実現に向けた作業効率向上とペーパーレス化の取組として、以下の3項目について市販ソフトウェアや外部委託に頼らず社員のみで取り組み成果をあげた。

  1. 入札公告のダウンロード及び整理の自動化
  2. タイムカード電子化による原価情報と勤怠情報の整合性チェック自動化
  3. 消耗品在庫確認の自動化

取組の成果

作業効率の向上として以下の成果が得られた。

  1. 入札公告のダウンロード及び整理の自動化

年間作業日数約30.0日削減(取組前:約36.0日、取組後:約6.0日)
年間削減枚数約10,000枚削減

  1. タイムカード電子化による原価情報と勤怠情報の整合性チェック自動化

年間作業日数約33.0日削減(取組前:約39.0日、取組後:約6.0日)
年間削減枚数約1,000枚

  1. 消耗品在庫確認の自動化

年間作業日数約7.5日削減(取組前:約9.0日、取組後:約1.5日)
年間削減枚数約50枚

1~3の年間作業日数合計は取組前が約84.0日であったが、取組後には約13.5日まで削減した(削減率83.9%)。
また、これらの取り組みの全てを社員のみで行ったほか、必要なソフトや設備を最小限に抑えることで費用を大幅に抑えることが出来た。

株式会社吉田測量設計

取組概要

RPA を導入することにより、それまで手作業で行っていた業務をデジタルレイバーに代替させ、

  1. 作業コストの削減
  2. それによって空いた時間でよりクリエイティブな作業への人的リソースのシフト
  3. 非定型データの構造化によるノウハウの見える化

に取り組んでいる。
現在は、営業部門と業務技術部門の一部の作業についてデジタルレイバーが稼働 している状況である。

取組の成果

業務データの見える化についてはロボット開発工程において業務フローを作成したことにより、BPM(ビジネスプロセスマネジメント)が可能なり、それまで人手で行ってきた作業の流れをモデル化できたことで継続的に分析、測定、改善、最適化が実施できるようになった。

自動化によるコスト削減については営業部門の間接作業工数を月平均5.8人日、年間で70人日のコスト削減を実現した。

また、社員の精神的ストレスとなっていた台帳転記漏れや誤入力、発生件数ピーク時における作業量増等から作業ミスが、作業をRPAロボットに置き換えることで、全てのストレス要因から開放されたほか、心的余裕が生まれたことにより、今迄着手できていなかったクリエイティブな業務に人的リソースがあてることにより会社の増収につながった。

大和造園土木株式会社(いわてDX大賞2022優秀賞)

取組概要

だいわフルーツパーク気仙において、以下の取組を実施している。

1.ビニールハウスのIoT化

南国フルーツを栽培するビニールハウスでは、コンピュータ制御による潅水・温度・湿度・CO2濃度管理の完全自動化を実施し、作業人数の削減に取り組んだ。
またハウス内コンピュータをインターネットに接続し、職員各自のスマートフォン等からいつでも上記データを確認することが可能とした。

2.草刈り作業のロボット化・IoT化

ブルーベリー園及びドッグランの草刈り作業の自動化を目的に2種類のロボットを導入した。

3.インターネットの積極的な活用

だいわフルーツパーク気仙で提供する多くのサービスをインターネットによる利用予約が可能とし、ドッグランの利用状況の確認や予約、「南国フルーツハウス」見学コースの予約、カフェコーナーのメニューの予約注文を電話・ネットの両方で受け付けることとした。

取組の成果

ビニールハウスのIoT 化により、ハウス内環境を自動制御することにより常駐の管理者を不用とすること、また作物の品質向上と省力化することができた。
ロボット草刈機については、閉園後の夜間に草刈り作業を自動的に開始し、草刈りと充電を繰り返して開園前に作業を終了することで、農業では必要不可欠な草刈り作業の負担がほぼ解消した。
また、ドッグランは天然芝であるため、常に一定の長さに保つロボット草刈機はサービスの品質向上にも大きく貢献している。
ネット予約の活用についても、施設職員の負担軽減に繋がったほか、予約システムと表計算ソフトの自動連携により予約状況の確認がスムーズになった。

レビガータ株式会社

取組概要

ワークスタイル改善と患者様ホスピタリティ向上を同時に実現するスマートな受付・患者管理システムを開発した。いつも混雑しているクリニックの受付スタッフの負担を減らし、待ち時間の見える化を行うことによって来院者のストレスを軽減した。

取組の成果

これまで11件のクリニック様に導入し、待合室の混雑を80%削減した。
また、導入前後で診察待ちの順番に関する問い合わせが95%減少した。

このページに関するお問い合わせ

ふるさと振興部 科学・情報政策室 デジタル推進担当
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