【山形】半世紀に渡り子どもたちを育んできた“学校の裏山”「教育の森」。次世代に残すため地域が一丸となって再整備。

2024/06/10  鮎貝松ヶ丘教育の森管理会 

「地域連携」×「森林活用」による持続的な社会教育を子供達に。人が環境をつくり環境が人をつくることの意義を地域の大人から実践。

鮎貝松ヶ丘教育の森管理会(本部所在地:山形県白鷹町、会長:江口信利)は、半世紀近くに渡り地域に親しまれ、同地域の白鷹町立鮎貝小学校の”学校の裏山”ともなっている「松ヶ丘教育の森」の大規模整備を行います。




■事業の背景
昭和23年、現在の位置に鮎貝小学校校舎が新築されたことをきっかけに裏山となる松ヶ丘と呼ばれる松林エリアの整備が各種団体のもとで活発化。昭和53年に「松ヶ丘教育の森」(8ヘクタール/山頂標高271メートル)として開設され、子どもたちの教育・遊びの場として、そして地域の憩いの場として長く親しまれてきました。しかし、地域人口や児童数の減少なども背景に、全盛期に比べて活用・整備共に規模・頻度が縮小し、木製の遊具や歩道の老朽化や熊笹の繁茂が深刻化。そのような状況の中で、幼少期に教育の森で学び育った世代が親世代となり、半世紀近くにわたって地域に支えられ整備維持されてきた学校の裏山をしっかりと自分たちの子どもたちの世代にも残したいという声が高まり、今回の整備が企画されました。■整備について
令和6年6月16日には当管理会が実施主体となり、近隣地区住民、鮎貝小学校PTAらが一体となり、総勢70人規模で繁茂した熊笹等の下刈りが行われます。その後も見晴台の眺望を妨げている樹木の伐採や老朽化した橋の迂回路整備などが予定されています。■整備後の展望
整備が行われた後の活用については、児童を対象にした夏休み中の自然体験や、専門家を招いての森林活用の検討機会を設けていく予定です。
また、鮎貝小学校PTAでも活動方針の中に教育の森の活用を明記し、授業や親子行事等での活用を積極的に行なっていきます。



全盛時の「教育の森」概略図。様々な機能・設備が活用されていた。





現在は撤去された「屋外ステージ」。児童らが発表を行った。


児童らも観察した「モウセンゴケ群落地」


初代「さるこ橋」。掛け替え後の橋は老朽化で不通状態。


町内を一望できた「見晴台」。


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